東日本大震災から今日で11年、今年も3月11日がやって来ました。
この日近くになると、マスコミで当時の映像や今の状況が報道されます。
11年というとても長い時間の流れの中で、人々も社会も大きく変わりましたが、
あの日のこと、あの日から半年後ぐらいまでのことは今でも鮮明に覚えています。
被災者の方々の「震災後」は、様々な形でこの先もずっと続いていくのでしょう。
あの時「原子力発電所」「放射能」の怖さについて、嫌というほど身に沁みた日本人は、
先日、ウクライナの原子力発電所がロシアに攻撃され、占拠されたというニュースを、
恐怖をもって受け止めたのではないでしょうか。
悲劇の歴史はまたも繰り返されてしまうのでしょうか?
自然災害は前触れもなく止めようもありませんが、
戦争は知恵と思いやりで止めることが出来るはずです。
戦争、地震、津波、原発の恐ろしさを伝え続けなければなりません。
今、話題になっている本、浅田次郎 著『母の待つ里』(新潮社)を読了しました。
心に沁みる作品が多い浅田氏の作品、とても楽しみに読みました。
家族も帰る場所も持たない還暦世代の「おひとりさま」を魅了する新しい故郷の形、
故郷を持たない都会の現代人に癒しの空間と時間を提供する「母の待つふるさと」、
それはどういうこと?!、と不思議に思いながら読み進めました。
これは手の込んだ「ビジネス」なのだとわかり、少し違和感を覚えました。
生まれてから本当の親の顔も家庭も知らないという方の利用ならわかりますが、
現実に自分の家族や家庭をないがしろにした結果上手くいかなかったからと言って、
理想郷を求めて他へ逃げるのは、ちょっと違うかなぁと思いました。
ただ、大人だって誰かに甘えたいし、誰かに無条件に褒めて認めてもらいたい、
そんな淋しい大人のためのファンタジーなのでしょう。
この作品の背景には、少しだけ東日本大震災が絡んでいました。
今日立ち寄ったお店のBGMで、昨日記事にしたSMAPの「Triangle」が流れていました♪
動画サイトで何回も観ましたが、やはりSMAPは存在感のある素晴らしいグループでした!