ジム・ホールの「コンチェルト」(1975 CTI)から、〈アランフェス協奏曲〉を聞く。
私が選んだ夜に聞くジャズの一曲である。ロドリーゴの名曲のジャズ化だ。
トランペットはチェット・ベイカー、静けさを感じさせる音。
逝ってしまった友人、先輩を思いながら聞く。
よき時をともにした人びと。
わたしはまだ生きていること。
とるにたりないことに思いわずらっていること。
時が流れ、思い出がのこる。
こういうフュージョンなら、オーケーだ。
チャールズ・ミンガスの「クンビア&ジャズ・フュージョン」(1976 Atlantic)。
いったい何回くらい聞いただろうか。
南の島の、植物や鳥類が目前に浮かんでくる。
好きな曲・演奏のひとつだ。
ミンガスの作り出す音楽、演奏のかたち、編成は違っても、いつもジャージーなのだ。
LPの1面が、〈クンビア&ジャズ・フュージョン〉。
2面は、〈“トド”・モードのテーマ〉で、映画のサウンド・トラック。
CDでは、LP収録曲にプラスして、2トラック、ウェディング・マーチが入っている。
ヴェルディの「レクイエム」カラ、〈入祭文とキリエ〉、〈怒りの日〉を聞く。
主よ、憐れみ給え・・・・
かの日こそ怒りの日なり・・・
アバド/ウィーン・フィルで。
ガーディナー/レボリューショナリー&ロマンティクで。
罪深きわたし、われら
悲しい限界
自己防衛、自己保身
わたしの視野は狭く目前の安穏を求める
はかない安穏を求めてしまう
「主よ憐れみ給え」と朗々と歌われる・・・・
弱すぎないか
もっと大きな目で
大切なものを大切にできないのか・・・
カラヤン/ベルリン・フィルで。
トスカニーニ/NBCシンフォーニーで。