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文楽公演 『通し狂言 一谷嫰軍記』 『寿式三番叟』

2016-09-20 | アート
国立劇場で文楽を楽しみました。

教員免許更新講習で通った国立劇場での文楽の講義の際、この公演を紹介されました。
今まで文楽にはあまり興味がなかったのですが、謡の太夫、伴奏の三味線、人形遣い、について知ると、
その3つで成り立つ素晴らしい芸術なのだと、とても観たくなりました。
今年は国立劇場開場50周年、その記念公演に良いものがあり、文楽は『一谷嫰軍記』!!
私の大好きな『平家物語』の中でもイチオシの熊谷次郎直実のお話ではないですか!
これは是非行かねばなりません。
初段「堀川御所」「敦盛出陣」、二段目「林住家」、三段目「弥陀六内」が東京・国立劇場で上演されるのは、
昭和50年2月公演以来41年ぶりだそうです!

午前中の第1部、夕方からの第2部に分かれており、それを合わせて「通し狂言」です。
でも、それぞれ4時間半の公演!…とても一日通しで見られる自信がなく、この連休の2日間を使い行ってきました。
しかも最終日の千秋楽。
娘と一緒に歌舞伎『一谷嫰軍記』を見たのもこの国立劇場、
4年前のあの時、主役級を演じた坂東三津五郎さんも市川団十郎さんも今は亡きお方、世の無常を感じます。

文楽初体験でしたが、講習を受けたこともありとても楽しめました♪
全部の役者の言葉とト書きを声色を変えてたった一人で語る太夫、講習で実習した敦盛と母のセリフの場面がありました!
三味線は太夫の言葉と人形の動きに合わせて絶妙のタイミングで舞台にリズムと効果を出します。
人形は3人がかりで動かすのですが、見ているうちに人形が動いているようにしか見えなくなってきます。
左)重要無形文化財保持者となっている吉田蓑助さん演じる「菊の前」(画像は公演パンフレットから)
 
右)桐竹勘十郎さんの「熊谷次郎直実」と吉田和生さんの「無官太夫敦盛」
先日、TVドキュメンタリー「プロフェッショナル 仕事の流儀」で桐竹勘十郎さんを見ました。

何度見ても泣けるお話です。
武士としての信念を貫く敦盛と直実の姿、戦場であっても和歌や音楽を愛する風流な心、
武士の夫を理解し支える武士の妻たち、武士道のため葛藤の中我が子を手にかけてしまい出家の道を選んだ直実。
太夫、三味線、文楽、の伝統芸能も堪能しました。

一日目の昼の幕間には茶巾ちらし寿司♪
 
2日目の夜の幕間は、友人ご夫妻と一緒に歌舞伎幕の内弁当♪ご馳走様でした。
偶然友人ご夫妻と同じ日程での鑑賞となり、しかも席が前後という偶然にビックリしました。
以前もそういうことがあり、嬉しいことに気が合うのかしら~!?

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