“アローン”

2021-12-22 | 【断想】音楽

 ここのところ、マル・ウォルドロンの「オール・アローン」や「レフト・アローン」をよく聞く。
 「オール・アローン」については、その元となった別名「クワイエット・テンプル」なる曲があって、同名のアルバムがある。1963年にフリーダムで録音されている。
 「オール・アローン」も同名のアルバムがあり、1966年にGTAで録音されている。
 これらの元となった「レフト・アローン」は、マルが作曲し、ビリー・ホリディが詞を書き、歌っていたことで知られている。同名のアルバムが、1960年にベツレヘムで録音されている。このアルバムは、1959年7月17日に亡くなったビリー・ホリディを悼んでつくられたものだ。
 アルバム「レフト・アローン」は、LP盤で、かなり昔から持っている。
 BETHLEHEM RECORDS/TPIO RECORDS(日本盤制作)である。
 このアルバムについて、CD盤が手元にあってもいいなと思っていた。
 だけど、あえてCD盤を買うのはもったいないなとも思っていた。
 そんな折、新宿のディスク・ユニオンで、CD棚を見ていたら、マルのコーナーには、何枚も「レフト・アローン」があったが、その中の一枚に、ボーナス・トラックが6つ付いているのがあった。その6つとは、元の収録曲6曲のステレオ版だった。
 ベツレヘムの名盤コレクションというかたちで出されているものだった。
 BETHLEHEM RECORDS/SOLID RECORDS(日本盤制作)である。
 ボーナス・トラックを聞けるのかと購入した。
 今夜、聞いてみようか。
 闇のなかの幽かなあかりを見ることに癒しがある。
 マルは、ジャッキーにホリディに繋がるものを見たのだろう。
 マルのピアノは悲しみをたたえている。
 死は宿命、如何ともし難いもの、やるせなく寂しい。


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