知人に能楽の案内をもらった。
「高砂」、「船弁慶」がプログラムにあった。
それで、有朋堂文庫の謡曲集で「船弁慶」を読んだ。
「今日思ひ立つ旅衣、今日思ひ立つ旅衣、・・・」とはじまる。
源義経が、兄頼朝にうとまれる。「御中たがはれ候」とある。
義経は、西国に逃れることとなり、大物の浦で、静と別れを惜しむ。
「涙に咽ぶ御別れ、見る目もあはれなりけり」
この都落ちには、弁慶が同行。
前段は、「えいやえいやと夕汐に、つれて舟をぞ出だしける」と終わる。
後段は、「あら笑止や風が変はつて候」とはじまる。
天候が一変、荒れた海上には亡霊たちがあらわれる。
「西国にて亡びし平家の一門、おのおの浮み出でたるぞや」と。
そして、怨をはらさんと、平知盛の幽霊があらわれる。
「抑抑是は、桓武天皇九代の後胤、平の知盛幽霊なり」
長刀をもって、義経に迫る。
「その時義経少しも騒がず・・・」
霊力をもって鎮めるしかないと、弁慶が数珠をとる。
祈りでもって、「悪霊次第に遠ざかれば、・・」となる。
怨霊がつきまとうのを「追つ払ひ祈りのけ」、静けさがもどる。
久しぶりに、謡曲を読んだ。
謡曲の言葉づかいにはリズムがあっていい。
読んでも楽しい。
「高砂」、「船弁慶」がプログラムにあった。
それで、有朋堂文庫の謡曲集で「船弁慶」を読んだ。
「今日思ひ立つ旅衣、今日思ひ立つ旅衣、・・・」とはじまる。
源義経が、兄頼朝にうとまれる。「御中たがはれ候」とある。
義経は、西国に逃れることとなり、大物の浦で、静と別れを惜しむ。
「涙に咽ぶ御別れ、見る目もあはれなりけり」
この都落ちには、弁慶が同行。
前段は、「えいやえいやと夕汐に、つれて舟をぞ出だしける」と終わる。
後段は、「あら笑止や風が変はつて候」とはじまる。
天候が一変、荒れた海上には亡霊たちがあらわれる。
「西国にて亡びし平家の一門、おのおの浮み出でたるぞや」と。
そして、怨をはらさんと、平知盛の幽霊があらわれる。
「抑抑是は、桓武天皇九代の後胤、平の知盛幽霊なり」
長刀をもって、義経に迫る。
「その時義経少しも騒がず・・・」
霊力をもって鎮めるしかないと、弁慶が数珠をとる。
祈りでもって、「悪霊次第に遠ざかれば、・・」となる。
怨霊がつきまとうのを「追つ払ひ祈りのけ」、静けさがもどる。
久しぶりに、謡曲を読んだ。
謡曲の言葉づかいにはリズムがあっていい。
読んでも楽しい。
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