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マエストロ練習

2018年07月01日 10時18分16秒 | オペラに挑戦
「愛の妙薬」の指揮者(マエストロ)は「粂原祐介」という、現在ミラノ在住で指揮を勉強してる方。われわれの先生がイタリア時代に知り会った仲間だろうと推測してます。今回の公演にあたり、先生が「是非振ってほしい」と依頼して決まったことだと思います。
そのマエストロが各方面に「自分の思い」を伝授すべく、日本に一次帰国しました。昨夜は合唱団への指導でした。次回の練習でも指導されることになってます。そのあとイタリアに戻り、8月中旬にまた戻って来て、全体練習、公演となるんでしょう。2回の指導で「自分がこだわってること」「どうしても直してほしいこと」「その他言い置くべきこと」を言いまくっていくのです。公演には「副指揮」が2名います。観客からは見えないけど、舞台上からは見える場所でマエストロの意を汲んだ指揮を合唱団のためにやってくれるんです。その2指揮者がマエストロの言う事を「全て」楽譜に書き取り、以後の練習でそれをみっちり我々に教え込むという手はずです。

まず人柄。先生も相当イタリアかぶれだけど、それに輪を3つ4つ掛けた「かぶれ君」ですね。在住だから当たり前ですが。まぁ~「明るい」。イタリア人って まさにこういう雰囲気なんだろうなと納得できちゃう。よく動くし、よくしゃべる。そして指揮ぶりは「踊る指揮者」です。
最初はわれわれにもそれなりの緊張感があったけど、こう来られるとのっていける感じ。
最初はいつもの発声練習。これをじっと聞いてて、止められなくなったみたい。早速「発声学」の講義が始まった。ショックだったのは「イエアオウ」の母音の発音について。全て舌が下の葉ないし歯茎に着いているのがイタリア語の発音と言われたこと。「僕 ウ の時離れてるようです」と聞いたら、「いい質問」「日本人はウ苦手なのよね」「でも練習して」だって。そして母音の前に子音(例えば「T」)が来た時の舌の動きを研究してみてくださいときた。こんな舌の動きまで考えたことなかった。でも理屈的になんか見えてきたような。但し歌いだすとこんなこと言ってられないのが現実。日頃から「発声練習」じゃなく「発音練習」を繁くやるしかないのだろう。
そして合唱そものについて。マエストロはこの「愛妙」にはそれなりの思い入れがありますよ。細部に渡って「こう歌わせたい」というプログラムができてるようです。それが僕にはハイレベルな感じ。「楽譜は四分音符で覚えも四分音符なんだけど、ここは八分音符で切って」とか「スラ―」で歌ってる所を「軽いスタッカートで歌って」とか。実践できるかな の心配が大きい。
でもどうにか指示された表現で合唱できた時、「質」が変わったようには聞こえた。いままでの練習では聞いたことのない、なんか芸術的っていうのかな、「美」を感じたのはまちがいない。これがマエストロの力なんだろうね。十言われて十できるとは思えないが、3つでも4つでも実践できるように、これからはまさに研鑽の世界ですよ。
今朝の散歩 いつも聞いてる練習音源は聞かなかった。あれを聞いたんではいつもと同じ歌い方で「歌えた」満足感だけになっちゃう。昨日の講義をきちんと復習してからでないとへたに歌わない方がいいと考えたわけです。今日これからじっくり何をいわれたかを思い出しながら復習です。
コメント (4)
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