人や動物の体を支配している神経は、ほとんどが脊髄を通ってそれぞれの組織に届いている。
しかし、脳から直接出ている神経が12本ある。
嗅神経 ・ 視神経 ・動眼神経 ・ 滑車神経 ・ 三叉神経 ・ 外転神経 ・ 顔面神経 ・ 内耳神経 ・ 舌咽神経 ・ 迷走神経 ・ 副神経 ・ 舌下神経
とっても丸暗記できないので、
「嗅いで視る動く車の三の外、顔聞く舌は、迷う副舌」と覚える語呂合わせがあった。
これはわかる人にはわかる、正常な左喉嚢。
真ん中に舌骨があって内側と外側を分けている。
内側(向って左)にある動脈が内頚動脈。
その隣に長く見えている神経が、第9脳神経、すなわち舌咽神経。
内頚動脈には第10脳神経、迷走神経が沿うように走っている。
下(底)の方には第12脳神経、舌下神経が露出している。
外側のとても太い動脈が外頚動脈。
そのすぐ外側(鼻先側)に下顎静脈。
その外側に顎ニ腹筋。
図に書き込むと・・・・・・・
喉嚢真菌症の好発部位はこの図で「迷走神経」と記入したあたり、喉嚢内側嚢の天井部だ。
喉嚢の入り口から真っ直ぐはいったのがこのあたりなので、この辺に真菌の胞子がくっつき易いのだろうと考えている。
それで内頚動脈の壁が真菌(カビ)にやられると大出血を起こす。
舌咽神経がやられると舌や咽喉頭の運動障害が起きて嚥下障害が起こる。
迷走神経がやられると嚥下障害や喉頭麻痺が起こる。
脳神経がそれぞれ何を支配し、それは運動性なのか知覚性なのか、はたまた両方をつかさどっているのか・・・・
国家試験のために覚えなければいけないのかな?
覚えていれば、それは喉嚢真菌症の神経障害を診断する上で役に立つ。
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獣医科学生のころ、解剖学の試験で脳神経が課題であったとき
「迷走神経、その反回枝の麻痺は馬の喘鳴症の原因になる」と書いたが解剖学の先生は点数をくれなかった。
私は外科の先生に解剖を教えてほしかった。あるいは、解剖の先生にも臨床の素養が必要だと思う。
勝手な言い分か?
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水平リーベーぼくの船・・・なんてのも高校時代化学で・・・
ホントに外科と解剖は表裏一体ですね、そう思います。
それにしても、お恥ずかしいのですが、何で喉嚢に真菌は生えやすいんですかね?
卒論締め切りまであと一ヶ月ちょっと。
最後の直線どこまで追い込めるか。
何とか着を拾いたいところです^^。
また、癒し系のをお願いします。
それでは。
この語呂は良くできてますよね。ありがたいです。微妙にちがう語呂もどこかで見ましたが忘れてしまいました。解剖学の教科書はいまだに学生時代に使ったものを愛用しています。
他の粘膜は、涙とか、唾液とか、粘液とか、食物とかでいつも流されているのに、喉嚢だけは湿潤閉鎖環境だからカビが生えやすいのでしょうか。いちおう蓋があるので体が油断しているのでしょうか。
実は私のところは世界で指折り喉嚢真菌症が多いようです。
卒論。休む間もなく国家試験の準備。充実していて良いですね~(笑)。
私の頃、卒論はまだ手書きでした。字句にまちがいがあると、1ページ丸ごと書き直したりしてました。グラフなんか作図器具で書いてましたから時間が膨大にかかりました。今は、全部パソコンでしょ?うらやましいです。
近所で昼夜放牧されている2頭です。写真を撮っている私に気付いてしっかりこちらを見てくれました。ホントはかなり警戒しているんでしょうね。
寄り添っているのも晩秋らしいかな~と。
語呂合わせと聞いて、コミック「動物のお医者さん」で登場した法定伝染病のを思い出してしまいました。
「ぎゅうぎゅうの口の感の狂った短期のデブがけつようぴに遊びに出んと
アフリカのスーダンにこられペットにヒナをもらった」
先生の学生時代にもこの手の語呂合わせは他にあったのでしょうか。
先生の診療所では世界でも喉嚢真菌症が多い、ということですが、なぜでしょうか。
厩舎環境などが影響するのでしょうか。
私の昔の数少ない経験で恥ずかしいのですが、以前お話ししました喉嚢真菌症の症例に遭う2年半前に、同じ厩舎で片側の顔面神経麻痺の馬がいました。
幸い、自然治癒したと思います。(記憶があやふやですみません)
喉嚢真菌症の外科手術について知ったのは、多分93年頃にO先生が日本語の畜産関係の雑誌(獣医畜産新報?)に連載されていた記事がきっかけだったのですが、もしかするとhig先生が執刀された手術なのではないでしょうか。
喉嚢の写真、とても鮮明で興味深いです。いつもありがとうございます。
此処まで血管や神経が粘膜下にむき出しになっている喉嚢は、医療系のドキュメントや劇画も真っ青の構造ですね。
ぜひ病変状態の内視鏡像もご紹介いただけませんでしょうか。
パソコンってホント便利ですよね。
生データ入れるだけでグラフ書いて統計処理までしてくれますから。
ただ、その浮いた労力分、実験や文献探索に力を注いでいるかというと…。
楽になるとその分、時間のありがたみが薄れていくだけなのかも知れません。
その辺のところを、少し考え直さないといけないですね^^。