母を映画に

2006年01月29日 07時15分39秒 | 母の介護
「三丁目の夕日」を見た話を前回載せました。実は翌日また見たのです。
あの日夕食を父母、姉、私達夫婦の5人でいっしょしました。そこで見てきた映画の話になり、「行こうか」となり、僕も「母に見せてやりたい。山梨に戻るのが半日遅れてもいいか」と決めたのです。
翌日朝一番で「最後のハローワーク」に出頭し、10:50開始に間に合わせました。
切符売り場で母が車椅子のまま見るのか、一般席でみるのかを聞かれ、何年ぶりかの映画を見るのに見にくい場所はないでしょう。僕が抱っこして運べばいいので、最後列の真ん中の席をお願いしました。
母と姉は1枚のタオルをやりとりして、目をふいてました。2人で「よかった。いい映画があったらまた連れてきて」と言ったのには大満足でした。
私は昨日の今日です。次に来る涙場面を予測して涙がフライングです。
父は「泣くことなんかなかったよ」でした。
92歳ではしょうがないのかもしれないけど、泣けない父はちょっとショックでした。実はあれから10日たった今も「泣けない父」の92年間を考えてます。
少年時代に周りから受ける「愛」の薄かったことが父の不幸の始まりではないか。回りにほどこす「愛」を理解できず、ほどこし方も解からず人生を過ごす。ほどこした「愛」を解かってくれない人には「ほどこしてあげよう」との気持ちもなくなっていく。
母の60数年の苦労も見えるような気がする。
今回の映画を通して、母をもっと大事にしてあげようと思うようになった。
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映画「三丁目の夕日」を見ました。

2006年01月17日 18時29分48秒 | 映画・演劇鑑賞
内容も何も知らないで、奥さんが行こうというから付いて行って、見てきました。
いっぱい笑って、いっぱい涙できた映画でした。
今から4,50年前は貧乏だった、汚かった、冬は寒く夏は暑かった、そして不便だったよな。でも人間は暖かかったよ。可笑しい時は心から笑い、悲しい時は隠すことなく、堂々と涙流したじゃないか。人間愛が満ちていたし、人どうしがくっついて、助けあって生きてたじゃないか。
それと比較して今はどうだ。便利になった、清潔になった、裕福になって、1年中一定温度の室内で生活できるようにもなった。それで生きてる人間はどうだ。あの頃の満足感、幸福感、安心感を持って生きてるか?
この映画を作った人たちはここのところを今の僕たちにぶつけるために作った映画だね。その意図があっさり解かるところがこの映画の唯一の欠点かもしれない。
でも、「あっさり解かる」ように作らないと、今のひとには問題提起にならないとの計算があるのかもしれない。
東京タワーの建設がバックで進んでいく、家庭に「三種の神器」が入り始める。そういう文明化の進歩の中で失くしたくなかった、失くしてはいけなかったものを失くしてきたよな と言いたいんだね。
この映画を見て、大いに笑い、声を隠さず泣いてきましょう。そうできる自分がいるかどうかを確認しに・・・・・。
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雪の八ヶ岳

2006年01月15日 06時22分52秒 | 山紀行
1月8日山仲間恒例の「雪の八ヶ岳散策」に行ってきました。
今年は美濃戸口→行者小屋→中山展望台(2390m)→赤岳鉱泉→美濃戸口 のコース。
参加者はMママ、Yママ、私達夫婦の4人。Mパパは11月にポリープ手術をされ、Yパパはお仕事多忙で不参加。男1人、女3人の山行でした。
  6:30 私の車で出発。
  7:30 美濃戸口着。駐車場に車を入れる。
  8:00 歩きだす。登山道は雪。車が踏み固めてるので、アイゼンは着けない。
  9:00 美濃戸山荘着。ここでアイゼンを着ける
 12:00 行者小屋着。地図時間より1時間遅れる。
     -10℃の世界で昼食。30分で体が冷え切る。小屋に入って、暖をとることに。
 14:00 予定から2時間遅れで、出発。
 14:20 中山展望台着。今回の山行の最高点。
     南八ヶ岳の壁(阿弥陀から硫黄まで)が一望。大迫力。
 15:10 赤岳鉱泉着。人造氷壁でクライミングの練習をしてる。しばし見学。
 17:00 美濃戸山荘に戻ってくる。もう日没。夕日に赤く染まる阿弥陀岳が美しい。
     ここから1時間の帰りは月あかりで歩くことに。Yママ 膝がだいぶ痛むらしい。
     一足先に下山。車で迎えに戻る。
 18:30 やっと、美濃戸口に出てきた。あたりは真っ暗。
 20:00 レストラン「じんぐう」で夕食をとり、家に帰り着く。

工程は予定時間を大きく遅れたものとなりましたが、天気もよく、すばらしい雪山山行でした。
      
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