沖縄の基地移転問題でもめているような報道。
辺野古移転は決まっていたことだからという米国の主張らしいけど、まあ、彼らはどうでもいいんじゃないかとは思いますね。日本人も彼らの顔色を必要以上に気にすることはしない方がいいでしょう。交渉上どうすれば得なのかということを考えているという見方をしない限り相手の本音なんて見えません。つまり日本の混乱に乗じてさらに譲歩を積み上げようとしているだけでしょう。本来は日本駐留には日本を守るという名目だけじゃないのですから、彼らは将来はどの道グアムに行くことは普通に当然と思っているようです。もちろんその費用は日本持ちでやれそうだから、そうやった方が得だということです。日本国内での移転ということでも、沖縄以外で本気で受け入れるところがあるはずがない訳で、辺野古だと事実上日本の業界の利点もあるという中継点にすぎないということで、来る2020何年以降までの暫定的な場所選びということなのでしょう。一時的に日本で使うか、いっそのこと全部米国がもらうか、という選択を待っているということでしょう。
それよりも何よりも、安全保障上米国がいるという元の取り決めなんだから、日本の安全保障の道筋を考える方が先でしょう。ズバリ日本の軍備の再編という本筋なしに議論を進める(むしろ積極的に隠している)から何にもいえずに時間経過するだけのことでしょう。今や世界的に少なくとも5本の指に入るだけの軍事大国に事実上なっているわけで、自国を守れない小国だと勘違いしているのは皮肉にも日本国民だけということになっているにもかかわらず、ものすごく戦後すぐの占領政策の延長のような安保に頼る方が無理がありすぎです。
まあ、先のことはよく分かりませんが、仮に米国が出ていくということが本決まりになったら、あんがい北の将軍様は、直接日本と交渉する気になるかもしれませんよ。これが分からない人には、おそらく拉致問題の解決方法なんて考えても無駄なんじゃないでしょうか。
いづれにしても、なんか外交って何が成功なのか分かりにくいですね。国内問題と国際問題のさじ加減をどの程度まで斟酌して表に出すか、確かに難しいのでしょう。しかしながら真反対の結論しか無い以上、どの道決断すると、どちらの側からか反対の声があがるだけのことなんですから、早くするにこしたことはないと思います。後は粘り強く説得して世論をつかむくらいのことを本気で行ってほしいです。
まあ、今言えることは、いまさら辺野古といいにくくなってきていることは確かでしょうね。その代り移転費用は増額します、っていう金額をはじいているということなんじゃないでしょうか。なんせ日本は、世界のATMなんですからね。