とても強い馬だが、仙結節が左右とも突出している。
「腰、悪くないかい?」と聞くと、
「乗ってる奴は腰ワルイって言ってたかも・・」
誘導尋問だったでしょうか?
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痩せて、腰も悪くて・・・・とのこと。
左の仙結節が高い。
仙腸関節(仙椎と腸骨の靭帯結合)が、ずれないとこうはならない。
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この「ずれ」を直そうというのは無理だ。
それは、解剖構造をわかっている人や、馬の骨折や脱臼を力ずくで治そうとしたことがある人にはわかる。
もし、このずれが直るほどの力でハンマーで叩いたら骨が折れてしまうだろう。
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この8月は記録的に疝痛の開腹手術が少なかった。
暑くてかえって採食量が少なかったのだろうか。
しかし、海外沿いはひどく暑い夏という気はしない。
もっと暑い夏があったように思う。
ただ、海霧は少なかった。
海水温が高いのかもしれない。
どういうわけか、もう症状が治まっている馬を見ることが多いです。ひょっとすると、仙腸靭帯を傷めたときは大きくはずれないで、症状が治まる頃にずれてくるのかもしれません。
たいていは不調はないか、あるいは治療対象にならないくらい軽度で慢性化しています。
有効な治療方法はないと思います。