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最近の森林行政 (金の問題だけではない)

2005年10月22日 10時16分11秒 | 森をとり戻せ
今朝の新聞に「森林公庫の借金4,400億円」という記事が出ていました。
借手は都道府県の森林公社、保証人は各都道府県。貸手の森林公庫は政府系金融機関。政府系金融機関の統廃合・再編が議論されるさなか、「ここにもこんな大きい借金が」という論調で掲載されてる。
まず今の国の森林行政が立ち行かなくなってることが読み取れる。4,400億の借金は国か都道府県が税金を使って穴埋めすることは可能だろう。(公社に返済を要求するのは全く無理。商売にならないのだから)
しかし、本当の問題は「現状の解決」ではなく、「これからどうするか」なのです。「金」の問題ではなく、私たちの「生活」の問題と捉えなければいけないでしょう。「森なし」では我々の生活は成り立ちません。「どう森を取り戻し、維持していくか」を早急に決める必要があるのです。打った手がその効果を発揮するのに30年、50年かかる問題なのです。逆に考えると、遅れた分それ以上の負担を強いられる問題です。自分たちの基本的な問題だと考えようではないですか。
東京の石原知事が「50年がかりの事業。とりあえず10年間の事業費として250億を見込む」として動きだしました。国も各都道府県も早く施策を出していただきたいものです。
ちなみにこんな数字があります。
  地球上陸地の面積     134 億Ha
    うち森林面積(人類出現前)   50 %
            (20世紀当初)   35 %
            (21世紀当初)   30 %
            (2020年頃)    15 % この加速度心配です。
   
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源次郎岳と嵯峨塩温泉

2005年10月13日 18時23分03秒 | 山紀行
10月10日の3連休が雨にたたられ、なんか消化不良でした。11日天気が回復しそうなので、小屋に帰りました。11,12日は小屋で野良仕事。13日は秋晴れが期待でき、神奈川に帰る予定にもなってる。なら低山に登ってから帰ろうと決め、源次郎岳を選びました。
1477m 山梨百名山のひとつ。笹子トンネルの北10kmあたりにある。
登山口に「嵯峨塩館」温泉旅館があり、下山後お風呂に入れてもらうことを約束して、駐車させてもらう。
頂上まで80分とのこと。低山らしく、60分休みなしでピークに。「頂上まで15分」の案内あり。これがひどい。50m位の急降下。最後10mほど登ったところに三角点。しかも視界がきかない。なんじゃこれは。写真だけ撮って、先のピークに上りかえす。この山 きついのはこの登りだけです。(これから行かれる方に このピークを頂上として、先には行かない方がいいですよ。)
ピークで1時間のんびり昼食。正面に富士山がドーンです。これを見たくてこの山を選んだのです。
茸採りの人2,3人にあっただけで、登山者は僕1人。静かな秋の山でした。秋を満喫するにはちょっと早かったようです。くだりは40分で降りました。
さて温泉ですが、これが実にいい温泉です。料金は500円。新しい檜のお風呂。当然露天ありです。ウィークデイの昼1時に入浴ですから、ここも僕1人のお風呂です。お風呂もいいのですが、この旅館の雰囲気がたいへん気にいりました。落ち着くのです。40歳代の御夫婦で営業してるようですが、奥様の趣で構成されてますね。古材を利用したどっしりした造り、そこここに置かれた秋の風情。BGMはアルビノーニのオーボエ協奏曲でした。しばらくくつろがせていただきましたが、干渉することもなく、ほっとかれました。奥様は紺のかすりの作業着を着てらっしゃいましたが、たいへん美しい方でしたね。
秋のいい1日でした。嵯峨塩館はお勧めです。
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