風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

ちょいと小旅行

2008-06-17 | 風屋日記
子ども達が2人とも家を出、
夫婦2人の生活となって週末もヒマに・・・と以前書いた。
でもなんだかんだと予定は入るものだねー(笑)
先々週は親父の17回忌があり、先日はライブ。
そして今週末はちょいと小旅行に出る。

6月21日(土)は長男の所属するアメフト部による
スネイルズの日」が行われる。
OB・OGや現役選手たちの保護者を集め、
現役vsOBの試合や懇親会があるのだ。
昨年は私ひとりで参加し、懇親会後新幹線に飛び乗って
今度は次男の練習試合を見に
(というよりそれを口実に父母会の小旅行先である)
山形へと向かったのだった。
今回は母ちゃんと2人で行くことにした。
来年の今時分、長男は教育実習のために帰郷している。
「スネイルズの日」に参加できるのは今年限りかな・・・と。
(今秋のリーグ戦は見に行くんだけどね)

そして21日の夜は長男のアルバイト先である居酒屋に。
挨拶を兼ねて親子3人で夕食の予定だ。
当地で最近発売された稗で作った焼酎「稗蔵くん」を
お世話になっているご主人のお土産に持参(^-^)
その夜は長男のアパートにゴロ寝だ。
(たぶんワタシは一昨年家から送った寝袋 笑)

22日はどうしようか・・・と母ちゃんと話していたけど、
とりあえずたまびとさん、bikkiさんがお勧めだった
近くの小金井公園にある江戸東京たてもの園へ。
前から興味があったからちょっと嬉しい。
そして母ちゃんからの強い希望により、
ようやく予約が取れた三鷹の森ジブリ美術館は16時から。
その頃にはアメフト部の練習も終わるという長男も合流予定。
最終新幹線が20時過ぎだからゆっくり時間は取れないけど
まぁ仕方ないかな。

ということで、
21日朝7時発の新幹線に乗り、帰りは22日23時半の予定。
強行軍だけど、東京~山形だった去年よりはいいか(^^;
母ちゃん孝行をしてきます(笑)
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身近な災害

2008-06-16 | 風屋日記
震源地の所在地は奥州市になってたけど
地図上でよく見たらほとんど一関市だった。
一関市厳美町の祭畤(まつるべ)地区。
岩に囲まれた渓流の景勝地である厳美渓があり、
また冬になると積雪量がニュースになるほど
山々に囲まれた地域だ。
栗駒山(岩手では須川岳と呼ぶ)への登山道が通っている。
昨年10月、母ちゃんが職場の人と登ってきた時は、
とてもきれいな紅葉の山だったが
一昨日からのニュースに映る風景は元の面影もなく
痛々しい傷跡をそこここに残していた。

今回流されたような温泉宿は県内にたくさんある。
花巻がもし震源地だったら
豊沢ダムの上流がもし崩れて土石流になったら、
北上川の支流である豊沢川沿いの
新鉛、鉛、山の神、大沢、松倉など花巻南温泉郷の各温泉は
間違いなく飲み込まれてしまうだろう。
いや、温泉宿だけでなく、豊沢川べりの我が家だって。
昨年9月の大雨の時も増水で危なかったほどだから。

地震そのものは、どんなに大きく激しくても
周囲に直接的な被害がなければ
その瞬間が終わったあと「恐かったね」で済んでしまう。
しかし、例えば阪神・淡路大震災と同規模以上だったとか、
揺れの最大加速度が国内観測史上最大だったとか、
そして山々が姿形を変えた映像なども目の当たりにすると
改めて自然災害の恐ろしさが身に沁みる。
確かに砂利道を猛スピードで走るトラックの荷台に乗ってるような
強烈な縦揺れだったもんなぁ・・・。

私だけかも知れないけれど
身近な場所の災害を経験して初めて備えを痛感する。
ましてここ1週間のマグニチュード5以上の余震の確率90%とか
今後宮城県沖で間違いなく大地震が起きると言われると
トラウマになるほどの身の危険を感じるのだ。
(そうでなくとも余震が恐くて風呂に入るのも勇気がいる)
明日から・・・と言わず今日からだよね。

ところで地震の際には外に飛び出すなと言われるけど
揺れている最中は揺れがどこまで強くなるかが一番不安。
家が潰れたり、土砂崩れに埋もれたりという危険を回避するため
戸を開けて避難ルートを確保しつつ表の状況を窺うってのも
ひとつの方法だと思うけどなぁ。
第一家の中にある机やテーブルの下には
ワタシのこのでかいカラダは入らねーし(^^;


(追伸)
テレビでは今回の地震について
「緊急地震速報が初めて機能した」と言ってるけど
それは揺れの伝わりに時間がかかる地域の話だと思う。
私の場合はNHKニュースを見ている最中だったけど
少なくとも揺れる前に緊急地震速報は出ず
いきなりドドドドド・・・と揺れが来た感じだった。
震源に近いから当然なんだろうけれど
最も危険であり早く緊急事態を知らせなければならない
震源近くの震度が強いところに間に合わないんじゃ仕方ない。
しょうがないよねぇ。
初期微動と強い揺れが同時に来るって感じだもんねぇ。
更に精度が高く、早い情報伝達方法の確立をお願いしたいなぁ。
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まるで深夜放送のように

2008-06-15 | 風屋日記

フォークが流行った1970年代の雰囲気を出さなきゃ・・・と
実はすごく恥ずかしかったけど
ティアドロップのサングラスは100均で買ってきた。
穿き潰す寸前のクタクタのジーンズに
ワッペンをペタペタ、余震の中でアイロン付けした。
胸を大きく開けたヒッコリーストライプのワークシャツの裾は
ジーンズの中に入れた。
はじめはこれにバンダナの鉢巻きをするつもりだったが
拓郎じゃなくなる気がして直前にやめた(笑)
・・・が、ワタシを見たほぼ全員から
「フォークシンガーというより大門軍団」と笑われた。

何でもいいや。
熱く、暑い夜を過ごすことができたから。
地震被災者への追悼MCから始まったライブは
ほぼ満席の店を余震以上に揺るがせながら大盛り上がり。
あえてフルバンドで完コピした我々の拓郎、
セイヤングのDJネタで爆笑の渦だったmodsさんのさだまさし、
「うるせーぞ、テメーら」と大爆発の大沢さんの泉谷。
(ステージを降りると腰の低いとてもいい方だった 笑)
久しぶりのライブだったけど、
最初から最後まで会場内が一体となってとても楽しかったよ。
よかった。

当日来る予定だった私の知人のひとりは
県南の実家が地震で大変なことになって来られなかった。
最も拓郎を聴かせたかったひとりだったから
そのことだけはとても残念。
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ある晴れた朝、突然・・・

2008-06-14 | 風屋日記
母ちゃんは仕事だった。
自転車での出勤を見送った後、
ちょっと用事があってひとりで母ちゃんの実家へ。
コーヒーをご馳走になりながらニュースを見ていた時・・・
ガタガタガタと砂利道を走るトラックに乗ってるような
すごい音と振動。
「地震!! しかもコレ大きいですよ」と
入口へ走って戸を開けながら叫んだ。
数秒の縦揺れの後、グラリと横揺れがきた。

まだ揺れが収まらないうちから
震源地やマグニチュードを発表するNHKに感心していると
「え!?岩手県南部が震度6強?」
そしてようやく揺れが収まった頃にニュースキャスターが
「あ、東京も今揺れています」
やっぱり時差があるんだなぁと妙な納得をしてしまった。

すぐに電話が繋がらなくなり母ちゃんと次男へメールを打つ
・・・合間にたくさんの方々から電話やメール。
心配いただいてのことだ。
会社の状況を尋ねるメールを打つなり
お袋がひとりで暮らす私の実家へ向かった。

まぁ結論から言うと、取りあえず私の周囲は
仕事上も家族も親戚も特別な被害はなく無事だった。
花巻からほんの30kmほど南の奥州市では
たくさんの被害がでたらしいから、
個人的には紙一重というところだったろうか。

15時現在、まだ結構大きめの余震が続いている。
だいぶ揺れに慣れてきたので(^^;
「はいはい」と言いながらライブの準備。
それでも
最初の揺れの直後は脳裏に四川大地震の光景がよぎったよ。
天災は忘れた頃にやってくる。
今後予想される宮城県沖地震にも備えなくちゃね。

>bikkiさん
とりあえず揺れがひどかったのは花巻以南のようです。
盛岡の会社を心配していろいろ連絡をとったのですが
盛岡以北は大丈夫みたいですよ。
ご安心下さい。
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むかし夢見た今

2008-06-13 | 風屋日記
あれはまだ私が結婚した後の20代なかば過ぎの頃のこと。
居間の茶箪笥の上に、
「○○(私の名)30歳の誕生日に」と書いてある薄い箱置かれていて、
実家を訪れるたびにすごく気になっていた。
何だろう・・・30歳にならなければ渡せないもの・・・気になる。
30歳も間近の頃、
ふと思いついてお袋に「あれ、何?」とさりげなく尋ねてみた。
「あぁ、あれ? いただきもののビジネスソックスセットなんだけど、
 お父さんはあの通り(入退院状態)だし、今のあなたには地味だし
 あなたが30歳になれば履くかと思って・・・」
何だか中を見たくて我慢できなくなり、
玉手箱を開けたら煙しか出て来なかったというキブンだった(笑)
あるいは昨日まで読んでいた
「FINE DAYS」本多孝好(祥伝社文庫)の中の「シェード」に出てくる
ガラス職人が奥さんの貝殻つきの小箱を開けた時のキブンかな?
まぁ「なーんだ」という話。
でもね、今になって考えることがある。
当時のお袋たちの感覚では30歳は立派な大人。
ブンガクだとか、ましてライブなんぞにうつつを抜かすことなく
仕事に打ち込みつつ、男として家族をしっかりと守る歳。
そう考えると、あれから20年経った今の私はどうなんだろう。

小さい頃は自分が40歳を超える歳になるなんて信じられなかった。
だってノストラダムスさんによれば
1999年には空から大王がやってきて人間は滅びる予定だったから。
1960年生まれの私が40歳になるのは2000年。
その誕生日を迎えられるわけがない(笑)
・・・という感じのことを重松清さんも
「うちのパパが言うことには」(角川文庫)なの中で書いていた。
「自分がそんな歳になるわけがないじゃないか」と。
ノストラダムスはともかくとして、
確かに自分が30歳になるであろうことすら信じられなかった。

子どもの頃は、今その時間がいつまでも続くような気がして
時間の歩みの遅さにイライラしたりしていたものだ。
未来には壁掛テレビがあり、いつでも持って歩ける電話があり、
縦横無尽につながる高速道路をガソリンを使わない自動車が走る。
買い物や仕事、もちろん勉強も家に居ながらコンピュータでできてしまう。
好きなようにいつでも外国に出かけられる。
そんな夢のような未来が待っており、早くそんな世界が見たかった。
21世紀はそんな時代であるはずだった。

それらほとんどすべてが今実現している。
まだなのはリニアモーターカーぐらいなものかな。
そして私は、あの頃には想像すらしていなかった年齢、
数年後に50歳を迎えようとしているわけだ。
私は大人になれたのだろうか。
現代はあのころ夢に描いた未来の姿になれたのだろうか。
1970年代型の子ども達は、2000年代型の大人になれたのか?
・・・と重松さんも本の中で問うのだ。
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花壇

2008-06-12 | 風屋日記
我が家の庭の花壇。

もとい、我が家の庭の「母ちゃんの」花壇(^^;

再度もとい、
我が家の「母ちゃんの」庭の「母ちゃんの」花壇(^^;

毎日ありがたく楽しませていただいております。
感謝。
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人生いろいろ

2008-06-11 | 風屋日記
食べるタイミングを失い、
食べられなくなって捨てようとしてたブロッコリー。
ふと見たら花が咲いていた。
生きているんだよね。
食べられるか食べられないかだけで
その価値を判断していた私達が間違ってたな。

人生いろいろと言った人がかつていたけど、
何かを人より早く掴んだ者が勝ちではなく
人から少し遅れたからといって負けではない。
もう諦められ、捨てられそうになってからでも
かわいい花を咲かせることができる。
これが本当の「人生いろいろ」。

それにしても
通り魔事件で子が被害者となってしまった親は
何を思っているのだろうか。
その事件を引き起こしたのがわが子だと知った親は
何を思っているのだろうか。
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いよいよ

2008-06-10 | 風屋日記

ライブが今週末。
演奏もさることながら、テーマに合わせて
70年代ファッションで出ようかという話も
今、メンバーの間で相談中(笑)
チューリップハットやらマキシやら
ベルボトムやら絞りのTシャツやら・・・
話は脹らむ脹らむ(^^;

「深夜放送」ということなので
それに欠かせない「視聴者」からの「ハガキ」も募集中(笑)
コメント欄を使ってお寄せ下さいませ。
当日、演奏の合間のMCに使わせていただくかも知れません。
そしてお近くの方は(もちろん遠くの方も)
ぜひご来場下さい。
当日は盛岡名物「チャグチャグ馬コ」の日でもあるので
昼間は馬コを眺め、夜は食事がてらライブという
充実した週末を過ごすこともできます(^-^)
道路は混むと思うけどね(^^;

おいでいただける方は乞うご期待。
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They had a nice weekend!!

2008-06-09 | 風屋日記
関東学生アメリカンフットボール連盟主催
「K-WARS 2008」東京学芸大学SNAILS vs 立教大学RUSHERS
6/7 11:00 k.o. アミノ・バイタル・フィールド

    1Q 2Q 3Q 4Q
学芸大  0  0  6 13 - 19
立教大 12  0  0  0 - 12

《関東連盟サイトより》
試合は初め立教大がペースを握る。
RB#2後藤のランで先制すると、
さらにはWR#19菅谷へのTDパスも決まり、
第1Qだけで2TDを得る。
学芸大はRB#22池永のランを中心に攻撃を組み立てるが
なかなか得点に繋げることはできない。
後半に入ると
学芸大DB#8山田のインターセプトなどで立教大の攻撃を食い止めると、
RB#20原田の2回のTDランで同点とする。
そして試合終了間際にはQB#6若島のQBスニークが決まり逆転、
学芸大が2本差をひっくり返し逆転勝利を収めた。

そしてうちの長男が6oydのロングパスを今期初キャッチ。
本人はご機嫌で結果のメールをくれた。

    ◇       ◇       ◇

6/8は北東北大学野球リーグに加盟するチーム同士、
春季リーグ戦1部4位の岩手大と3部優勝の岩手県立大がオープン戦。
岩手県立大はこれから2部昇格を目指して入替戦に臨むことになる。
格上の岩手大学は4年生の中心メンバーを出さず、
1年生中心で新人戦のための力試しってところかな。

岩手大 1 2 0 0 0 0 0 1 0 - 4
県立大 0 0 0 0 0 0 0 0 0 - 0

リーグ戦には出ていなかった1年生も何らかの形でほとんど出場。
うちの次男は8回に代打で大学入学以来初出場。
さっそく鬱憤を晴らすようにライトオーバーの3塁打を打ち、
後に続く攻撃で生還したとのこと。
その裏のイニングからはサードの守備についたらしい。
私は親父の17回忌があって見に行ってはいないけど
これまた次男から弾むように字が踊る結果報告メールが来た。

    ◇       ◇       ◇

この週末は息子たち2人ともいい時間を過ごしたらしい。
どちらも見たかったけど、まぁこれからまた見られるだろう。
いい週末を過ごしたようでよかった、よかった(^-^)
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マジック

2008-06-08 | 風屋日記
話題の新作映画「ザ・マジック・アワー」を見てきた。
三谷映画の中でも傑作のひとつじゃないだろうか。
もう最高!!
涙を流しながら笑って笑って・・・。
「有頂天ホテル」よりも面白いかもしれないな。
見てない人にはぜったいにお勧め。

マジック・アワーとは黄昏時。
薄暗くなってきたほんの一瞬の陽光の中で
景色が最高にきれいに見える時間。
その時を逃してしまったらどうするか。
「ひとつだけ方法がある。明日を待つのさ」
とは映画の中のセリフ。

    ◇      ◇      ◇

長男のチーム、東京学芸大スネイルズが
昨日の立教大学戦で一昨年の入替戦のリベンジ。
前回の対戦は試合終了2分前に追いつかれ
延長で悔しい敗退をして一部昇格を逃したのだった。
今回は逆に前半リードされたあと後半に大逆転。
しかも長男が今シーズン初キャッチ。
60mロングパスをキャッチというスーパープレーだったとのこと。
まさにマジック!!
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かたつむり

2008-06-07 | 風屋日記

 でんでん むしむし かたつむり
 おまえのあたまはどこにある
 つのだせ やりだせ あたまだせ

 でんでん むしむし かたつむり
 おまえのめだまはどこにある
 つのだせ やりだせ めだまだせ

雨の中の散歩で見つけたちっちゃいかたつむり。
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誠山房

2008-06-06 | 風屋日記
学校が引けると部活へと急ぐ級友達を尻目に
私はひとり自転車に乗り、のんびり市街地へと走らせた。

様々な理由により野球部への入部を入学時に諦めていた私は
バンド活動で有名だったS先輩に誘われるまま
元々好きだった歌を歌うために声楽部に入部したのだったが
それなりにアツく練習を楽しんでいた1年が過ぎた頃から
2コ上の先輩方が卒業したこともあり、
練習そのものはせいぜい週に数度顔を出す程度になっていた。
そして音楽室へと向かわない日は
決まってひとり市街地の本屋へと自転車を走らせたのだ。

老舗書店の誠山房は当時一番の目抜き通りである上町にあった。
いつ行っても店の前にはたくさんの自転車が並び、
店内は高校生から一般の人達までたくさんの人で混雑していた。
店に入ると左側には文具類、ここには女の子達が多い。
かわいいキャラクターの小物に集まるのは今も昔も変わらない。
左側の奥はレコード売り場。
私の場合、まずはまっ先にここへ向かうことになる。

邦楽、洋楽、フォーク、ロック、ポピュラー・・・
ほぼ毎日見ているから品揃えはほとんど変わらないのだが、
それでも順繰りに1枚ずつLPレコードをめくって見て行く。
エリック・クラプトンもドュービー・ブラザースもイーグルスも、
MJQもV.S.O.Pもスタン・ゲッツもオスカー・ピーターソンも、
そしてシュガーベイブやティン・パン・アレイ、庄野真代も
みんなここで知った。
このコーナーから店内中に、流行のレコードが常に流れており、
当時の思い出はすべてそれらの曲とともにある。
太田裕美「9月の雨」、イルカ「雨の物語」、渡邊真知子「迷い道」、
紙ふうせん「冬が来る前に」、河島英五「酒と泪と男と女」、
山口百恵「秋桜」、大橋純子「たそがれマイラブ」
そしてジグソー「スカイ・ハイ」、アバ「ダンシング・クイーン」。
1977年~78年にかけての思い出の光景は
すべてこれらの曲がBGMになっている。

レコードの後は文庫本コーナーへ。
その間に大学受験の赤本が並んだ書棚があり
同級生の誰かしらが必ず何人かその棚の前でダベっている。
当然彼らにひと声かけ、時には文庫本棚へ行き着く前に
彼らと2階にある喫茶店「サントス」へと向かうこともあったが、
まぁ大概はひとりで文庫本棚に並ぶ背表紙を隅から隅まで眺めることになる。
これまたレコード同様、毎日行っても特に代わり映えはしないのだが、
それでも好きだったカミュ、ドーデ、ボードレール、ランボーなど・・・
が揃っている新潮文庫を中心としたコーナーを熱心に眺める。
手ぶらで帰ることはまずなかった。
2~3冊、多い時で4~5冊買っても、当時は2千円もしなかったと思う。
そしてそのままいつもの喫茶店「ぐがーん」やJAZZ喫茶「エル・グレコ」。
1杯のコーヒーで粘りながら暗くなるまで本を読んだものだ。

bikkiさんの「雨の物語」からここまで思い出が脹らみました(笑)
今日は朝から雨。
思い出話の終りにこんな雨の日似合い過ぎてる(^-^)
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もう1枚

2008-06-05 | 風屋日記

わちゃわちゃ・・・
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親子

2008-06-05 | 風屋日記
通勤途上で見かけたカモの親子。

母さんガモは
携帯カメラを構える人相の悪いおじさんを警戒し
クァークァー鳴くし、
生まれたばかりらしくてみんなちっちゃい子ガモたちは
みちっとお母さんにくっついて押しくら饅頭(笑)
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自転車

2008-06-04 | 風屋日記
母ちゃんの自転車。
先日の日曜に1万4千円也で買ってきた。
ちょいとおしゃれな6段変則27型。
でも背の低い母ちゃんにはギリギリのサイズだったね(^^;

何しろここいらのガソリン店頭価格もリッター170円。
いくら通勤と買い物にしか使わず、
月に1度ぐらいしか給油しない母ちゃんでも大変だ。
加えて、ここんとこ運動不足で股関節がかったるいらしい。
そこで登場したのが「自転車通勤作戦」。
家から勤務先の幼稚園まではざっと4~5km。
サイクリングにはちょうどいい距離かも知れないな。
さっそく月曜日、颯爽と乗っていったらしいけど
「いやー、意外に坂があるんだねー(汗)」
はい。花巻は河岸段丘の町と高校時代に地理で習いました(笑)

でもさ、自転車いいなぁ。
一緒に買いに行ったんだけど、
折り畳み式のJeep製の自転車が結構気に入っちゃったよ。
普段の通勤(花巻駅まで)はちょっと無理だけど、
週末は車を使わずに自転車で歩こうかな。
せいぜい2万円ぐらいだから給油3回分で元が取れそう(^^;

という話を会社でしたら、隣のヤツが
「折り畳み式ってタイヤがちっちゃいヤツでしょう?
 風屋さんの体格で乗るとサーカスの熊になりますよ」
あっそう(-"-;
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