goo blog サービス終了のお知らせ 

文明が勝手に先行くエネルギー

2023年01月15日 09時56分15秒 | 文化文明論
友人から指摘されて、使う単語の間違いに気づきました。一部修正します。(1/16)
  「人間性を取り込む」 ⇒ 「人間性を回復する」 の意に。
------------------------------------------
まず 「命題」を。
 「東京・大阪間は1時間で移動できなきゃいけない? それは幸せ?」
さっ どうでしょう。  「短時間でいろんな所に移動可能になるんだから嬉しいことだ。」かな。うん、そうとも言える。そう考える人がいてもいいし、否定はしない。でも「もっとゆっくりさ、景色を見ながら、駅弁食べながら行くのもいいんじゃない。オレはそっちが幸せに思うな」という人もいらっしゃるでしょうね。でも後者の意見は聞き入れられることなく、一方的にリニア新幹線が作られようとしてます。いやいや、リニアができても、各駅停車で大阪までのんびりが出来なくなるわけじゃないのは解ってますよ。でも「速さはいらないんじゃ」という考えは全く無視されて世の中は進んでいきます。
「より速い、大きい、小さい、精密、高い・・・」を実現して、「他に勝つ」ことが社会活動の原動力であって、今の世の中の絶対是なのです。「そこが資本主義の本質で・・・」と論ずる学者もいらっしゃいますが、僕自身はそこまで結論するほど勉強してないので、そうは言わない。 が、「他に勝つ」をエネルギーにして世の中を発展させてきた事実は認めます。かつ「それってちょっと変」「今では勝つことが目的化してるのでは?」とも思ってます。
「他者に勝つ」とは「文明」世界でのこと。「技術の進歩」「科学」といえば解り易いかも。
他方「文化」の世界には勝ち負けは無いですからね。
こういう見方もできます。「人間的なもの=文化性」を活かしながら(残しながら)社会を進歩させていくのでは「遅れる」んです。他者に負けるんです。負けると明日がないのです。
要するに、今のシステムを維持していく限り、社会システムの中から人間性はどんどん排除されていくと考えてます。ただ、そういう社会システムを維持していきたいという人達もいるわけで、そちら側からすると、「大きな反発」が表面化しないように「人間性らしき所を適当に回復させたり、作り込む」そういう行動はするでしょうね。「騙し」と言えば「だまし」です。
しかし、騙しきれないものだと思います。将来「こんなのいやや」という声が大きくなって、それまでの(=今の)社会システムが崩れる時が来るんだろうと僕は考えてます。そうじゃないと人間は悲し過ぎる。
次に書きたいなと思ってるのは 今変革の兆候ってあるんだろうか ってことかな。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする