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D2X + EL Nikkor 105mm F5.6N

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2005年から2006年にかけて、ELニッコールを使って撮影を楽しんでいた。
フィルム時代の引き伸ばし機に使用するレンズである。
上の画像はELニッコールの105mmF5.6NをD2Xに取り付けて撮ったもの。

当時は紫外線撮影にトライしていた。
紫外線領域の光まで捉えることのできるレンズは限られるのだが、古いELニッコールの63mmf3.5が、そのうちのひとつであった。
今は中古が出回っており簡単に入手できるようだが、当時はかなり苦労して入手した。(2005年12月5日の日記

その際、ELニッコールが非常に安く売られていたこともあり、他の画角のレンズもいくつか買って試してみた。
その内の1本が、上の写真を撮った105mmf5.6N。
型番にNが付くのは比較的新しく設計されたシリーズ(と言っても1980年頃だが)で、当時は普通にヨドバシカメラとかで売っていた。(2006年1月16日の日記



もちろん引伸ばし機用のレンズであるから、通常の撮影用に設計されたレンズではない。
Fマウントのカメラに取り付けて使用するのは大変で、いくつかのアダプターやピント合わせ用のヘリコイドを組み合わせるのだが、それでも一定の距離にしかピントが合わない・・というものであった。(2005年12月8日の日記
その結果、カメラの外観は上の画像のような状態になってしまう(笑)

本来小さいフィルムに記録された情報を印画紙の大きさに拡大するためのレンズである。
その用途上レンズの個性が前面に出るようでは失格で、徹底的に収差などを抑え、解像度を高めているのがELニッコールの特徴だという。
その画像は言われるとおり、不思議なほどフラットな印象を受ける。
ただ大人しいだけではなく、静けさの中に凄みのようなものを感じさせるところが魅力である。
このレンズの画質は自分だけしか知らない・・という「密かな楽しみ」感を味わうことが出来る(笑)
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