息子の大学卒業式に出席してきました。
場所は咲き誇る満開の桜に囲まれた日本武道館です。
開式40分前に九段下駅に到着しましたが、ホームに降り立った途端にすごい人、人、人。
駅構内のいたるところで人員整理の方々がプラカードとメガホンを持ち、
「会場はこちらです!」「右側通行です!」「エスカレーターは2列で駆け上がらずに!」等々、
汗だくで絶叫しながら誘導していて、それが武道館入口までずっと続きます。
桜が見事でした♪
ここ2,3日の花冷えで、花は散らずに満開を保っていました。
娘の時は2011年3月だったので、晴れ着を着ることが出来ずに、
女子大でありながら全員スーツ姿で、地味にそっと終わった覚えがあります。
今日は女子学生はほぼ全員が着物に袴の晴れ姿、男子学生はスーツ姿でした。
入学式の時は受験から解放されて髪を染めたりと男子学生も派手なイメージがありましたが、
今日は、誰もが黒髪短髪、半年以上の就活で着慣れたスーツをしっかり着こなして、
新入社員がいっぱいという感じです!
午前と午後の二部構成での挙行で、家族入場券は学生1名に付き2枚だけ配られます。
武道館内はアリーナ席が学生7,960名(学部6,814名、大学院1,146名)、午前の部はその半分4000名、
1・2・3階席が父母席、私は1階に座り式典に臨みました。
オーケストラの演奏の中入場し、卒業生でプロアナウンサーの司会で厳粛に式典が始まりました。
式典は他の卒業式とほぼ同じですが、成績優秀で3年で繰り上げ卒業生が発表された時、会場にはどよめきが!
ロンドンパラリンピックで、競泳女子100m背泳ぎで金メダルを獲得した女子学生も表彰されました。
卒業記念講演は、女子サッカーなでしこジャパンの佐々木則夫監督でした。
この大学の卒業生でサッカー部に所属していましたが、芽が出るまで30年もかかったとお話しされていました。
なでしこジャパンの映像を流しながらの講演は、とても心に残りました。
卒業生からのメッセージとして、セ・リーグの新人王に選出された広島カープの野村祐輔投手と、
ジャニーズのNEWSメンバー小山慶一郎さん
(キャ~♪という女子学生からの歓声と、「誰?」という父母席からの声)からの映像が流されました。
私としては、向井理さんや高倉健さん、司会は安住紳一郎さんというのもありかな~♪
1時間におよぶ式が終わってから息子とメールでやっと連絡がつき(電話がつながりにくい!)、
人混みの中で会え、記念写真をパチパチ。
その後は、歩いて大学校舎に移動し、
学部学科ごとに「学位記授与式」が行われ、一人ずつに卒業証書が渡されるそうです。
いつでも、どこまでも丁寧な大学でビックリします。
午後も出席された保護者もいらっしゃったかもしれませんが、私は武道館で終わりにしました。
我が家は私だけの出席でしたが、半数以上(7、8割!)がご両親揃っての参加です。
卒業式の最後に全員で大学校歌(山田耕筰作曲)を歌うのですが、
歌詞を見ずに大きな声で歌っていらっしゃるお父さんが近くにおいでで「親子で母校なのね。」と思いました。
でも、突然その歌声が聞こえなくなり見てみたら、お父さん、号泣しておりました!!
娘の0歳での保育園入園で始まった我が家の子どもたちの学校生活、25年間が今日終わりました。
仕事をずっと続けながらの奮闘子育てでしたが、今思うと本当に楽しく充実した25年間でした。
二人とも大学入学時から東京で一人暮らしを始めましたが、
社会人になり、自分で働いて得たお金でちゃんと生きていくことが本当の「大人」の仲間入りです。
無事に、社会に送り出せたことが何より嬉しくホッとしています。
今日の息子は会社の研修やらが続いていたせいか、ずい分大人びて見えました。
私たち両親、姉、祖父母、ご近所の方々、たくさんの友人、部活の仲間・先輩、先生方、バイト先の方々、…etc…
生まれてからずっと、数えきれない方々の影響を受け続けながら今の息子になったと思っております。
私はたくさんの方に本当に感謝しておりますし、息子にもその気持ちを忘れないでほしいと思います。
成長が嬉しく、でも親の役目が一つ終わってしまいちょっぴり淋しい一日でした。