日曜日。
前日の調教で、第一指骨を縦骨折した2歳馬。
ほとんど負重できない。
スクリュー3本で内固定した。
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午後、予定していた黒毛子牛の化膿した臍帯の切除手術。
腹腔内へはつながっていなかった。
生まれたときには20kgない早産仔だったらしい。
親は脂肪壊死症だったのだそうだ。
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続いて、200kgの黒毛子牛の尿石症。
手術台で右横臥にして尿道形成手術。
途中で、心拍がとまりそうになった。
尿毒症による高カリウムが主因だろう。
ブドウ糖、カルシウムの点滴で心拍は安定した。
腹腔尿症にもなっており、開腹も必要かと考えていたがやめた。
膀胱破裂があっても自然に閉じることを期待する。
手術前も膀胱は膨らんでいたし、尿道カテーテルから空気を入れても膨らむのが確認できた。
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夜、当歳馬の空回腸纏絡。
上位の空腸もパンパンに膨らんでいた。
膨らみすぎて、動けなくなって、腸間膜を軸に捻れていた。
急いで腸間膜を軸にした捻転を直し、纏をほどいて、腸間膜の血管を結紮しておいて回腸で切断した。
壊死した小腸を廃液ホースに使って、膨満した空腸の内容を捨てた。
回腸を盲端にし、空腸を盲腸へ端側吻合した。
問題なく通過すること、漏れがないことを確認し、腸間膜の穴を閉じた。
腹腔を洗浄して・・・・私はそこでエネルギー切れ。
閉腹を頼んで、入院厩舎に輸液を準備しに行った。
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