自衛隊に打ち合わせに行ったら、おばけ屋敷の準備をしていた。このあいだ来たときは有事だということで緊急演習やら何やらをしていて皆汗びっしょりだった。今回も暑いことも確かにあろうが、マネキンに化粧などして汗びっしょりだ。
それにしても守衛の部屋はクーラーが効きすぎている気がする。受付の時に窓から放出される冷気で一時の涼を取る。実は来訪者へのサービスだろうか。
提灯配りは終わったが、いろんな路地があることを知る。車で入ると出られない。細い通りをバックで戻る。こんなややこしいところに人は住んでいる。それはそれで仕方のないことなのだろう。まちはいろんな地理の状態に影響を受けながら増殖する。それだけのことなのだろう。
職場に戻ってみてふと考える。今から取り組んでも時間が足りないな。じゃあ、いつからだと足りるのか。やっぱり手をつけるよりないらしい。諦めが仕事の取り掛かりである。
夕食に焼酎を飲んで、そのあとに散歩する。空港まで歩いてみる。えらく風が強い。車もびゅんびゅん走っていく。僕はとことこ歩いている。
迎えに来てもらって、又焼酎を飲んでテレビを見る。料理人のエピソード。料理を出した後、こっそり廊下で評判を聞く。満足げな会話にホッとする様子。心臓が悪くなるぐらいのプレッシャーの毎日らしい。長生きはできないだろうな。クリエイターは、自己中でなければつらいのかもしれない。
なんとなく目標喪失でつらい。目的がなくてはならないというのは幻想だとは思うが、ある意味で精神鼓舞には手っ取り早い。つまり何にもないと手っ取り早くないのだ。そういうわけで停滞している。夏の始まりは何故か鬱である。