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末永恵理展を見る

2023年07月05日 08時46分21秒 | 絵画鑑賞
現代アートの作家さんで好きな人はと聞かれれば、上位3人に入れたいのがこの末永さん。
芸大出身で50をちょっと超えた女性です。小淵沢の天野さんの画廊で知ったのが10年ほど前。 それからどうしても気になる作家さんで僕の中にいます。
7/9まで西八王子のギャラリーで個展をやってます。案内をいただき、昨日行ってきました。
3月にもこのギャラリーで2人の仲間といっしょに個展がありました。当然これも見に行きました。その時は それまでの路線を捨てて新しい作風に挑戦始めた頃。まだしっくりしてなかったような。あれから4か月ですか、今回の個展が決まってた中で、追われるように「新しい意図」の研鑚を続けたそうです。今回出展の大半は3月以降の新作でした。
今日の第一印象 「うわー、良くなってる。意図がはっきりしてきた。」でした。 天野さん(時々末永さんにアドバイスをしてるようなんです。師弟関係ですかね。)が「これから良くなるよ」と数か月前に評価してたのですが、「その通り、躍進したな」と思い、見させてもらいました。   下の写真3枚はその新意図の作品。

            

下の2枚は  7,8年目の作品。 この作品群で彼女を好きになったのです。

               

これはいわゆる「点描画」ですね。 自分でも真似しました。こうはならんのですよ。そこがプロとアマの差だとはっきり認識したのがこの時です。
彼女の作品を1点 家に飾り、観ていたいと思うのですが、もう大分高い評価で、「よし、これ買うぞ」なんて簡単に決断できる値段じゃないです。でも今回の個展 もう3枚売れてました。
これからもっともっと彼女変わっていくと思うんです。 観ていくの楽しみなんですよ。 
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天野幹男 個展

2023年06月09日 15時56分10秒 | 絵画鑑賞
昨日行ってきた小淵沢 天野画廊の個展。 今月は天野さんご自身の個展でした。
先月案内のはがきを頂いた時から、期待してたんです。 ウキウキして、楽しい感じで、明るい気分になれそうな予感がして。   期待以上だったので、写真を撮らせていただき、皆さんにも紹介します。

       

これだけ見てどうですか、 僕は楽しくなれたんですが。  今回の個展のテーマは人間の横顔のような形、このシリーズです。写真の中に3点 趣の異なる作品がありますが、これらは天野さんの昔の作品シリーズです。今回の展示をレイアウトしてる時に「これを入れると・・・」になったとご本人の弁。僕はこの3点を入れた効果で、展示が抜群に良くなったと見ました。 変化が生まれるのは当然ですが、室内に化学反応が起きてるように見ました。 良かったです。
天野さんは大学を卒業した後、メキシコに留学したんです。メキシコで今は失われた古代文明の遺跡(人の行かないジャングルの奥地に高さ3mほどの石の彫像がポツンと立ってるのだそうです。まだ鉄が無かった時代にどうやって削ったかなぞの文明ららしいです)を見たのだそうです。その作品(?)を見た時の印象を今回のモチーフにしたようです。 何かそういう「力」感じませんか。 そういう「力」をカンバスに表現できる というのが「画家の力量」だとかねがね天野さんから教えられてきてるんです。
1日たった今こうして文章にしてるだけで、興奮がもどってくるような。もう10年ほど天野画廊に通ってますが、感激上位5番には入ってますね。 楽しいものを見せてもらいました。
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坂本直行 を知る

2023年01月29日 10時39分33秒 | 絵画鑑賞
生涯 日高の山を描き続けた農民画家」のキャッチフレーズに刺激されて、NHKの番組を2つ見た。「日曜美術館」と「坂本さんの特集番組」。
NHK+をLINKしようと探したが、ちょうど今朝で消去されたらしい。でも特集番組の方が31日の23時からBSPで再放送されるようです。 ぜひ録画して見てください。
こういう人が生きたんだ、いたんだと知ると、「人の幸せ」って「物じゃなく事だ」と改めて想い直す。それと同時に、「自分なんかほんの真似事をやってるだけで、その気になって満足してるだけなんだろうな」と見直してしまう。
刺激されるな。自然はいいな。「謙虚に生きる」すばらしいことだな。
坂本龍馬の縁者だということ、六花亭の包装紙をデザインしたこと にも驚いたし、お父さん「弥太郎さん」にも興味もったな。「男」を感じた。
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柚木沙弥郎の100 年 -創造の軌跡-

2022年10月12日 08時13分45秒 | 絵画鑑賞
相模原の女子美アートミュージアムで柚木沙弥郎の展示をやってると聞いて観に行った。柚木さんは4年前に駒場の民藝館で初めて見て、その時しっかり好きになった染色作家です。
色がいい、形がいい、優しい、 氏によって染められたあの大きな布が静かな風にゆれる風情はなんとも心地いい。氏は女子美で先生をしてたんですね。その関係で100歳を迎えた今年、女子美で展示会をやることになったんですね。 こんな近くで、しかも無料で観せていただけるなんて最高です。
             

開場のロビー展示は写真OKというので撮らせて頂きました。本展示会場は撮影禁止でした。
染色で「型染」という技法は解るじゃないですか。 氏は「注染」という技法を完成させたようなんですね。4年前にもその作品を観て、「ステキだ」と関心はしたんですが、そんな特殊な技法とまでは知りませんでした。知ってみると「型」では出せない「柔らかさ」が見て取れて、「好きになったツボはこれだな」は理解しました。でも「注染」の手順はまだよく理解できてません。これから調べないと。
ステキですよ。あと1週間ですが、行ける方は行ってください。65際以上は無料です。
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ゲルハルト・リヒター展

2022年09月22日 08時25分35秒 | 絵画鑑賞
昨日 「ゲルハルト・リヒター展」を観に行った。       

NHKの日曜美術館で紹介されたのを見て、行くと決めたんだったと思う。予告を見ただけで「圧倒された」感があったんです。こんなの久しぶりです。
本物はほんとに凄い迫力を感じさせてくれました。作家のリヒター氏はまだ生きてる作家ですよ。生存中にこれだけの名声を得てる作家もそうはいないでしょう。
いろんな技法を実験的に試みてきたのも面白い。思いつく技法で自分の内側のエネルギーをカンバス上に具現化してきたんでしょうね。
初めて見たテクニックは 写真をカンバスに投影して、映ったカラー像を油彩で模写する方法。と言っても中世の人物画のように完璧な模写を目指すものでなく、むしろあえて「絵画である」を強調するようにグラデーションを付ける。結果「写真のようで写真でなく、絵画のようで絵画でない」作品が出来上がってた。不思議な作品でした。
また「絵心」にちょっと油を注がれたかな。真似して遊びたくなった。
そうだ、もう10年も前になるが2012年5月にこの東京国立近代美術館で「ジャクソン・ポロック展」を観て、昨日と同じ興奮をしたっけな。現代美術にはまって、もう10年以上なんだ。
  (ポロック展も写真撮って、記事書いた記憶あるんだが、もう削除したらしい)
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美術鑑賞のはしご

2021年04月01日 07時13分45秒 | 絵画鑑賞
昨日3月最後の日は美術展を3つはしごして、「感性に刺激を」与えてきました。うん、面白かったな。予定外もあって、脳が疲れたかな。

① 岡本太郎記念館

 ここは予定になかったのです。②を見に青山にまず行ったのですが、開場まで30分弱時間があった。表参道駅から福井県のアンテナショップに向かう道で近くに「岡本太郎記念館」があると知ったので、どんな雰囲気の所かくらいは見ておこうと回ってみました。OPENしてるし、こじんまりしてるから中を見る時間くらいあるぞで、覗いてみました。650円でした。
 ここは岡本太郎が居住し、作業場としてたところだそうです。庭にバナナの木が乱立してるなんて、さすが太郎さん。青山の一等地にこの庭、このアトリエ、これだけで「爆発する人」を連想するに充分です。思わぬ儲けもので、面白かった。「太郎エネルギー」をタップリ頂きました。バンダナを1枚記念に買いましたよ。
        
             

② 玉村咏 染色、和服展

 福井の中学時代のバスケ部の先輩ではないか の推測もあって、青山のアンテナショップ「AOYAMA 291」に行きました。(291は「フクイ」と読むのです)
 作家さんも来ていて、話が出来ました。昨日のBLOGで書いた「僕の推測」が全て当たってました。部活の2年先輩だったんですね。先輩は僕を覚えてはいませんでしたが、先輩が「いまでも〇〇や▽▽達とは年に1度会って呑んでるよ」と言ってた先輩の名を僕は覚えてました。
 染色、和服にはさほど興味がないので(と言っても色、デザインには興味あります。そこは美術の世界ですからね)、記帳だけして早々に退散、次のメインに向かいました。
 ここは福井県のアンテナショップですからかみさんは何点か福井の物産を買ってましたね。
  水羊羹、鰯のへしこ、うにまめ、もみワカメ う~ん、福井三昧だな。

青山~乃木坂は歩き。青山墓地の桜と美術館の外観    

③ 佐藤可士和展 国立新美術館

 この人については僕が書くまでもないです。興味ある方はNET上で調べてください。
 ただ凄い才能だな と「参った」を言わされてきました。凄いエネルギーですわ。と言っても草間弥生さんのような純然とした絵画でのエネルギーじゃなく、デザインとしてのエネルギーですね。かれの作った作品を全く知らないという日本人はいないでしょう。「えっ、このロゴも彼かい?」ですよ。
 5月までやってますよ。興味ある方は見られたらいいですよ。入場は予約制です。(当日券もあるが・・・)  
      
         
            
              
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3月最終日か

2021年03月31日 07時56分29秒 | 絵画鑑賞
やはり4月1日は「年度初め」的な感覚になるな。。1月1日は「年の変り」で4月1日は実際の生活の節目かな。
そんな最終日 今日は美術工芸展を2つはしごしてくる予定。

・ 玉村咏 染色工芸展
 とある筋からこの展覧会の情報が入ってきて、この作家さんに興味がわき、行って、見て、できたら作家さんとお話が出来たらとの思いなんです。
 郷里福井出身、1947年生まれ(2年先輩)、開催情報が伝わっ手来た経路 それらを全部からめると、福井での中学生時代バスケット部の先輩だった玉村さんじゃないかと思うのですよ。顔写真も「どこかこんな感じの顔だったよな」だし。もうひとつ強く「そうだろう」と思わせる話は バスケ先輩の自宅は「玉村シャットル」という会社だった。シャットルというのは機織り機で上下交互に交差した縦糸の間に横糸を通すための駒みたいな道具です。先輩はこうして繊維、布と関係し、そこから染色に進んだのではと推測してるんです。 こんな話に展開してる(かってに僕が作ってるだけかも)んだから話しないとスッキリせんですからね。  どうか作家さんが来てますように。
 青山にある福井県のアンテナショップで開催です。郷里の物産を買うのもいいだろう。

・ 佐藤可士和展
 UNICROのロゴなど広くデザインを世に出してるデザイナーです。かれの個展を国立新美術館でやってます。NHKの特集で彼が小学生にデザインを教え、作らせる講義をするのを見ました。なかなか勢力的で、若いのに、強いものを感じました。かれの作品にある現代美術的美、力を感じたくて本物を見たいとおもってるのです。

田園都市線で「表参道」へ、徒歩で福井のアンテナショップへ、そこから徒歩で美術館へ、途中で軽食を買い、公園ででも桜の下で昼を食べる。それから佐藤展を見て、帰ってくる行程。
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10月の天野画廊

2020年10月23日 20時26分39秒 | 絵画鑑賞
今日金曜日 雨の中でしたが、大和に戻りました。昨日木曜日小淵沢 天野画廊で「末永理恵」さんの現代美術個展を観に行きました。彼女の作品は6年程前に同じ天野画廊で見たのが最初。その時から凄く印象に残ってて、気になってる作家さん。4年前に2回目の個展をやり、今回が3回目。一段と印象に残る作品をだしてるので驚きつつ、嬉しくなる気分で見てきました。月並みですが「ひっかかりがなく、自由奔放に描きたいものを楽しく描いてるな」と見ました。
開場に末永さんが来てて、絵を前にして絵の話、この5,6年の活動秘話なども聞かせてもらえました。最近ふとしたことからワルシャワで活動する話が舞い込み、2回現地行ってきたとのこと。じわじわと活動の質も上がってきてるようだった。
すみません、昨日カメラを持参しなかったのです。彼女の作品を写真ででもアップできればどんな絵を描く作家さんだか理解しやすかったんですが。
下世話な話ですが、作品に付いてるお値段も6年前の3倍になってました。ほんとに惚れた1枚があったら買ってもいいと思ってでかけたんですよ。これいいな、家で毎日見てても飽きんぞ という絵がありました。でも予想以上の値段になってて、躊躇したという オレも小さいなを思う変な流れになったのですが。
もうひとつ面白かった、いい経験をしたんです。それを書く前に状況を説明しておかないと。 画廊のオーナー天野さんと作家の末永さんは今では師弟関係といっていい間がらです。天野さんが5年前短期間指導したし、今も相談役らしいのです。
それを踏まえたうえで。 僕を入れて3人で「ああだこうだ」と絵談義をしてた時、天野さんが「この絵にちょっと細工してもいい? もっと良くなると思うよ」と持ち出した。普通は完全に失礼なことですよね。でも彼女、「試してみたいな」というんです。天野さんがその1枚を持って、アトリエに行き、1,2分で戻ってきたときに絵が変ってるんです。僕でもその変化が解りました。より深みが、ほりが増したような。強さが増して、訴えてくるイメージが明確になってきたような。これには驚きました。末永さんも驚いてました。でも彼女には何となく結果が想定されてたようですね。納得感が顔に出てました。そこが師弟ですかね。師のいってることが理解できてるんですね。そこのテクと絵の質については僕は聞いてるだけ。そういうもんですかね でした。この変化には彼女が多いに興味を持ち、「じゃこれもやってみよう」となり、師も「教えるから自分でやってみな」とテクを伝授。3枚目には僕もそのテクを見せてもらいました。結局僕がその場にいる間に5作品にマジックをかけました。ぼくには画廊の中の雰囲気がかわったと見えました。絵を描くことの奥深さを見てしまったようです。
後で温泉で天野さんとごいっしょし、その話になったのですが「あんまり教えたくないんだけどな」とおっしゃるのに対し、僕は「もういい歳ですよ。自分が見つけてきたテクを後輩に伝授し、さらに育ててもらう立場じゃないですか」とかえしたら、「そうだよな」と笑顔でした。
「この͡娘になら教えられる、受け取ってもらえる」の勘があったんだろうと想像しました。
「末永理恵」 ちょっと記憶しておいてください。
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芸大美術館で美術展を見る

2020年08月05日 16時11分40秒 | 絵画鑑賞
この暑い中、さらにコロナ禍の中 上野の芸大美術館まで美術展を2つ見に行ってきた。
 ・ 「TURN on the EARTH ~わたしはちきゅうのこだま~」
 ・ 「あるがままのアート −人知れず表現し続ける者たち−」

後者の方をNHKの日曜美術館で見て、行かなくちゃとなり、前者もやってるということで、こっちもついでにでした。

前者もそれなりによかったのですが、やはり後者には圧倒されました。 観られたらいいと思います。
障害を持ってる人達が常人を超えた精神力、集中力で作り上げた美術作品です。
僕では絶対考えつかない製作手法、絶対続かない根気、そこにあるこだわりの無さ、自由さ、明るさ、 そこから作りだされた観る人を圧倒してくる作品。 50点ほどの展示ですかね。 どれ一つとっても「凄い」と唸るしかない作品でした。
興味持った方は行かれた方がいいです。必ず「圧倒」され、「いい物観た」となりますから。

なお、以前に書きましたが、入場は予約制です。事前にNETでの申し込みが必要です。

下は「福井誠」という作家さんの作品。右にいくほど部分拡大です。 (縦2m、横1.2m程)
              
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97歳のパステル画

2019年05月22日 17時53分57秒 | 絵画鑑賞
       

血のつながりはないんですが、遠い親戚にあたる97歳のおばあちゃんのパステル画を見てきた。97歳で健康に生活されてるだけで驚きなのに、まだこれだけの創作意欲をもってらっしゃるのにはもう言葉が無い。好きな趣味を持って、無心で創作してるのが「健康で長生き」の秘訣なのかもしれない。このお歳ですから当然でしょうが、絵に「てらい」とか「りきみ」が全くない。ただただ素直に描いてるんだろう。どれも「優しさ」を感じる絵でした。長生きするのならこういう老人になりたいものです。90越えて歌は難しいだろうな。パステル画は適当な趣味かもしれない。

          ランチした「Tsuu(つう)」というお店。
築百年の蔵を改造してレストランにしたようです。近所で朝採れた野菜をサラダで、料理の具材にして食べさせてくれました。
鎌倉と聞くと「混雑で食事も落ち着いてできない」というイメージを持ってるのですが、あのメイン通りを1本はずれただけでこんなに静かにゆっくりと、いい雰囲気で食事ができるレストランもあるんですね。食事以上の御馳走じゃないですか。お薦めです。
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