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「不安」じゃない、もう「不信」レベルでしょう

2023年07月06日 15時58分33秒 | 国を憂う
昨日の「マイナ閉会中審査」の質疑を知るにつけ、「あなたは今の行政を信じられますか?」という問いを想起する。「不安は、不満は有りますか?」なんてレベルはもう通り越してる。カードの返納者が現れてるのがその証拠。
改めて読者に聞きたい。「あなたは今の行政を信じられますか?」  どうでしょう。

また書きますが、「個人番号をキーにして、諸々の行政業務を効率的に進めるために・・・・」とする目的論には反対しません。進めていくべきだと考えてます。しかし、その業務設計、システム設計は中途半端、開発工程は緻密さを欠き、動かす都度トラブルが見つかる。さらに発覚したミスへの対応は末端の事務員任せ。上から怒鳴れば期間内に修正できると考えてるふうだ。
僕も大きい会社の基幹システムの業務設計、システム設計やって、システム開発して、全国への教育普及活動まで経験してきました。「業務改定、システム開発は最初の設計段階に8割の労力をつぎ込め」が経験則になってます。設計段階での手抜きが何倍もの苦労(金、時間)になって帰ってくることをいやというほど経験してきました。
現状の「マイナ保険証」システムは計画・設計体制(P)、開発・運用体制(D)、チェック体制(C)、そこからの見直し体制(A) どの局面をとってもシステムとは言えません。 
運用に移行してはいけないレベルの代物です。
民間企業ならどこでも基本中の基本として実施してる組織活動基本(PDCA)がどうして国・行政ではできないのか、消失したのか。
55年体制が長すぎた。その中で国民はおとなしく飼い馴らされた。国・行政は「言えばできる」「俺たちは正しい。間違いをするはずがない」「どうせ国民は順応してくれる」 そんな傲慢な文化を育んできたんでしょう。 国民もほっとき過ぎたのですが。
もう一度聞きましょう。 「貴方は国を信じて、任せますか?」 あなたが納めた税金を無駄使いしてるんですよ。

今国が取るべき姿勢は簡単です。現状の見直しをZEROベースでやることです。これまでの開発工程をチェックするに値する事象がこんなに出てきてるんですから。 そして素直に頭下げて、謝ればいいのいです。いや、まずそこからです。「現状の品質では運用に耐えない」ことを認めることです。その決断が結局目標地点到達への近道だということは国民は解ってるんですよ。
もう一度。 今の国民の意識は「不安、不満」じゃなく、『不信』なんです。これは大きくしてはいけない。 取り返しのつかない事態に発展するからです。

他の感想。
閉会中審査をやったこと自体、「ガス抜き」「アリバイ作り」です。これも「傲慢」の現れ。
昨日、一昨日のIAEAグロッシ事務局長の言動だって、国が要望したこと。世界的なお墨付きが欲しかった。グロッシさんの演技もなかなかでした。「科学的に不備はないと言ってるだけです。実行は日本国。責任も日本国です。」とまず前置き。更に昨日、福島の関係者を前に「最後の一滴まで我々はこの地で見守る」と発言。あの汚染水は止まらない物。30年や40年は出続けるよ。    というわけで、国演出のなれ合い芝居でしょう。
ただこれは言っておきます、僕の考えだから。 「海洋放出」はしょうがないと思います。濃度が厳しい我が国の基準のさらに1/40ならです。 但し、なぜ1km沖なのか ここには「?」持ってます。 太平洋のど真ん中放出で世界中から許可を取る努力をすべきだったのでは と考えてます。
コメント
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