カワセミ側溝から

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

赤ちゃんが乗っている車

2016-04-04 | net & 社会

 「赤ちゃんが乗っています」ステッカーというのを見かける。たいてい黄色に黒抜きが多いようだが、後ろの車に注意喚起しているところを見ると、最初は追突注意の類かな、と思った。子供が乗っている車のドライバーは、車の外の事情以外にも気を配る必要がある。要するに急ブレーキするかもしれませんよ、という意味では? 少し危険な運転をするかもしれない、ということを、事前に知らせたいということか。自分は安全運転をするつもりなので、お急ぎの人はお先にどうぞ、という解釈もできるかもしれない。子供が生まれて嬉しいんです、という意味もあるかもな。まさか子供の移動の特殊業務であるとのお知らせか。幼稚園などの送迎バスにも、幼児が乗っている注意喚起ステッカーがある。まあ、基本的にはそれの派生形の個人版なのだろう。
 事故の際の救助レスキューに、子供の乗っていることを知らせるためだとする話もあるが、どうもこれは都市伝説らしい。最初からずいぶん怪しいとは思っていたが、まったくいやらしい話である。
 しかしながらそのような都市伝説が出来た理由というのもなんとなくわかる気もする。要するにこのステッカーを見た人の印象として、ずいぶんマイナスなものが多いようだということだ。他人の子供のためになんでわざわざ自分たちの運転の指図をされなければならないのか、要するに、そういうことを多くの人は感じるわけだ。知ったことか、と激しい嫌悪を覚える人も少なくない。ステッカーを張っている人の認識とは裏腹に、大変に安全運転の妨げになっている可能性が高い。もちろん精神的にということだが…。そういう反感の気持ちをそらして、さらに正当化するために、レスキューのための表示というとぼけた話を捏造するような人間が出てくるのだろう。
 実際に貼っている人の気持ちを聞いたことは無いが、これがいいと感じていることは間違いなかろう。特に他人に指図をするような人間であるとも思えないが、お知らせしておいた方がいいかもしれない、くらいは考えたかもしれない。
 車以外にもステッカーはたくさんある。トラック野郎なんかは、まだいまだにたまに見るが、まさに注意喚起やら洒落やら、盛りだくさんだ。要するに、その入口の人に共感があるのかもしれない。貼っている人には共感があるのだから、見せている人についても共感が欲しい。たぶん、そんなところだろう。しかしこの指図のされ方が、反感に繋がっているにしても。
 ちなみにBaby in car. だと車に赤ちゃんが(機能として)装備されているような印象がある。正式には Baby on board. と表示すべきらしい。もっとも、Baby in car.の方が、日本人にはよく分かる。要するに日本語的だし、日本国内においては、適切である可能性はある。英語圏の人に向けては恥ずかしくても、乗っている人が馬鹿にされる分には、何の問題も無い。日本人の英語下手というのは国際的には認知されていることだから、国内向けの注意喚起としては、大変に優れた馬鹿さ加減なのではなかろうか。
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