撫子咲きにけらしも

2008-07-17 | 【樹木】ETC
 【新古今和歌集】
 ほととぎす鳴きつつ出づるあしひきのやまとなでしこ咲きにけらしも(大中臣能宣朝臣)
 山からほととぎすの声が聞こえるようになった。
 なでしこ(撫子)の花もさいたようだな。
 撫子は秋の七草に入っているが、花が開くのは、6月から8月。夏の花といった方がふさわしいか。

卯の花月夜ほととぎす

2008-07-17 | 【樹木】ETC
 【新古今和歌集】
 鳴く声をえやは忍ばぬほととぎす初卯の花の蔭に隠れて(柿本人麻呂)
 五月山卯の花月夜ほととぎす聞けどもあかずまた鳴かむかも(読人しらず)
 卯の花が出てくる二首。「えやは忍ばぬ」であるが、広辞苑では、「やは・・・ぬ」の形で、それが実現することを望む意を表すとある、そういうことで、「忍んでいる」ということになる。
 卯の花については、前に書いた以上には、これといってない。

プラッターには岩牡蠣

2008-07-17 | 【断想】牡蠣
 テーブルのうえのプラッターには、天然の岩牡蠣と、その周りに国産、海岸産の生牡蠣が盛られていた。久し振りに入ったオイスターバーで、白ワインを飲みながら食した。季節の岩牡蠣は、宮崎県産と島根県産であった。海外産のものは、いま冬の南半球、オーストラリアからのものとのことだった。
 ある会合のあとだった。そこらの居酒屋へ流れるというのが、通常のパターンなのだが、牡蠣へのこだわりから、近くにオイスターバーがあることを知っていて、そういうことになった。店の場所に確たる自信はなかったが、運良く見つけられた。
 幾つかの幸運にめぐまれて、おいしく岩牡蠣を食べることができた。
 何度も繰り返すが、おいしい牡蠣は、ゆたかな森があって育つ。