タンク


Z9 + NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

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しばらく前から、会社の水洗トイレのタンクの調子が良くなかった。
内部にある樹脂製のフロート(浮き)が、一番上で引っかかってしまい、水を流しても落ちてこない。
バルブが少ししか開かないので、タンク内部に溜める水がチョロチョロとしか出ず、満杯になるのに時間がかかる。
仕方が無いので、タンクのふたを開けて、手でフロートを押して下に落としたりして使っていた。

もう30年以上も使っているので、寿命と言えば寿命である。
水洗トイレって大したもので、電気的なものを使わずにあの動きを実現している。
自分で後からシャワートイレを取り付けたが、本体には電気的な制御は一切無い。

それがこんなに長年安定して動いているのだから凄い。
ゴム製のパッキンなども随所に使われており、当然経年劣化しているはずだ。
だが恐らく劣化しても機能は維持するよう、工夫した設計になっているのだろう。

単純な構造なので何とかならないかと思い、多少いじってみた。
内部の金属のネジ部分などは、もう錆びていてほとんど調整が効かない。
下手に回すと折れてしまいそうだ。

タンクの内側の壁面には、何か発泡剤のようなものがコーティングされているのだが、それも劣化して内側に膨らんでいる。
そのためタンク内部が狭くなり、フロートの動きの邪魔になっている。
金具を曲げてみたり、角度を変えてみたりしたが、なかなか思うようにいかなかった。

調整の仕方が悪くて、今度は水が止まらずに流れっぱなしになり、慌てて元に戻したりした。
さすがに限界かと思い、顔見知りの水道屋さんに電話をした。
忙しくてしばらく行けない・・などと言いながらも、翌日には来てくれた。

何分古いものだし、交換部品があるのかな・・と思ったが、状況を見るとすぐに理解し、車から道具を持ってきた。
当然ではあるが、良くあることなのだろう。
小一時間で作業は完了してしまった。

新しいフロートに付け替えるのかと思ったら、その部分はすべて外して、取り去ってしまった。
代わりに水の取り入れ口に樹脂製の小さいユニットを付けた。
内部に小さいフロートが入っていて、水位を見てバルブを閉めるようになっている。
たったそれだけの簡単な仕組みで、タンク内部から余計なものが無くなりすっきりした。

以降、実に快調に作動している。
水を流すのが楽しいくらいだ(笑)
もっと早く交換すればよかった。
旧式のトイレも進化しているんだな・・・
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