久しぶりに映画なんぞを観ました。今年はこれが最初じゃないかな。
4年前(もうそんな昔なんだ)に山田洋次の武士3部作を観て以来の武士物、僕はどうもこういう系統が好きなようだ。
忠臣蔵は武士の美談の最たる物、それをさらに16,7年引っ張って、より美談に作りあげたところはなかなか目のつけかたがうまい。僕ではこういう発想が出てこない。こうこられたら涙流さずにはいられないし、いい評価点をつけざるをえんでしょう。
武士物の美談って「いやおう無く与えられてしまった使命を己は世捨て人になろうとも守りぬき、その使命が達成された時には静かに世を去って行く」というものですね。日本人ならだれしもこのての話には弱いですよね。
映画としてはちょっと物足りなさも感じました。場面場面での臨場感というかきめのこまやかさというかそのへんに今ひとつでした。1場面をあげると武士2人がすすきの原で切り合う場面。あれだけ刀を振ったら周りのすすきがバサッバサッとたおれるんじゃないですか。真剣の凄味が消えてました。黒沢明だったら満足しないんだろうな。
もうひとつ自分事になりますが、僕も歳をとったなということを役者さんから教えられました。役所さんにしても佐藤さんにしてももっと若い時を知っていて、まだまだ駆け出しの役者でした。それがこんなにすばらしい役者になってるんです。それだけ時が過ぎたということです。
ともかくおもしろい映画です。正月映画の1本にどうぞ。
4年前(もうそんな昔なんだ)に山田洋次の武士3部作を観て以来の武士物、僕はどうもこういう系統が好きなようだ。
忠臣蔵は武士の美談の最たる物、それをさらに16,7年引っ張って、より美談に作りあげたところはなかなか目のつけかたがうまい。僕ではこういう発想が出てこない。こうこられたら涙流さずにはいられないし、いい評価点をつけざるをえんでしょう。
武士物の美談って「いやおう無く与えられてしまった使命を己は世捨て人になろうとも守りぬき、その使命が達成された時には静かに世を去って行く」というものですね。日本人ならだれしもこのての話には弱いですよね。
映画としてはちょっと物足りなさも感じました。場面場面での臨場感というかきめのこまやかさというかそのへんに今ひとつでした。1場面をあげると武士2人がすすきの原で切り合う場面。あれだけ刀を振ったら周りのすすきがバサッバサッとたおれるんじゃないですか。真剣の凄味が消えてました。黒沢明だったら満足しないんだろうな。
もうひとつ自分事になりますが、僕も歳をとったなということを役者さんから教えられました。役所さんにしても佐藤さんにしてももっと若い時を知っていて、まだまだ駆け出しの役者でした。それがこんなにすばらしい役者になってるんです。それだけ時が過ぎたということです。
ともかくおもしろい映画です。正月映画の1本にどうぞ。