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本好きholyの覚え書き的日常のあれこれ

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19年目のholyのブログをそのまま残します。 同じ時は二度とやって来ない。これからも毎日を「一期一会」の心で過ごします♪

没後50年 藤田嗣治展

2018-09-02 | アート
東京都美術館で「没後50年 藤田嗣治展」観てきました。
きっと大混雑になるだろうと、開催から間もなくの遅くまで開館している金曜夜に行ったので、
それほど混雑せずゆっくり見られました。

藤田嗣治は1886年日本に生まれ80年を超える人生の半分以上をフランスで暮らし、
晩年にはフランス国籍を取得しフランスで没したエコール・ド・パリを代表する画家です。
今年は藤田の没後50年の節目、フランスを中心とした欧米の美術館の協力のもとの大回顧展です。

展示される作品の質と量ともに史上最大級だそうで、
好きな画家なので今まで何回も展覧会へ行っていますが、まだ観たことのない絵に会えました♪
「素晴らしき乳白色」と呼ばれている裸婦の絵の数々や、戦時中の作戦記録画、
猫の絵等は以前も見ましたが、初期の作品に藤田の絵とは思えない画風のものもたくさんありました。
出世作であり、初めての静物画でもある《私の部屋、目覚まし時計のある静物》、
パリのポンピドゥー・センターにあったのですね!
キュビズムの手法で描いた『キュビズム風静物』や緑地に金箔と青い川の琳派風な『鶴』
も興味深かったです!

藤田が手掛け眠っているフランス・ランスにある教会に、いつか行ってみたい・・・!
ランスへは行ったことがあるのに、教会と美術館へ行かなかったことが悔やまれます。
日本人というアイデンティティを手放した藤田の日本に対する思いを想像すると、
私たちが見放されたような辛く寂しい気持ちにいつもなります。

観終わってロビーに出ると、展覧会を記念しての芸大生によるロビーコンサートが行われていました。
バイオリンとビオラ、藤田を思ってフランスの楽曲が演奏されていて、
とても雰囲気が良かったです♪

矢部太郎 著 『大家さんと僕』

2018-09-01 | 本の紹介
9月になり、今日から学校は2学期、初日から6時間授業(うち4時間はテスト)でした!
8月の読書は以下の11冊、酷暑続きで家の中で過ごすことが多く、久々の2桁となりました。
holyの本棚 - 2018年08月 (11作品)
未来
未来
湊かなえ

読了日:08月01日

魔力の胎動
魔力の胎動
東野圭吾

読了日:08月10日

送り火
送り火
高橋弘希

読了日:08月11日

さざなみのよる
さざなみのよる
木皿泉

読了日:08月13日

日曜日の人々
日曜日の人々
高橋弘希

読了日:08月14日

大家さんと僕
大家さんと僕
矢部太郎

読了日:08月20日

トトロの生まれたところ
トトロの生まれたところ-
読了日:08月26日

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すでに何冊か紹介していますが、今日取り上げるのは話題の書、矢部太郎 著『大家さんと僕』、
お笑いコンビ「カラテカ」の矢部太郎さんが、実話をもとに描いたこのコミックエッセイは、
今年の手塚治虫文化賞短編賞を受賞し、発行部数58万部のベストセラーと、大きな話題となっています。
また、ここに登場する大家さんが先日お亡くなりになったことまでニュースになりました。

私にとって矢部太郎といえば、90年代から2000年代に大人気だった日本テレビ系の番組「電波少年」、
部屋に閉じ込められスワヒリ語の習得を命じられ、必死に頑張っていたのを思い出します。
控え目ながらも大家さんを気遣う矢部と、矢部をお茶や食事に誘ったりと心を配る大家さんが素敵です。
年齢(87歳と39歳)や性別や裕福さ(大家さんはお金持ち!)がこんなに違っても、
お互いを気遣いあいながら楽しく穏やかに一緒に過ごすのは心が豊かだし品性が感じられます。
この大家さんのような年齢の重ね方をしたいです。