日向山 登山

2021年07月23日 05時47分47秒 | 山紀行
    昨日 娘家族5人と裏山「日向山」に登って来た。
写真は11時頃の頂上(1650m)、正面に見える山は八ヶ岳、ちょっとガスってる。その山裾にある村々が森を切り開いた形で確認できる。 
写真の真ん中当たりに見える遠景が小淵沢のループ橋とその手前の橋、そこから左上に上がった町が小淵沢、その左が富士見の町じゃないかな。左端が原村になるんだろう。孫娘のお腹当たりに見えるちょっと明るい集落は白州町下教来石の村で、八ヶ岳と甲斐駒に挟まれた谷部の底。釜無川(富士川上流)と国道20号が通ってる。中央高速とJRは小淵沢の真ん中あたりを横断してる。だからだいぶ高度のある所を通ってるんですね。
標高差500mをまっ 息もあげず、脈もあげずに往復できました。この程度の山ならまだ大丈夫そうだな(孫ペースだから)。5歳の孫も騙され騙されしっかり登り切りましたよ。そこは感心。 前回5月この6人で高見石に行った時は雪が降った頂上。温かいラーメンも楽しく食べることができなかったな。今回は余裕持って、味わって食べられました。
下山ルート 昔は錦滝方面に降りる急な道があったのだが、今は道が崩れてること、滑落事故が多発してるということで通行禁止になってました。日向山でこの登りルートを下るのは初めてじゃないかな。孫の足でも1時間ちょっとで駐車場(1100m)まで下りました。
そこから10分でいつもの温泉、2時半にはゆったり体を癒せました。極楽極楽。最高の1日。
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麦草峠 白駒池 高見石 丸山 麦草峠

2021年05月04日 05時58分18秒 | 山紀行
       

子 孫一家が日帰りで山に行くという。「当然行くでしょう」的な会話になって、不安90%ながら「よし、がんばってみっか」と決断。ついて行くことに。何年ぶりの山か思い出せないほど行ってない。しかもコロナでスポセン通いも1年以上も中止中。運動といったら毎朝の3kmの散歩だけ。年齢も70を超えた。いや~不安大きいですよ。
でも今回のコースは2000mちょっと上から歩きだし、最高点が2330m、コースタイムも2.5時間、途中でリタイヤになっても、一人で車に戻れるだろう で同行を決めた。まっ孫にしても「一緒に行った」という思い出もできるし、僕にとっても「孫と行けた」という実績に成る。これからこんなチャンス少ないだろうし。
まず驚いたのは2000mから上は昨夜も雪が降った模様。GWに入って寒気が覆ってるらしく、不安定で、多々雪降ってるようだ。コースの雪道が予想されるも、「来たからには行ける所までは」で9時過ぎに歩きだした。スピードは5歳の男子のペース。決して早くない。「これならいけるかな」の感触。道はほとんど雪道。アイゼンというほどではないが、新雪の下は冬季に踏み固められた雪がゴツゴツに凍ってる状態。歩きづらい。コースタイムの倍の時間で高見石に。通ってきた白駒池を眺めて感激。孫も喜んでる。5歳の孫もよく歩いたものです。小屋の横でラーメンを作って昼食。これが辛かった。なんせ寒い。氷点下だったろう。陽が射すと暖かいのだか、雲も多く、ずーっと陽射しじゃない。まっ寒かったな。ともかくラーメンだけお腹に入れて、早急に退散。歩きだせば暖かくなる。
丸山からの下りは急なんだけど、これがかえって幸い。孫達は歩かずにお尻で滑って降りる。歩いて転ぶより安全だし、早い。最もいいのは「キャッキャッ楽しんでる」ことだ。こんな遊びはやったことないだろう。
最後にちょっとトラブル。僕の靴が壊れた。靴底のかがとの方が本体からはがれだし、歩くたびにパックンパックン鳴るようになった。まっだましだまし歩いてきたが、「もうこれで山は終わりにしなさい」とのお告げかなとも考える。今更新しいの買うのもなんだし。どうすっかな。
2時過ぎに降りてきて、3時半に温泉に直行。時間が早いせいか、待ち列はあったものの、ちょっとの待ちで入れた。ゆっ~くり暖まる。気分最高。
食事は基本作ってあるので、あたためれば即食事ができる。もう最高。  今日1日最高の日だったな。寒かったのだけがマイナスとも言えるけど、これも「いい思い出」になったろう。 僕も孫のペースで息が上がったり、脈が上がったり、汗かくこともなく快調に歩いて来た。ホッとできた。まだ歩けるかもな。

補足 このBLOGの過去を調べた。2014年11月に行ったのが最後の山らしい。
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リベンジ秋観賞

2014年11月21日 16時51分09秒 | 山紀行
    今日は暖かくて秋を楽しむのにいい1日だった。かみさんと2人厚木の西にある日向山(404m)に秋を楽しみに出かけた。
実は先週の金曜日にもここへ出かけたのですが、道を間違え、思わぬところに行ってしまい、2時間ほど歩き疲れて撤退したんです。執着とかリベンジというんじゃなく、天気がよくなったのと、用事がなかったので、「あそこをちゃんと歩こう」となったわけ。朝の動きは全く先週と同じ。家を出たのも、乗った電車もバスもしっかり同じ。かって知ったる何とかです。

      ここが道を間違えた問題の場所。本当は左の柵を通って行くのですが、こんな柵だし、この案内板が見つけづらい位置にあって、「右だ」とかってに決めて突き進んだんです。右の写真御夫婦が歩かれてます。この2人私たちのちょっと前を歩かれてました。先週の僕たちと同じ間違いをしそうになってるんです。この奥は丹沢の大山に通じる登山道ですから、行ってもおかしくないのです。声を掛けたわけじゃないのですが、この後僕たちが別の道を歩いてるのを見て引返してきましたよ。

    このあとは道にまようこともなく、1時間弱で頂上に到着。厚木市内と郊外、相模湾、江の島、平塚にある湘南平、横浜の高層ビル、さらに遠くは新宿のビル群まで見通せました。  

    頂上から20分ほど下ると「日向薬師」。最初の紅葉の写真はこの薬師の裏にあったもみじ。その下でお昼。最高の昼だったね。山門もりっぱなものでした。もっと小さな薬師とおもってたが、いやいやりっぱな薬師様でした。

    神奈川にいると登山靴はありません。白州の倉庫の中に置いてあるから。しょうがなくてバッシュで行きました。このバッシュ20年前にスポーツジムで使ってたもので20年以上家で眠ってた。はくこともないだろう、捨てるかと考えてたところで山に行く話、ならば山行きに使おうとおろしました。へんなシミもついてます。使いどこがあってよかった。もったいないからね。

日向薬師 1:15発 伊勢原行きのバスにうまく乗れて、暖かい内に家に帰り着きました。いいハイキングでした。
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守屋山を歩く

2013年04月23日 18時27分57秒 | 山紀行
      

ザゼンソウが自生してる山が近くにあると知って、今年の最初の山は守屋山にこの時季に行こうと決めてた。昨日白州に帰ってきて、1泊直後の朝 早速出かけた。
守屋山は諏訪湖の南、杖突峠の北側にある1600mクラスの山で知る人ぞ知る山のようです。僕はザゼンソウ目当てでいったのですが、長野の人の中では「百名山が一番多く見れる頂」として登る人が多いと聞きました。
確かに、北アルプスは白馬乗鞍から乗鞍まで、中央アルプスは木曽御岳から空木まで、南アルプスは甲斐駒から聖岳まで、東には八ヶ岳、蓼科山、霧が峰、美ヶ原、北側の眼下に諏訪湖という眺望です。スッキリ晴れてなかったので写真が美しくないのが残念。冬でも危険はない山です。空気がきりっとしてる頃に来たら最高の山景色がみれそうです。

2枚目の写真 ザゼンソウの群生地と案内されてる所での1枚。これザゼンソウの成長後なんでしょうか?茶色の葉として覚えてるもので。猪が掘り返してしまう被害が出てるようです。柵を作って保護してるようでしたが、減少は止められないようです。
3枚目は東峰から南を撮った写真です。甲斐駒、北岳、千丈から聖岳までが見えてます。
4枚目は西峰から北を撮った写真。美ヶ原と諏訪湖、左側は乗鞍から北に続く北アルプス。

[ 以下追記 ]

   7:30  白州出発
   9:00  守屋登山口発  ザゼンソウコース キャンプ場経由
  10:30  東峰
  11:00  西峰
  11:30  東峰 昼食
  12:30  東峰発 立石コース 
  13:30  国道152 立石到着 ここから舗装道路を20分守屋登山口まで登る。

  僕が見た緑の葉っぱ あれはザゼンソウの葉らしいです。茶色いのは苞(花の回りにつく葉)、苞の中にあるブツブツしたのが花。
  苞がなくなって、花と葉だけになった状態を見たわけでしょう。
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茅ヶ岳と金ヶ岳

2012年10月20日 19時51分22秒 | 山紀行
前回は登山靴をもってくるの忘れて山に行けなかった。今回はしっかり靴を車に入れてきた。
今日は「洗濯物はジーンズのような厚いものも乾きます。」という予報なので山行きと決めた。
朝起きた時は秋晴れを予感させる陽射し。よしよしはここまで。登るにつれて怪しくなってきて、雨こそ降ってこないが、陽射しなく、展望なく、寒さを感じた山行になった。

 登った山は茅ヶ岳と金ヶ岳。家から車で30分もあれば駐車場まで行ける。僕にとっては2回目の登山。前回は頂上で地元のおばちゃんから自前のトウモロコシを頂いたいい思い出の山。
天気は期待を大きくはずしてくれたが、紅葉は期待以上ですばらしかった。

      
2枚目はトリカブトだと思うけど、紅葉の時季に咲くのか?

体力測定の意味で登ってるんだが、衰えてました。
登りはゆっくりだが、1時間20分休み無しで登り続けられた。所要時間も地図上の想定時間より早く登れた。筋力トレーニングを続けてるのが効いてるんだろう。でも持続時間は3時間くらいらしい。
降りはもっとおかしい。膝から下の柔軟性が無くなってる。ぐらつく、ふんばれない、疲れが溜まる。だいぶ弱ってますよ。辛く、苦しい降り1.5時間でした。

土曜日ということもあり山の上は山ガールでいっぱいでした。昔のお嬢さんという方もカラフルでお洒落なタイツに山用スカートなんです。それはそれで素敵ですよ。作業着みたいなので登ってるおじさんは隅のほうで静かに食事をしたのです。
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久ぶりの山登り

2012年09月11日 12時51分27秒 | 山紀行
今回の白州では予定通りやりたいことやってきた。残ったのが「久ぶりの山登り」。ここ2年間登山靴はいてない。現状の体力を測る意味で軽い山に登ろうと予定してきた。

     ここの裏山にちょうどいい山がある。日向山1660m、1100まで車で行けて、標高差550を1.5時間で登れるとなってる山だ。頂上は白砂でできてる珍しい山で東は八ヶ岳、西は甲斐駒を一望できる。
8時に家を出て、8時半から歩きだし、10時には頂上に着けた。地図タイム通りで登れたのでそんなに衰えてはいないとささやかな自信がついた。長い時間の歩きにも耐えられるような訓練は必要のようだ。

今回山に行くのに気になったのは「熊の出没情報」。夏隣村で62歳の男性が朝の散歩時に襲われ、死亡したとも聞いている。火曜日では登ってる人も少ないだろうし。
鈴を鳴らして歩けとも言う。そこで家の玄関扉のうち側に掛けてる「スイス土産」のカウベルをぶらさげて歩いた。
   

熊に会うことはなかった。人は10数人登ってた。若い女性が3人本からでてきたような「山ガール」衣装だったのがとっても印象的だった。
上で1時間ほどゆっくりお茶して(手作りパンも持っていきました)、12時には家に帰り着いた。

これで今回の予定は全てやった。明日10日ぶりに神奈川に帰ることにする。
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鞍掛山から甲斐駒を仰ぐ

2010年05月02日 20時59分32秒 | 山紀行
GWで近くの友人と久しぶりに会った。天気も良さそうだし、山に行こうと話しが決まり、近くの鞍掛山にきまった。同行は同年代の3夫婦6人。3月で退職して4月から田舎に定住を始めた人、つい最近2週間入院してた人、我々夫婦はほぼ1年ぶりの山行き、そんな6人ですから近場にしたのですが、案外きつい山行でした。

鞍掛山は2037m、うちからいつも見えてる山です。昔甲斐駒が女人禁制だった頃、信仰深い女性が神甲斐駒を仰ぐため登ったといわれる山なんです。
まず日向山(1660m)に錦滝からとりつき、頂上直下で左に道を分ける。そこから5.5時間かけて鞍掛山へ。途中いくつものUP・DOWNを繰り返すきついコースでした。
しかし、たどりついた展望台から仰ぎ見た甲斐駒はすばらしい山容を見せてくれました。甲斐駒の北東斜面に一番近い展望台ですからね。ここまで来ないとこの景色は見れないのだと思えばますますすばらしい山容に見えるというもの。
11時間山ん中を歩いてきたのです。とっても疲れてるようです。眠気に対抗しながら書いてます。
  うちの横から見える鞍掛山と日向山  中央の左端、台形なのが鞍掛山。
                    右の優しい感じの山が日向山。
                    左は黒戸尾根の末端です。甲斐駒はこの写真の左にあります。
  鞍掛けに向かう登山道から見下げる日向山の頂上  日向の頂上は砂地です。
  展望台からの甲斐駒北東面  まだまだ雪がべったりついてます。神々しいですね。    
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槍ヶ岳山行(2007.08.27-30) 2

2007年09月03日 08時18分39秒 | 山紀行
30日 雨のち曇り
 5時 起床。 6時半 朝食。
   外はあいかわらず土砂降り。雨中の2時間を覚悟してゆっくり過ごす。
 8時半 村営徳沢ロッジ発。
   4人黙々と歩く。雨から逃げるように早足。地図時間より早い。
   こんな雨だっていうのに入山してくる人も大勢いる。この人たちは気が重いん
   だろうなと考えちゃう。僕らは行ってこれた満足感で気分はハイ。
   明神館で一休み
 10時半 上高地バス停到着。タクシーで沢渡駐車場へ。
   バス停の大きな屋根の下で身繕い。タクシーに乗せてもらえるかっこうにならない
   と。周辺にはツアーで入ってきた大勢の観光客がいる。かわいそうだな、なに
   も見えない最悪の観光になっちゃったじゃないか。
   
 12時 沢渡駐車場発、白州へ。
   松本方面に出て「さかたのおやき」を土産に買う。
   次は昼食。昨日食いのがしたラーメンがミレンで、昼はラーメンと決定。松本塩尻間で
   ラーメン屋にはいる。あとは一路白州へ。

 [ 紀行文1 ] はこちら
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槍ヶ岳 山野草

2007年09月03日 08時07分14秒 | 山紀行
槍ヶ岳の山野草です。

・フジバカマ、アキモキリンソウ、ノコンギク
ノコンギク
フジバカマ
ノリウツギ
シシウド Y夫人は「私の花」と言ってます。スターマインと名付けました。
トリカブト
花花花 白い穂はサラシナショウマ
ナルコユリ
サンカヨウ
花花花
イワギキョウ
ヨツバシオガマ
オンタデ
オトギリソウ
アオノツガザクラ
チングルマ
不明
花花花  イワカガミの咲き終わり、チングルマのヒゲ等 
シャジン
ウメバチソウ
ヒョウタンボク
ウサギギク、キバナシオガマ
モミジカラマツ
シシウド、クガイソウ
ミヤマリンドウ
フウロ
西洋カンボク (オノンダカ) 明神館の前にある木です。

 [ 紀行文 ] は こちら1 と こちら2
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槍ヶ岳山行(2007.08.27-30) 1

2007年08月30日 15時46分32秒 | 山紀行
槍ヶ岳に行ってきました。
いつか登ってみたいと思ってたけど、日数が必要なのと、小屋泊りの混雑がおっくうなのとで、具体的な計画をやったことはない。
退職し、時間が自由に使えるようになったことが一番大きい要因だろう。先々週早川尾根に行った際、「ウィークデイに2泊か3泊で行こうよ」となって、即実行したわけです。先々週のY夫人の不完全燃焼を解消するためにも「これは行かなきゃ」だったんです。

27(月)~30(木)の3泊4日、小屋3泊という贅沢な(中年向き)計画。
同行はM夫人、Y夫人、うちの奥さんと私の4人。

27日 晴れのち曇り
 5時 白州を出発。
   Y夫人宅のエスティマで行く。これで行くために2週間前、ご主人には
   パジェロミニで東京に帰っていただいたんです。運転は僕の担当。

 7時 沢渡駐車場着。朝食後タクシーで上高地へ。
   沢渡にはいくつも駐車場がある。僕はいつも最初にある大きい駐車場を利用
   してる。
   ここは村営駐車場と私営駐車場が隣接してる。僕は上の村営に入れたが、
   入ったとたん左に曲がって下の私営に移動するよう指示するおじさんが手を
   振ってる。後でタクシーの運転手から聞いたが、私営のあくどい営業らしい。
   そのせいなんだろう、村営は係員すら置いてないようだ。
   タクシー代は協定で4000円と決まってた。メータは4900円くらいになるのだが、
   一律。バスは1人1000円。4人で乗ればいっしょということですね。
   タクシーの運転手いわく、お盆の最盛期は1日に12回往復したそうです。今日は
   7回が目標だとか。       
  
 8時 河童橋を出発。3時間チョットで横尾着。昼食。地図時間通り。
   河童橋(1500m)から横尾(1615m)までの3時間コースは3,4回往復してます。
   1時間歩くと明神館、さらに1時間歩くと徳沢園、最後の1時間で横尾山荘に着き
   ます。梓川沿いに10kmを3時間かけて歩くのですが、標高差は100mしかありませ
   ん。でもこれから挑む高山に向って気持ちがいやでも高揚させられていく好き
   なアプローチです。

 14時半 槍沢ロッジ着。ここで1泊。
   これまでは横尾から涸沢にしか行ったことがなく、槍沢に入るのは初体験でし
   た。一ノ俣(1705m)までの1時間はそれまでの3時間と同じで緩やかな登り。ただ
   谷が狭くなってきて、山に入ってきたぞを感じさせます。一ノ俣を過ぎると
   勾配も出てきて、登山らしい歩きになってきます。でもでもまだまだ息切れす
   るような勾配じゃありません。
   このあたりで「僕の花」センジュガンビと再会。うれしいもんです。
   河童橋から実働5時間で槍沢ロッジ(1820m)に着きます。
   ここまでだったら、ちょっとしたハイキング気分でも行けると思います。
   ただしロッジまできても槍を見ることはできませんよ。

   槍沢ロッジで特筆しておきたいのはお風呂があることです。
   但し「奇数日のみ」の掲示がありました。これを見た時「今日は何日」とあわ
   てて考えました。「ラッキー!!」でしたね。夕食前に女性1時間、男性1時間の
   入浴です。石鹸・シャンプーは禁止です。畳2枚分位の浴槽が2つあって、両方と
   も満々とお湯を貯めてます。加熱・停止のスイッチが浴槽横にあるりっぱなもので
   す。僕は加熱湯が出てくる口のところに入ったもんだから、熱いのと、湯かき
   回し係りになり、おかげで長時間入ってることができましたよ。
   気持ちよかったな~。
   狙い通り、泊まり客がすくなく、相部屋でもゆとりのスペースでした。
   こうでなくっちゃね。夕食も朝食もうまかったですよ。
   施設面ではさすが北アルプスですね。南とは「月とスッポン」です。
   南もがんばらなくっちゃ。
   登山道も常にメンテナンスしてるようです。実に歩きやすかったですよ。

28日 雨
 4時 起床。 5時 朝食。
   夜半からドシャ降り。雨の音で目が覚める位。いやーな1日の始まり。

 6時 出発。最初から雨具を着ての登り。
   出発の頃にはちょっと小降りになった。僕は下半身だけの雨具でスタート。
   30分ほど歩くとキャンプ指定地ババ平(2000m)に出た。石積みの非難小屋があ
   り、ヨーロッパアルプスを思わせる風景。一目でこの地が好きになった僕です。
   正面の壁は西岳から槍に至る東鎌尾根です。だからこの先で左側の横尾尾根を
   巻きこまないと槍は見えないし、槍沢の深部はまだまだこの先なんです。

 7時半 大曲り通過。
   ババ平を過ぎると勾配も出てきます。でも道はきれいで歩きやすいのは先に書
   いた通りです。
   大曲り(2100m)を過ぎて、深部に入ると、これから登る斜面が見通せます。
   高度差がまだ900mあります。白馬の雪渓を下から見上げた時と同じ驚きでした
   ね。こりゃたいへんだ。
   ここまで来ても槍は見えないんです。東鎌尾根が邪魔してるんですよ。
   僕達の場合は上空に雲がかかっていて、見えるのやら、見えないのやら すら
   確認できませんでした。
   
 8時半 天狗原分岐(2350m)通過。
   ここまで来ると槍沢の内院奥深くまで来た感じです。すっぽり北アルプスに包ま
   れて、山人になれますね。雨に打たれても、足元だけを見て登るだけです。
   このあたりでもまだ槍の本体は見えないんですよ。
   僕はこのあたりまで上半身の雨具を着ないで歩いてましたが、さすがに危険を
   感じ、上を着ました。でも遅かったかな。体の冷えを感じだしました。
   天狗原分岐から30分ほど登ると槍が見え始めるんです。僕達も雲の切れ間から
   待望の穂先を何度か見上げました。「大きい」という感想、「意外に小さいね」
   という感想 こういうもんなんでしょうね。
   後ろの女3人のペースも落ち始めてます。殺生ヒュッテまで1時間弱という所で
   寒さに耐えながら後ろを待ちました。3人が来たところで、「寒い。先に行く。
   殺生ヒュッテに入る。」と告げて、1人先に行くことに。
   指先の感覚がなくなってきたころ、ヒュッテに逃げ込むことができました。

 10時半 殺生ヒュッテ到着。昼食。 12時半 出発。
   先客は御夫婦の2人だけ。土間とテーブルを借りること、火を使うこと、食事
   することの許可をもらって気が楽になった。着替えをし、お湯を沸かして、3
   人を待つ。20分遅れてずぶ濡れの3人も到着。早速暖かいお茶をいれ、飲む。
   ここからは小屋まで小1時間。ゆっくりして、気力を回復すれば小屋まで登り
   きるのは問題ないだろう。ヒュッテにうどんを作ってもらい、ロッジで貰った
   昼食を食べる。
だんだん指先の感覚も戻ってくる。
   笑いも戻り、冗談が出るようになって「これなら行ける」を確信して出発。  

 13時半 槍ヶ岳山荘着。ここで2泊目。
   また雨に打たれ、風に吹かれての40分。一気に登りきりました。ガスの中に
   ボヤーっと小屋を見つけたときはもう30mほど先でした。
   この天気では穂先に登るのは危険。明朝と決めて、ここからは山荘ライフを楽
   しむモードに切替わる。このへんの切替はうまい仲間なんです。
   まず寝室。とりあえぜ相部屋に入った。混んでない。ゆとりをもって寝れそう。
   Y夫人が「個室はないのかしら」と言い出し、受付に交渉しに行く。「ありそ
   うよ」となって「物件を見てくる」と3人で出かける。戻って来た時は「決め
   てきた」で移動開始。8畳の個室だった。次は各自世帯を広げて今日の始末。
   次は一晩の山荘ライフをどうエンジョイするかの算段。
   落ち着いたところでワインを買ってきて、談話室へ。寝てる人、談笑してる
   グループ、日本百名山のビデオを見てるグループとさまざま。韓国語も飛び交って。
   20人くらいのツアー客らしい。わざわざ韓国から。世の中変わったもんだ。
   これだけ人がいるから室より暖かい。我々はワインを飲みながら山談義。心地
   よく酔いもでてくる。至福の時って感じ。4時頃雨もやみ、視界が開けたよう
   で、表に出る。「4時のバカっ晴れ」って言葉があるんですって。
   小屋のすぐ前に高さ100mの穂先がドーンとあった。登ってる人もいる。
   「とうとうここに来ちゃった。明日この上に登れますように。晴れますように」
   と考える。登ってきた槍沢、その向こうに大天井岳から常念、蝶ヶ岳に至る稜
   線
が見える。雲間から北穂の頂も見える。すばらしいの一言。これだから辞め
   られんと月並みなことをまた考える。
   そして晩飯。一度に200人ほどが入れる食堂。最盛期は4交代で食事だそうです。
   今晩は皆既月食なんだけど、それは見れそうにない。あきらめる。

29日 曇り、16時以降雨
 4時 起床。 5時 朝食。
   昨日の雨がうそのよう。快晴とは言えないけど、御来光も見れる程度に晴れて
   いる。食事前に表に出て山小屋の朝恒例通り楽しむ。もう登ってる人がいる。
   黒い穂先の中ほどに光が見える。頂上にも人の影。5時過ぎ太陽が上がってきた
   今日に大いなる期待をもって朝食。

 6時半 出発。槍の頂へ。 7時登頂。
   もうほとんどの人は出発した。我々のいつものパターンですが、遅く出て、遅く
   着くをここでも実行。
   「私行くの辞めようかな」というM夫人を「後悔するよ」と叱咤激励。そして
   4人そろって空身でいざ穂先へ。遅く出たせいで、穂に取り付いてる人はいな
   い。マイペースで登れる。さすがに急だ。下には小屋の屋根が見える。安全第一。
   30分ほどで頂上に。「頂上は30人ほどが立てる広さ」と聞いていたが、ほんと
   に狭い。思い描いてた頂上の形も違ってた。でもここが槍のてっぺん
   20分ほどいて、下山。くだりは20分ほどだったかな。4人大満足。後は延々と
   降るだけ。

 8時半 槍ヶ岳山荘発。来た道を戻る。
   山荘で下山準備。いざ下界へ
   昨日は雨で周辺を見ることはできなかったけど、こんなにお花があったんだと
   驚くほど花が咲いている。女性達の足も遅れがち。今日はいける所まで行って
   どこかにもう1泊と決めているので、花の楽しみもいっぱいすればいい。
   快調に下山。

 10時半 天狗原分岐着。昼食。荷物を置いて天狗原を往復。
   1時歩いて、小休止を繰り返して降りる。天気もまあまあだし、時間の余裕も
   あるので天狗原を往復してくることにする。小さな池があって、槍がその湖面
   に逆さに写る
有名な場所です。とりあえず昼食をとり、荷物を置いて天狗原へ。
   先客は3人。有名なのに静か。いい位置に陣取り、雲が切れるのを待つ。
   見えた。逆さの槍が。あそこに登ってきたんだと感慨深く眺めた。

 12時半 天狗原分岐発。
   さらに下山を続ける。周りは花、花、花。楽しい下山。途中で道の補修工事を
   やってる所もあった。人はいなかったが、ツルハシ、バールが置いてあって、
   今積んだと思われる岩が並んでる。おかげさまで行ってこれました。感謝感謝。
   順調な降りだったんですが、トラブル発生。うちの奥さんが足の指が詰まって痛
   いと言い出す。これまではこの靴でそこまで痛いと言わなかったのに。下の
   ババ平で休憩してチェックすることにし、下山を続ける。

 14時前 ババ平休憩。
   奥さんの足を見る。たまたまテントを張ってた御夫婦のご主人が靴紐の締め方
   を指導してくれる。靴下を2枚履くのもよくないねと指導される。それを聞い
   た3人、「2枚なんて古いわよ。私は以前から1枚にしたわよ」と皮肉る。
   ご主人が言うように甲から前の部分を強く締めるように変更。
   おかげで指の詰まり感はなくなったよう。でも別の問題が。奥さんは外反母趾
   なんです。その出っ張りが強く締められて、今度はそこが痛いらしい。これは
   どうしようもないな。適当な締め方にして、我慢しろです。
 14時半 槍沢ロッジ通過。
   ロッジで休憩。奥さんは靴下を1枚にしたようです。ここからは降りも緩やか
   になるので歩けるだろうと判断。
   そろそろ降りもあきてきた。何か刺激があったらいいかで「横尾でラーメン食べよ
   う」となった。一昨日昼食を取ってた時おいしそうなラーメンを食べてる人がいた
   んです。僕も見ましたが、M夫人もしっかり見てて、「帰りに食べたい」と思
   ってたようで即決定。
   時間の余裕もなくなってきた。これは時間の節約も考えなくっちゃで僕が早足
   で先を急ぎ、ラーメンを注文しておくことに決定。分かれて先を急ぐ。どうにか
   横尾の小屋にたどりついたが、周辺は人もいず、静か。

 15時半 横尾で一服。
   お店に入って「ラーメン作れます?」と聞いたら、「2時でおしまいなんです」だ
   って。がっくり。一機に疲れが出てきた。遅れて出てきた3人にそのことを告
   げると一同ガックリ。ここまで来るにも小屋の幻影を何度も見たというのに。
   しょうがない。次の行動に移らねば。どこに泊まるかを決めなくちゃ。
   以前から「徳沢ロッジ」に1度泊まってみたいという希望がみんなにあったの
   で、ここはあと1時間がんばって徳沢までいこうと決定。但し到着が17時を過
   ぎそうだ。そうなると入れてくれないかもと心配になる。僕が早便で戻り、予
   約だけとりつけようということに。電話という手があったのですが、携帯は圏
   外で使えず、横尾の公衆電話はカード専用でだれもカードなんかもってない。そこ
   で「僕の早便」となったわけ。地図時間1時間10分の所を40分で歩きました。
   この歩きができる と自分の自信にもなりましたね。
   途中からまた雨が降ってきた。僕は本降り前にロッジ到着。後ろの女3人はま
   た幻影をみながら、ブツブツ言いながら歩いてるだろうなと想像しながら待つ。

 17時半 村営徳沢ロッジ着。ここで3泊目。
   ここは車が入ってこれる場所ですから山小屋というより旅館に近い。
   到着早々夕食。さすがに豪勢。ビールで乾杯。
   食後風呂。風呂後室でまた乾杯。21時に強制的消灯で床につく。
   外は土砂降り。明日もまた雨の中を2時間歩くのか。まっ、これもいいか。

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コメント (4)
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