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ホール設備解説

2021年09月02日 10時00分41秒 | つれづれなるままに
一般的にオケピットのあるホールってこうなってるんでしょいうけど、びっくりするような仕掛けがあるんですよ。そこでちょっと雑知識として解説。

    この写真で解説しますね。

右がステージ、左が客席。その間にオケピットが現れる という仕掛け。
今見えてる客席座席は6列目です。普段はステージ前まで座席があります。
まず5列目の座席を床から外します。5列目だけがボルトで止めてあります。4列目までは床に固定されてます。外した5列目の座席を4列目までの空きスペースに置きます。
ここからですよ。4列目までの床がそのまま下がっていきます。それがピットの広さ。今見えてるオケピットの床の高さくらいまで下がったところで、その全体が左にスライド、つまり見えてる客席の下に収納されます。スライドしていく客席床の下にオケピット床が重なっていて、それが見えてきます。客席床が完全に収納されたら、オケピット床を上げて行って、ピットができるんです。
さらに取り外した5列目座席の床から見えてる壁が上がってきます。 これで完成ですね。 当然ですが、ピットに入る通路が一番奥にあり、数段の階段でピット面に入れます。2日前のオケピット写真にはその階段が写ってます。
ここでは関係ないですが、ステージの下も大きな空間になってて、ステージの中央部床が上下して収納されてる物を出したりいれたり。
「ピット作ります。手伝ってください。」と言われてやることは5列目の座席を外す作業だけ、あとは全部自動です。むしろ「近くに居ないで」と排除されるんです。
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オケ合わせ 1回目

2021年09月02日 08時26分39秒 | オペラに挑戦
       「テアトロ・ジーリオ・ショウワ・オーケストラ」

昨日は初めてのオケあわせ。 ピットにオケが入り、ステージは前列にソリストが10人ほど、うしろに僕等合唱団がパート別に椅子に座っての練習でした。
3幕で歌う「裏歌」(バッカナーレと呼んでる。舞台の袖で歌う。ステージは室内で暗いムードだが、外では酔っ払いが騒いでる情景を表現)をピアノ伴奏で練習。これを歌う時はオケは鳴ってないんです。だから単独でここだけ練習。所詮酔っ払いの合唱だから「上手くない」方がいいで、簡単に終了。
次は1幕を頭からオケ伴奏で。ソリスト、合唱団は自分が歌う時だけ立って歌う。合唱団は皆そうだと思うけど、「ここでこう動いて、あっちに移動して」なんて考えながら歌ってるんだろう。1幕全部通して歌ったあと、ダメ出し。主にオケ指導。細かくやられてたな。凄いなと思ったのは、マエストロが20分程通して演奏したのに、「何ページの何小節目、弦はもっとピアノで」とか「ここの木管はもっとリズム感とスピード感を」なんて指示する。指揮しながらメモしてる訳じゃないのに。ここはやはりプロだね。全曲自分のイメージで頭の中で鳴ってるんだろうな。
休憩の後、2幕2場のオケ合わせ。ここも合唱への指導はちょっと。やはりオケにはガンガン。歌い直し、演奏直しを何か所かやってここも終了。
これで合唱部は無し。合唱団は解散。5時に開始、7時前に終了。
おそらくですが、この後2幕1場、3幕をソリストのオケ合わせをやったんでしょう。さらに、ソリストも帰った後でオケ特訓だったんじゃないかな。本番数日前、全てを聞いた時、どこに注射するのがレベルアップに効くかを考えて、今はオケだ とマエストロが判断したんだろうね。
やはりオケの音で歌うのはいいぞ。ガ~っと気分が上がっていく。本番に向けたテンションが3段も4段も駆け上がった。
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