カワセミ側溝から

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

放置したらツケがたまる

2006-07-31 | 雑記

 弟が倉庫に眠っているオートバイを引っ張り出してみたが、エンジンが掛からない。バッテリーが上がっているんだろうということで、諦めたらよかったが、あいにく僕のうちは山の上にあるので、押しがけをしつこくやると何とかなるんじゃないかということになった。キャブレーターを掃除してからの方がいいんだろうが、いろいろ部品をはずさなければならないようで煩わしい。まあ、それなりに長い坂道だし、エンジンさえ掛かればいいんだからやってみよう、ということになった。もちろんいい加減に勧めたのは僕のほうで、大丈夫かなあと不安になりながらも、実行したのは弟だ。責任は分散している。(と、思う)
 しばらくしたら帰ってきたので成功したものだと思っていたが、さにあらず。近所の通りがかりのおじさんに救助してもらって帰ってきたらしい。
 ふもとまで降りて問題のバイクをどうしたものか、だらだらと考える。てきぱき考えるには外気温度が高すぎる。大きなバイクなので、僕の軽のハコバンには入らない。とりあえず、バッテリーをつなげてみようということにはなったのだが、その前に、年に一回ぐらいしかエンジンをかけないし、そういえばそういうことが三年ぐらい続いたようだから、ひょっとするとガソリンも駄目なんじゃないかと診断する。そこで近所のガソリンスタンドに行くと、ポリ容器にはガソリンは入れられません、といわれる。実はそういわれるとは思っていたが、反論できない。そこを何とかとか粘るが駄目だ。若いのに頑固な野郎だ。そんなことじゃ出世できねえぞ、などと心の中で毒づくが、考えは変わらないようだ。まったく、過去の強盗事件の影響のとばっちりである。セルフもあるんだから、こっそりそっちで調達しようと思ったが、弟がじゃあこの車を満タンにしてくれと言ってしまった。おいらは日曜だから金を下ろしたくなくて金欠なんだからそんなの嫌だと抵抗したが、見栄を張って「俺が入れるんだからかまわん」などといっている。兄弟間で見栄を張っても、全体的な収支はマイナスになるわけで、そんな理屈もわからんのかと怒りたくなったが、スタンドの店員さんは既に給油を始めてしまった。
 現場に戻ってバイクのガソリンを抜く。通りがかりの人から不審な目で見られているが、たぶん後ろめたい気分もあるのだろう。抜かれたガソリンは炎天下なので簡単に蒸発してしまう。本当にガソリン問題なのか不安だが、蒸発したものは仕方がない。軽自動車からガソリンを抜き(これもかなり不審だ)ポリ容器に移して、再度バイクにガソリンを移す。結局こういうことになるんだから無駄なことをさせるスタンド店員野郎を思い出して腹が立つが、淡々とやるしかしょうがない。
 ブースターケーブルは持っているので、僕の軽のバッテリーとつなげてみる。火花はバチバチ飛んでいるが、スターターは二回転ぐらいしたら止まってしまう。元気がない。そのうち熱のせいか、ケーブルのゴムが溶け出したので断念する。
 やっぱりバイク屋に引き取ってもらうしかないな、と話していて、ふとK村君を思い出す。そこで、恐る恐る電話すると、すぐ来てくれるというではないか。いいヤツだなあ。休みなのに職場にいて、仕事道具の送迎車ならでかいバイクも大丈夫でしょう、ということだった。ハーレーだって積んだりするようだから、そりゃ安心だ。しかし、普段からそんなことしてるんだな。職権乱用だよな、などと助けてもらうのに考えていた。
 しばし待って近場のバイク屋まで乗せてってもらった。バイク屋さんはお休みだったようだが、家人がいて託ける。実はここのオヤジは、父の従弟(僕のおじさん)の同級生である。最初から思い出せばよかったよ。
 それにしても助かった。レッカー代ぐらいはお礼せねばなるまい。K村君何でも言ってくれたまえ。いや、本当は低姿勢で感謝しております。ホントです。
 僕は職場のトラックでも、このようにバイクでも、普段は押し掛けでエンジンをかける癖があるようだ。しばらく放置するのも悪いのだが、結局はいろんな人を煩わせてしまうようなので、やっと自重しなくちゃならないと気づいた。しかしオートマならこんなことは考えないよなあ、などと思う。古臭い道具は、融通がきいてたんだよなあ、と感慨深くも思うのである。いえね、反省したあとに思ったんですよ。今後はこういう事件も、あんまり起こらなくなるようで寂しいです。(起こらない方がいいんだけどね…)
コメント (1)
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