COLKIDが日々の出来事を気軽に書き込む小さな日記です。
COLKID プチ日記
蓬が嶋
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/27/d2ca458b363b172982d043e5433fe5d4.jpg)
LEICA X1
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昨晩は親戚の家に従兄弟の結婚のお祝いに行った。
その際、前から一度買ってみたかった、虎屋の特別注文商品である「蓬が嶋(よもがしま)」を持って行くことにした。
日本橋の三越で受け取って、そのまま手に提げて向かった。
数日前から予約して作ってもらう、おめでたい席にふさわしいお菓子である。
お店の前を通るたびに、展示してある模型を見て、いつか実物を見てみたいと思っていたのだ。
そのために「誰か結婚しないかな・・」と話していた(笑)
とはいえ、せっかく持っていっても、これお祝いね、と渡したら、ありがとう、でしまわれてしまっては、それまでである(笑)
どうしても中が見てみたい。
そこで、母親があらかじめ電話で
「当日は特別なものを持っていくから、その場で開けて、みなで見ましょうね」
と先方(母親の妹)に告げたところ、即座に
「もしかして虎屋のあれ?」
という答えが返ってきた。
直感でわかってしまうほど、知名度が高いお菓子なのだ(笑)
誰もがお店で模型を見て、一度実物を見てみたい・・という思いを抱いていたのだ。
しかし特別な理由が無ければ、まず買うことの無いお菓子でもある。
というわけで、今回は、貴重な実物の蓬が嶋のレポートとする。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/a5/40ee9e1c3c7734cf30e0c92582a7c3c3.jpg)
ドンという四角い箱。
虎屋はブランド力があるので、これだけで十分オーラを放っている。
重さは1キロ以上ある。
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杉の箱入りにしてもらった。
箱の香りが素晴らしい。
紅白の紐が箱の側面の金具に固定された本格的な構造。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/89/41d8e409ef2c561fe0f458de8e90268e.jpg)
紐を解いて蓋を開けると、中から巨大なお饅頭が現れる。
蓬が嶋には1~3号、それに5号の4種類の大きさがある。
今回は特別なお祝いであるから、当然その中で最大(直径14.5cm)の5号にしてもらった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/a8/ad186f4527fd8dafc95e3bfab56f6056.jpg)
下に敷かれた紙に、ここを切るようにとガイドの線が表示されている。
内部の特別な構造が売りのお菓子なので、ここで間違った場所を切っては元も子もない。
従兄弟は料理が趣味なので、どこからか切れそうな立派な包丁を出してきた。
それで中央から一刀両断にする。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/82/ca4e11beb99885fd4f15c3d16b4aedf3.jpg)
ジャーン!と現れた蓬が嶋の断面。
色とりどりの小饅頭が、見事に揃って中央で切れている。
ここで皆の歓声はピークに達する。
これほどおめでたい場にふさわしいお菓子は、そうはないだろう。
内部の小饅頭は、1~3号が5個、5号は7個入っている。
つまり写真の断面では見えていない部分に、あと2個隠れているのだ。
これ以降、人数分に上手く切り分けるのは、非常に難しい(笑)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/d2/6658224bd3e27c0fbdd385f45a2c8308.jpg)
上が蓬が嶋に付属の解説である。
2日しか日持ちがしないこともあり、虎屋で受け取ってその日に食べるのが理想である。
そういう意味でも、なかなかお目にかかれないお菓子と言えるのかもしれない。
山芋の入ったお饅頭の皮は、この大きさを保つだけあり、かなり分厚く作られている。
滑らかな餡の部分の容積も凄くて、小饅頭の色毎に味が異なる。
パクリと口に入れたのが全部餡だったりして、随分と贅沢な食べ物であると思った。
味はさすが虎屋で、非常にしっかりとしているが、全般に甘さは抑えられている。
確かにこの大きさで甘さを強めると、食べきれないのかもしれない。
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従兄弟はアマチュアですが、いつも築地に仕入に行って、市場でもみな顔見知りのようです。
このお饅頭はきれいに切るの難しいようです。
少し切っては包丁を濡れ布巾で拭いていました。
今度何ていう包丁なのか聞いておきます(笑)
この包丁は築地の子の日(ねのひ)という包丁屋さんの洋包丁だそうです。
羊羹などの柔らかいものでは包丁の切れ味はそれほど判りませんね。
細いテグス(釣り糸)で切った方が切りやすいかもしれません。
テグスで切るという手もあるんですね。
このお饅頭は切るの難しいようで、切り口がグチャグチャになった写真も見ました。
このようなボリュームのあるまんじゅうなどを切る時は テグスや糸が無ければ
むしろ細身のフィレットナイフのようなものが刃に材料がまとわりつかなくて切りやすいと思います。
ところで自分はハイスピードスチール(ハイス鋼とも言われます, 金属切削用に開発された鋼です)のペティナイフを
買ったのですが、「固い金属ほど良く切れる」わけではないことを実感しました。
切れ味は刃の厚みにも拠るのですが、「切れ味良く研ぎやすい」という観点からは スウェーデン鋼くらいが
使い勝手が良いです。ハイス鋼だと硬すぎて セラミックのシャープナーでは研げません。
私は剣道をやっていたのですが、実は刃物は苦手で(笑)スパッと切れるのは寒気がします。
銃で穴が開くのは平気で、刃物で切り口が開くのには弱い・・というタイプですね(笑)