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本好きholyの覚え書き的日常のあれこれ

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19年目のholyのブログをそのまま残します。 同じ時は二度とやって来ない。これからも毎日を「一期一会」の心で過ごします♪

ジュニア・アカデミー

2024-03-30 | 音楽
昨日、上野にある東京藝術大学の音楽ホール奏楽堂でのコンサートへ行ってきました。
朝は肌寒く雨がちらつき、上野に着いた時には雨風がとても強くなっていて、
改札口では多くの人が外の暴風雨を見て歩き出すのを躊躇している様な状況でした。
(午前中の演奏はパスして駅構内でランチして、晴れ予報の午後の演奏から聴こうか?)
という悪魔のささやきがあったのですが、せっかくはるばる来たのだからと歩き出すと、
暴風で傘の骨は曲がり、飛ばされそうになりながら半身濡れて東京芸術大学に到着しました!

東京藝術大学音楽学部は、音楽分野における世界トップアーティストの育成を目的として、
全国の中学生を対象とした早期英才教育の特別コース『東京藝大ジュニア・アカデミー』
を開講していて、その1年間の成果披露演奏会が昨日ありました。
このアカデミーに入るにはいくつもの選考試験の後、1年に数名しか入れないのですが、
勤務していた中学校図書館常連さんが、何とここに入っていたのです!
高校のピアノで弾いてもらったのを聴いた時「並みのレベルではない!」と驚いたのです。

午前中は、ピアノ2名、バイオリン2名がプロオケの藝大フィルハーモニー管弦楽団との協奏曲♪
・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 より第1楽章
・グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調 より第1楽章
・シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 より第1楽章
・チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 より第1楽章
4人の中学3年生でしたが、演奏も、佇まいも、このままデビューできそうな程見事で、
オーケストラとここまで対等にわたり合って演奏できるとは、本当に素晴らしく、
日常的には制服を着て中学校へ行っているということが信じられない気がしました。

1999年に新しく建てられたという奏楽堂はさすが藝大と言うべきなのか、
フランス製のパイプオルガンを備え、オペラも上演できるステージの奥行、
音の残響時間も調整できるという、木がふんだんに使われた素敵なホールでした。
 
感動を抱えたまま、ランチは滅多に食べることが出来ない大学学食でA定食600円を選択♪

晴れて暑くなったお昼休みには大学構内をウォーキング、
さすが藝術大学と思わせる斬新なデザインの素敵な建物があったり、
 
歴史と伝統を感じる明治時代の古風な建物があったり、各種の桜も咲いていました。

さて、午後は中学1年生〜3年生のバイオリン7名、ピアノ11名の独奏です。
バイオリン独奏曲をあまり聴いたことがないので知らない曲が多く、
ピアノ伴奏付きで20分ぐらいの長大な曲ばかりを良く弾き切れると感心しました。
ピアノ独奏曲なら多少はわかるかと思っていましたが、
ピアノ教室発表会で弾かれるようなメジャーな曲はなく、同じく知らない曲ばかり!
中学校の先生もお一人応援にいらしていて、二人で素晴らしい演奏に大いに感心して、
リストの曲を弾いた2年生の生徒に終演後に会えて「素晴らしかった!」と伝えました。

午前中から夜6時まで、22曲ものクラシック音楽演奏を堪能できて大満足、
一日中、ゆったりと音楽に包まれ、瞑想している気分でもありました。
アカデミーの生徒たちは地元の中学校に通いながら勉強したり運動したりして、
藝大へも定期的に通い、そのために曲を仕上げてきて、人並み以上に頑張っています。
音楽の演奏家は多いし、どんどん若い演奏家が出てきて、かなり高齢まで活動でき、
いくらでも上には上がいるという、厳しい世界に身を置いていると思います。
この中から、きっとプロの演奏家が出てくること間違いないでしょう。
彼女は来年もアカデミーに在籍するというので、1年後もその活躍を楽しみにします♪

上野公園のソメイヨシノは・・・
行く時には暴風雨で全く見られず、帰りはすっかり暗くなっていたので駅へ急ぎました。
桜の開花を見込んでなのでしょう、昨夜は多くのテントが出てイベントを開催していて、
晴れて最高気温25℃を越えた今日は桜は開花したばかりですが、大賑わいだったようです。