風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

立春だけど・・・

2009-02-04 | 風屋日記
立春の朝。
最低気温は-8.2度(^^;
昨日降った雪の上に靄がかかっているが天気はいいようだな。

    ◇      ◇      ◇

東京は銀座にある歌舞伎座が高層ビルに建て替えるんだとか。
当初はこれまでのイメージを継承した意匠にする予定だったところに
東京都知事が「欧米のオペラハウスのように」と注文をつけた由。
あれ!? この方「美しいニッポン」が好きなんじゃなかったっけ?
せっかくの「美しいニッポン」を代表する
伝統的なものまで近代的なビルにしていいんだべかね。
まさか「歌舞伎座」から「KABUKI THEATER」みたいに
名前まで変えるんじゃなかんべな(笑)

    ◇      ◇      ◇

「持てるものが(消費や投資などに)お金を使わないのは罪」
みたいなことを細田さんが言ってたらしいね。
たくさん持ってる人が投資から資金を引き上げて
貯蓄に回し始めているのはどうしてなのかわかってないんだな。
少ししか持ってない人も生活を切り詰めてまで
貯蓄に回さなければならない理由はもちろんわかってないよね。

理由は簡単。将来に不安があるからだ。
医療費、年金、健康保険・・・
いまの日本社会においては金融不安よりも
社会保障不安の方が深刻なんじゃないかと思うほど。
年老いてから生活ができなくなったり、
病気になっても医者にかかれなかったりするんじゃないかという
漠然とした将来への不安がサイフのヒモを締めている。

加えて個々の家庭にかかる教育費も右肩上がり。
社会にもっとも必要な福祉、医療、教育などに対する支出を削り
「埋蔵金」と称する不正に貯蓄された税金をばらまこうとしている。
いま岩手では県立病院の縮小案について喧々諤々。
県医療局では県立病院の赤字による財政圧迫を解消するべく
医療過疎地の病院を中心に縮小。統廃合をしようとしている。
でもその赤字は政府による医療費抑制や入院期間制限が主な理由。
過疎地ほど平均年齢が高くて病人はたくさんいる。
そしてそういう病院から切り捨てられていく。
これ矛盾してねぇかい?

年金や保障を厚くし、教育への補助を拡大すれば
将来への不安が薄れるからお金は消費や投資に回るかもしれない。
そしてそれは当然景気への好影響となるだろう。
現ナマばらまくより、よっぽど効果があると思うけどな。
コメント
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