今日も一期一会

「本が好き♪図書館ブログ」のタイトル変更
本好きholyの覚え書き的日常のあれこれ

「本が好き♪図書館ブログ」からタイトル変更

19年目のholyのブログをそのまま残します。 同じ時は二度とやって来ない。これからも毎日を「一期一会」の心で過ごします♪

中島京子 著 『やさしい猫』

2022-03-15 | 本の紹介
中島京子 著 『やさしい猫』(中央公論新社 )読了しました。
読売新聞夕刊に2020年から1年間連載された新聞小説が単行本になり出版されました。
第56回吉川英治文学賞(吉川英治国民文化振興会主催)受賞、
文化庁による芸術分野の優れた業績を表彰する2021年度芸術選奨の文部科学大臣賞も受賞され、
話題になっている作品です。

題名と表紙の絵からはほんわかと優しいイメージですが、内容はとてもシビアです。
主人公はシングルマザーの保育士、震災ボランティアで彼女が心惹かれた八歳年下の自動車整備士、
シングルマザーの娘の女子中学生(後に高校生)が家族を語ります。
出会って、好きになって、この人とずっと一緒にいたいと母親も娘も願いますが、
当たり前の幸せが奪われたのは、彼がスリランカ出身の外国人だったから。
小さな家族は大きな事件に見舞われます。

外国人労働者は失業して在留資格を失うと、就労ビザが切れて「オーバーステイ」となり、
退去強制令の対象となった外国人の方は、送還可能まで入管施設「入国者収容所」に収容されます。
入国管理局と収容所での非人間的で人権を無視した扱いが、とても今の日本のこととは思えません。
読みながら思い出したのは、
名古屋入管収容中に亡くなったスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさんの痛ましい事件、
巻末の参考文献に多くの専門書が載っていたので、事実に基づいているのでしょう。

今、ウクライナからの避難民の受け入れが日本でも始まっています。
今までの日本の難民受け入れの難民認定率はわずか0.29%、広く世界に門戸を開くべき時代です。

一昨日受けた3回目のモデルナワクチン接種の副反応は…
お昼前に接種して当日寝る前に悪寒がし始めたので、
しっかり布団をかけて寝たら夜中にたくさん汗をかいて38.2℃まで発熱していました!
解熱剤を飲んで寝て、昨日は一日37℃前後の微熱と腕の違和感、
今日は朝からすっかりいつも通りの体調で、腕の痛みもほとんどありません。
インフルエンザワクチンの方が腕は腫れて痛みもずっと長く続きました。
念のためおとなし目にしていますが、これで身体が又バリアで覆われたかな、と安心です♪

3回目

2022-03-13 | いろいろ
今日、コロナワクチン接種3回目を終えました!
1回目ファーザー、2回目ファイザーだったので、ブースター接種(交差接種)でモデルナを打ちたくて、
一番早くモデルナ接種できるところをWebで探したら、地元自治体の集団接種会場でした。
なぜモデルナを選んだかといえば、ワクチンの種類が違う方がそれぞれの足りないところを補って、
より効果が発揮できるのではないかな、と思ったから。
モデルナの方が副反応が強いことはわかっていますが、それは覚悟の上です。

今までずっと思っていたのですが、モデルナが副反応が強いのではなくて、
そもそも若者たちはどちらを接種しても副反応が強いのではないでしょうか?
モデルナを打つことが多かったのは、職域や集団での若者たちが圧倒的に多かったので、
「モデルナは副反応が強い」になってしまったのでは?!
一番副反応が楽なのは高齢の男性だそうで、
事実、実家の父は3回目だけモデルナでしたが、今までで一番何ともなかったそうです。

地元集団接種会場には、駐車場や会場に案内のための職員がとても多く出ていて、
とっても流れがスムーズでビックリしました!
前の2回は医療施設だったので、お医者さんの手が空かないと待つ時間もありましたが、
今日は、足を止めることも無くあっという間に終わりました。
やっぱり注射は怖いし、副反応も出ないに越したことはありませんが、
数時間後の今、特に変わったことなく無症状、明日が心配です。。。

昨日の最高気温は22℃、今日は21℃、明日は25℃と夏日の予報で、
春の駆け足の速さにビックリです!
飾った花も次々に満開になり、長くは持たなそうです。
 
葉牡丹もどんどん茎が伸びて、形が変わってきています。
花粉も飛んでいて目・鼻が辛くなり始め、これからしばらくはウォーキングを躊躇しそうです。

11年

2022-03-11 | いろいろ
東日本大震災から今日で11年、今年も3月11日がやって来ました。

この日近くになると、マスコミで当時の映像や今の状況が報道されます。
11年というとても長い時間の流れの中で、人々も社会も大きく変わりましたが、
あの日のこと、あの日から半年後ぐらいまでのことは今でも鮮明に覚えています。
被災者の方々の「震災後」は、様々な形でこの先もずっと続いていくのでしょう。

あの時「原子力発電所」「放射能」の怖さについて、嫌というほど身に沁みた日本人は、
先日、ウクライナの原子力発電所がロシアに攻撃され、占拠されたというニュースを、
恐怖をもって受け止めたのではないでしょうか。
悲劇の歴史はまたも繰り返されてしまうのでしょうか?
自然災害は前触れもなく止めようもありませんが、
戦争は知恵と思いやりで止めることが出来るはずです。
戦争、地震、津波、原発の恐ろしさを伝え続けなければなりません。

今、話題になっている本、浅田次郎 著『母の待つ里』(新潮社)を読了しました。

心に沁みる作品が多い浅田氏の作品、とても楽しみに読みました。
家族も帰る場所も持たない還暦世代の「おひとりさま」を魅了する新しい故郷の形、
故郷を持たない都会の現代人に癒しの空間と時間を提供する「母の待つふるさと」、
それはどういうこと?!、と不思議に思いながら読み進めました。

これは手の込んだ「ビジネス」なのだとわかり、少し違和感を覚えました。
生まれてから本当の親の顔も家庭も知らないという方の利用ならわかりますが、
現実に自分の家族や家庭をないがしろにした結果上手くいかなかったからと言って、
理想郷を求めて他へ逃げるのは、ちょっと違うかなぁと思いました。
ただ、大人だって誰かに甘えたいし、誰かに無条件に褒めて認めてもらいたい、
そんな淋しい大人のためのファンタジーなのでしょう。
この作品の背景には、少しだけ東日本大震災が絡んでいました。

今日立ち寄ったお店のBGMで、昨日記事にしたSMAPの「Triangle」が流れていました♪
動画サイトで何回も観ましたが、やはりSMAPは存在感のある素晴らしいグループでした!

蔵書整理

2022-03-10 | 図書館
中学校、高校ともに学年末テストが終わりましたが、
感染予防のため生徒は自宅研修の日が多くなっています。
コロナに翻弄された2年目の1年間、一番影響が大きくなってしまったのは3学期でした。
感染力の強いオミクロン株は、ほとんどの学校に感染者を出したと思われます。

図書館は、生徒の利用や出入りが制限されたため、昨年に引き続き淋しく終わりそうです。
図書館内の蔵書整理は、図書の配架を教えられるので今までは図書委員と一緒にやりましたが、
今年も図書委員の力は借りられず、年度の終わりに向け日々孤軍奮闘しています。
本は重いので、本を扱う仕事は重労働です。
半日本の整理をやっていると夕方には肩や腕がだるくなり、腕・肩・腰にずっと違和感が…
今年度の終わりまでもう少し頑張ります!

日々続くロシアの暴挙には怒りしかありません!
そんな昨今、SMAPの「Triangle」という曲が話題になっています♪(嬉しい♡)
ライブでは必ず歌われていたこの曲、今この時期に聴くと、本当に心に響きます。

「破壊でしか見出せない 未来の世界を愛せないよ」
「大国の英雄(ヒーロー)や戦火の少女 それぞれ重さの同じ 尊ぶべき 生命だから」

作詞作曲を手がけた音楽家の市川喜康さんによると、
「riangle=トライアングルとは三角形のこと。
そこで表しているのは「銃を構える人」と「向けられる人」、
そして「それを見ている自分」の三者による三角関係だ。」というのです。
今日は東京大空襲の日でもあります。
傍観者でしかない私たちも、目の前で起こっていることから目をそらさず、
せめて後の世に伝えていくことで、この悲劇を繰り返さないことを誓いたいです。

国際女性デー

2022-03-08 | いろいろ
今日3月8日は国連が定める「国際女性デー」、
社会、文化、ビジネスにおいて女性の素晴らしい功績をたたえ、
女性の人権や地位向上、ジェンダー平等の社会について考え、行動する目的で制定されました。
(画像は、公式HP「HAPPY WOMAN」より)
テーマカラーは「ハッピーイエロー」幸せの黄色で、「太陽」「光」「ミモザ」を表しています。
元気の出るビタミンカラー、今年こそ庭に植えよう!!

今日の国際女性デーにミモザの花を贈る風習がイタリアから起こり、
「FESTA DELLA DONNA(女性の祝日)」と呼び、男性から女性にミモザを贈るのだそうです。
日本の新たな文化にする活動が始まって、ミモザをデザインした様々な商品が販売され、
講演会やイベント等も計画され(コロナ禍で中止が多いけど…)、徐々に広まってきました。

先日紹介した上野千鶴子 著『女の子はどう生きるか 教えて、上野先生!』(岩波ジュニア新書)は、
今までの、そして今なお女性の置かれている状況が、わかりやすく丁寧に書かれていました。
2030年までに達成すべき17の目標と169のターゲットからなる「持続可能な開発目標」SDGsに、
「目標5:ジェンダー平等を実現しよう」があります。
全ての人の人権と自由が尊重される社会は、女性だけではなく誰にとっても生きやすい社会ですよね。
ジェンダーに関係した本を2冊読みました。
『マンガでわかるLGBTQ+』 パレットーク  ケイカ:マンガ 講談社
 
『ブラザーズ・ブラジャー』 佐原ひかり 河出書房新社
(画像はAmazon公式HPより)

今、ロシアに攻撃されているウクライナ、他国へ避難するのは女性と子どもで、
60歳以下の男性はウクライナに残って戦うように、となっているようです。
こればかりは体力的・腕力的に、男女とも同じにという訳にはいきませんよね。
ウクライナの男性たちが抗議のために立ち並んで前を見つめる姿には凛々しさを感じ、
幼い子どもを抱えて守りながら必死に国境を越える女性の姿には胸が熱くなりました。
これは差別ではなくて性差、命を守るという原始的な場面では男女の違いがあって当然です。

TVアニメ『平家物語』

2022-03-06 | いろいろ
毎週日曜日、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』を時に笑いながら楽しく見ています。
同じく源平の戦いを『平家物語』に基づいて作られたTVアニメ『平家物語』もとても楽しいです。
これも1月からフジテレビで放映が始まりました。
(画像はアニメ「平家物語」公式HPより)

底本は作家の古川日出男が現代語訳した『平家物語』(河出書房新社)
池澤夏樹 個人編集 日本文学全集」の中の1冊で、本校図書館にも全集全巻が入っています。

放映時間が木曜 0:55 - 1:25(水曜深夜)と夜遅く、見づらい時間なのがとっても残念!
全11話で、次回は第9話「平家流るる」京を捨てて西に逃れる平家一門が描かれます。
今後、一ノ谷の戦い、屋島の戦い、壇ノ浦の戦いと、源平合戦の中で有名な場面が目白押し♪
私の一押し「直実節」の熊谷直実と平敦盛との一騎打ちのシーンもこれからです!

庭の片隅にフキノトウがたくさん芽を出していました!
 
昨年は天ぷらに、今年はフキ味噌を作りました。
白いご飯や湯豆腐にのせていただいたら、ほんのり苦くて美味しい♪ 春の息吹を感じました。

啓蟄

2022-03-05 | いろいろ
今日は二十四節気の「啓蟄」、冬ごもりしていた虫が春の陽気に誘われて外に出てくる頃のこと。
最高気温18℃とまさに春の陽気となり、次々と花々も咲き始め、
今年初めての黄砂えお確認、春一番が吹くなど、いよいよ春本番といった感じです。
スギ花粉は飛んでいるようですが、ヒノキ花粉症の私は今のところはまだまだ大丈夫♪
 
あちこちでさえずっていた鳥のいたずらでしょうか、梅の花が一輪落ちていました。

ずっと心の重しになっているオミクロン株も、楽しみなパラリンピックも、
意識の外へ吹き飛ばすほど衝撃的な映像がウクライナから毎日届きます。
人家や学校、病院への爆撃など、そうしてそんなひどいことが出来るのでしょう!?
昨日はロシアのウクライナ原子力発電所への攻撃と占拠という蛮行に、衝撃を受けました。
今のこの時代にこんなこと、許されますか?!
泣いたり悲しんでいる、子どもたちの顔を見る度に心が痛みます。

世界中の人が悲しみ「どうしたら?何か出来ることは?」と思っているでしょう。
実際にウクライナ国内や国境で、人々に無料で食料や宿泊所を提供したり、
国外への電車賃やバス代が無料になったり、反戦デモも世界中で起こっています。
欧米では、困っている人にみんなが進んで快く手を差し伸べるのが当たり前です。
どうか、一刻も早く穏便な解決となるよう、心から祈っています。

上巳の節句

2022-03-03 | いろいろ
今日はひな祭り、五節句の一つ「上巳(じょうし)の節句」「桃の節句」です。
「上巳」とは上旬の巳(み)の日の意味で、元々は3月上旬の巳の日が「上巳の節句」でしたが、
古来中国の三国時代の魏より3月3日に行われるようになったそうです。

我が家は、今年は段飾りのお雛様は出さずに、飾り皿とタペストリーのみ、
孫姫たちのそれぞれの家では、お雛様飾ったかな?
学校図書館には、ちょっとだけ可愛いお雛様を飾りました。
今日から中高ともに学年末試験が始まり、
高校1,2年生は午前午後の分散登校・分散教室での試験、中学生は在宅での課題考査です。
何とかこのまま3学期終業式が迎えられると良いのですが…
感染者が減らず、まん延防止措置は3週間延長され3月20日までになってしまいました。

日中は風もなく16℃と暖かかったのですが、夕方近くには強い北風が吹き始め、
地平線あたりの空が茶色なのは砂ぼこり?花粉?
 
夕食にはお寿司を食べ、お雛様にイチゴショートケーキやさくら餅をお供えしました。
「うますぎる」お饅頭の2色お雛様バーションがあったので、思わずそれも買いました。
美味しいものは省略せずしっかりと♪

卒業式&図書館便り 「Library News 3月号」

2022-03-01 | 学校のこと
今日は卒業式、新型コロナウイルス禍の中で行われる3度目の卒業式。

1度目は2020年、コロナがまん延し始めていきなり全国的に臨時休校となる直前の3月1日に、
各クラス教室に集まり、スタジオからの放映によるTV画面での祝辞、担任からの卒業証書授与と、
全体では集まれない卒業式でした。
2度目は2021年、感染予防等を考慮し、卒業生と教職員のみで体育館での卒業式、
広く間隔を取って着席、全員がマスク着用、国歌と校歌は録音されたものを流すだけ、
保護者の皆様には会場にお入りいただけなく、動画を配信しました。

今年、会場となる体育館へ入れるのは卒業生全員と各家庭保護者1名のみ、
そして、教職員は担任と理事のみが会場に入り時間短縮した式となりました。
3年生は1か月半ぶりに昨日だけ登校し、1回の練習だけで本番に臨みましたが、
校長の話によると、誰もがみな真剣で立派な態度で、とても感動的な式だったようです。
本校HPにその様子がアップされています。
最後のホームルール終了後、卒業生が最後に玄関を出る時には教職員全員で見送りしました。
9クラス276名の卒業生の皆さん、卒業おめでとう!!

会場のステージを飾っていたたくさんの豪華な花々は多くの人に見られませんでしたが、
式後、早速学校正面玄関ホールに飾られ、甘い花の香りでいっぱいです。 

そして、3年生が読む今年度最後の図書館だより「Library News 3月号」を発行しました。
こちらです→Google版
今月号の特集は 「卒業・修了おめでとう!!」
毎年3月号には、本校を巣立つ卒業生へ贈る詩を一編載せることにしています。
今年も、大変な状況の中、新しい生活へ踏み出す生徒たちへのエールを込めて
詩人、大木実さんの「前へ」という詩にしました。

そのほかの記事は、この1年間のベストリーディングとベストリーダークラス。
生徒があまり来られない状況のなかでの今年のベストリーディングTOP5は、
第1位 『スマホ脳』 アンデシュ・ハンセン 新潮社
第2位 『推し、燃ゆ』 宇佐見りん 河出書房新社
第3位 『お探し物は図書室まで』 青山美智子 ポプラ社
第4位 『護られなかった者たちへ』 中山七里 宝島社
第5位 『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』フレディみかこ 新潮社
来年こそ、自由に図書館へ出入りできる毎日でありますように!

今の状況では春からの新たな生活も、期待より不安の方が大きいかもしれませんが、
どうか前向きにチャレンジし、自分の人生を大切に幸せに生きて下さいね。
若さ溢れる高校生を見ていると、私たち年長者は眩しいくらいです。
卒業おめでとう!!