セロニアス・モンクの手になる「エピストロフィー:EPISTROPHY」。
演奏者を困らせるため、タイトルも曲自体も難しく作ったものと聞く。
まず、エリック・ドルフィーで聞こう。
「ラスト・デイト」(1964 EmArcy)より。
エリック・ドルフィーのバス・クラリネットの音を聞いて改めて思う。
抜群の独自性、オリジナリティー、あの音色は誰も真似できない。
作曲者本人による演奏を聞こう。
録音は多くされているが、「モンクス・ミュージック」(1957 RIVERSIDE)から。
何か、しっくりこない。
もうひとつ、「ジーニアス・オブ・モダン・ミュージック VOL.1」(1948 BLUE NOTE)で。
謡曲「吉野天人」。
吉野山に花見に出かけ、そこで出会った天女と、桜花を眺めて夜をともにする。
花の雲路をしるべにて・・・・
殊に櫻の花心、色香に染むや深緑・・・・
花を友として・・・見もせぬ人や花の友・・・・
家路を忘れ花を眺め・・・・
月の夜遊を待ち給え・・・
異香薫じて花降れり・・・
花に戯れ舞うとかや・・・・
雲に乗りて・・・・
新春を迎え、初めに何を聞こうかと思った。
花の季節を思って、櫻がらみを。
謡曲「観世流小謡集」から、「吉野天人」の一節。
「花衣の袖触れて木のもとに・・・」
モダンジャズでは、マル・ウォルドロンが「Sakura Sakura」を演ってたな。