〈例証〉EPISTROPHY

2022-01-01 | 【断想】音楽

 セロニアス・モンクの手になる「エピストロフィー:EPISTROPHY」。
 演奏者を困らせるため、タイトルも曲自体も難しく作ったものと聞く。
 まず、エリック・ドルフィーで聞こう。
 「ラスト・デイト」(1964 EmArcy)より。
 エリック・ドルフィーのバス・クラリネットの音を聞いて改めて思う。
 抜群の独自性、オリジナリティー、あの音色は誰も真似できない。
 作曲者本人による演奏を聞こう。
 録音は多くされているが、「モンクス・ミュージック」(1957 RIVERSIDE)から。
 何か、しっくりこない。
 もうひとつ、「ジーニアス・オブ・モダン・ミュージック VOL.1」(1948 BLUE NOTE)で。


“花に戯れ舞うとかや”

2022-01-01 | 【断想】音楽

 謡曲「吉野天人」。
 吉野山に花見に出かけ、そこで出会った天女と、桜花を眺めて夜をともにする。
 花の雲路をしるべにて・・・・
 殊に櫻の花心、色香に染むや深緑・・・・
 花を友として・・・見もせぬ人や花の友・・・・
 家路を忘れ花を眺め・・・・
 月の夜遊を待ち給え・・・
 異香薫じて花降れり・・・
 花に戯れ舞うとかや・・・・
 雲に乗りて・・・・
 新春を迎え、初めに何を聞こうかと思った。
 花の季節を思って、櫻がらみを。
 謡曲「観世流小謡集」から、「吉野天人」の一節。
 「花衣の袖触れて木のもとに・・・」
 モダンジャズでは、マル・ウォルドロンが「Sakura Sakura」を演ってたな。