カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

食レポか、食ドラマか

2021-09-23 | ドラマ

 netflix観てると、やたらと食べ歩き物のドラマをお勧めしてくる。何か僕の履歴に問題があるのか?
 元々だいぶ以前に深夜食堂は観ていた。おかまに惚れられるやくざの物語のおかげで、また赤いウインナを食べるようにもなったし……。
 それでこの深夜食堂のシリーズがそれなりにあるようだ。これは料理を食べにくる人々の群像劇になっていて、深夜の食堂に来る客というのは水商売系が多くて、さらに何か人間関係に問題のある人々が多い。そういう人が、食べるものと関係のない内容のエピソードが繰り広げられる。多少大人向け男女の機微を扱ったものが多いようだが、時間の関係もあるのか、かなり断片で終わることも多い。でもまあ、そういうもんかもね、という楽しみ方をすべし。
 朝ドラを見ている人たちの間でちょっと話題になったらしいのが「きのう何食べた?」らしい。同じ出演者が違う立場で出会うのが面白いということだろう。主人公の二人はゲイのカップルで、そういう境遇とはどういうものなのか? ということを交えていろいろ食べることになる。基本的には食事を作るのは、弁護士のシロさんの方だ。こだわりが強く、主婦的な感覚を持っていて、そういうのに向く立場ということだろう。確かに料理の腕はあるようで、作られたものは結構おいしそうです。
 この二つは、食べ物を食べるが、物語の力で観る作品ではある。夜の街の事情のある人々と、ゲイの人たちの悩みとはなんだ? ということか。どちらともなるほどね、ということなんだろう。
 さて、あと二つ。
 三つめは「孤独のグルメ」である。これも長寿番組で、結構前に深夜のものを録画して観ていた。でもまあ面倒になって観るのやめたのだっけか? しかし僕は漫画の方も持っていて、漫画にはひどく感心した。ドラマも悪くないのだが、あんがい別物である。
 しかしこの別物ドラマというか食レポの井之頭五郎(松重豊)が、なんとも素晴らしいのである。みんな知ってるだろうからいまさらだが、こんなにいろいろ食って味のある人物はそんなにいない。自分の心の声アナウンス実況も良くて、どうかしているよ、まったくこの人は。
 で、まあこれの亜流であろうけど、だいぶ若くなったのが「絶メシ」である。正確には「絶メシRoad」であるらしい。車中泊してその少し遠くの街で、ひょっとするともう店の引継ぎ手などがいなくなり絶滅してしまうかもしれないごはんであることと、絶品メシをかけてそう呼んでいるらしい。基本的には食レポで、心の声も孤独のグルメと同じようなものである。確かに紹介されている店は、一風変わってはいるのだけれど……。
 というのをグルグル見続けていると、なんだか自分が馬鹿ではないかと思えてくる。面白いようでいて、ちょっとむなしくなるのかもしれない。外に出て、何か食った方がいいのではないか。まあ、それがあんまりできないから、こんなことしてるんだろうけれど……。
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