団塊世代MACCHAN(まっちゃん)の、<人生これから>だよ!

リタイア後16年、人生を日々面白がる楽しみを綴ります。健康と家族と友人を大切にする、年金生活爺さんの「残日録」です。

天売(てうり)島・焼尻(やぎしり)島・積丹(しゃこたん)半島ぶらぶら歩き(その2)

2018-07-05 | 旅行
天売島に到着したら夕食も美味しい海鮮だなという当ては外れてしまいましたが、日没の7時から1時間余に繰り広げられる何十万羽に及ぶウトウの帰巣が見られる「海鳥観察ツアー」に参加しました。宿泊した宿の主人をはじめ、ガイドはみんなこの島の海鳥に惚れこみ誇りをもって仕事をしているように見えます。

その前に羽幌港の「北海道海鳥センター」で予習したウトウに関する情報を、みなさんもよかったらWikipediaで共有してくださいね。

ウトウの巣は断崖絶壁上部の「イタドリ」が生い茂る緩い斜面に無数に拡がっています。
巣は5mにも及ぶ細い穴に1年に1羽だけの子育て、日暮れてからの帰巣と給餌はカラスやウミネコなどの外敵から守る本能なのだそうです。

帰巣が始まる直前の日没時、もう定かには見えませんが岬の断崖から見下ろす海では巣で待つ幼鳥のために数十万羽が水面下数十mまで潜って小魚の漁をしているそうです。

ああウトウたちの怒涛のような帰巣が始まりました。どうして自分の巣が見分けられるのかはガイドに聞いてもわかりませんでしたが、その数と勢いはぶつかってくるのではないかと身の危険を感じるほど凄まじいものです。

身を伏せて観察を続けると、LED照明で照らされた部分にちょうど帰ったばかりの親鳥が自分の巣に入る姿が見えました。撮った動画には乱舞が一部映っていましたが、残念ながら写真撮影には明るさが足りません。息をのむほどの非日常体験1時間、人類をはるかに上回る何百万年本能だけで脈々と命をつないで来た鳥たちのショーが月明かりの中で幕を閉じました。

天気に恵まれた感動の一夜が明けて、鳥と花々を観察する島一周15Kmのウォーキングです。丘を登っていくと眼下に夕方渡る焼尻島がくっきりと見えてきます。

真夏に向かう今の時期、北国の島では各種花々が咲き競う時でもあります。

エゾカンゾウ、エゾスカシユリなどがまだまだ見事に咲いていました。

この島は交通標識も海鳥たちの言葉で警告ですね。

聞きなれぬ鳥の声に耳を澄ますと、のどが赤いノゴマが鳴いています。

昨晩車で訪れた岬方面の断崖絶壁風景です。何種類かの海鳥の暮らしを、高性能望遠鏡で覘ける観察小屋もあります。

この崖と上部の草原が、数ヶ月間の渡り鳥の子育てに役立っているんですね。

岬灯台付近を散策するとカラスが巣を狙っているのを目にしました。ウニや幼鳥が餌食になった痕跡もあり、自然界の生存競争の厳しさを感じます。

腹が減ったらわれわれも海の命をいただくことにしましょうか。昼間しか営業していない港の食堂に寄って、選んだのはやっぱり名物のウニ丼でした。
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする