今日の新聞の広告ページに懐かしい本の題名が載っていました。
『サラダ記念日』俵万智
今日はサラダ記念日なのです!
「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日
この本が出版されたのは1987年、もう20年前です。
280万部も売れた大ベストセラー!
私も読んでいましたし、
もしかしたら家にあるかもと思って探してみたらありました。
娘の部屋の本棚に。
短歌や俳句は形や使う言葉や技法が決まっていて、
しかも万葉の時代から受け継がれてきた伝統的なもの、
という先入観があります。
実際国語の教科書には古代の和歌集、江戸時代の俳句が載っています。
その短歌に日々の言葉をさりげなく使って、
しかも破調ではなく形式にのっとった形で
身近に感じる短歌を作り出したのが俵万智でした。
早稲田大学在学中に歌人佐佐木幸綱の教えを受けています。
当時は高校の国語教師でした。
万智ちゃんを先生と呼ぶ子らがいて神奈川県立橋本高校
「嫁さんになれよ」だなんてカンチューハイ二本で言ってしまっていいの
「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ
歌人になるために教員を辞めた俵万智の歌が、
今、国語の教科書に載っています。
久し振りにこの本を読み返しました。
あの頃の自分がそこにいました。