トレッキングシューズ


Z9 + NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

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KEENのリッジ・フレックス・ミッド・ウォータープルーフ。
色はマグネット/ブラック。
サイズは26.5。



トレッキング用のシューズをいくつか試してみたが、その中でKEENの靴が非常に気に入っている。
今のところ、このリッジ・フレックス・ミッド・ウォータープルーフに落ち着きそうな感じだ。
最初は同社の新型であるネクシス・エヴォのシリーズを買う予定であったが、お店で見比べてこちらにした。
ネクシスが街での使用も意識したライトな仕様になっているのに対し、このリッジ・フレックス・ミッドは、もう少しアウトドア寄りに作られている。

ハイテク装備満載の靴で、しかもその技術がよく煮詰められているのを感じる。
アッパーの屈曲する部分にはKEEN.BELLOWS FLEXと呼ばれる蛇腹状のソフトTPUの素材が使われている。
トレッキング向けに硬めに作られたソールにも切れ目が入っており、このパーツとの組み合わせでフレキシブルに曲がる。

踵周りには表面に幅12ミリのテープが這わせてあり、靴紐を引っ張ると連動して踵を締め付けるようになっている。
内側には踵の上部にクッションが入っており、靴紐を締めるとアキレス腱がそのパッドに押し付けられ、前述のテープと相まって、ヒールやアッパーをしっかりと固定してくれる。
また靴紐は金属フックより太目で、引っ掛けるとはまり込んで緩むことがない。
ミリタリーブーツと同社の技術とのハイブリッドで生まれた靴だそうだが、細かい部分までよく考えられており感心させられる。



横から見るとカッコいいのだが、けっこう幅広で、上から見るとやけに丸っこい。
その分、足の先端部には広い空間があり、指を余裕で動かすことが出来る。
それでいて足首はがっちり固定される・・という非常に優れた構造である。

今から慣らしておこうと思い、普段に履き始めている。
街履き用としてはデザインが少し無骨であるが、まあ何とか許せる範囲だろう。
トレッキング用のため硬めに作られているが、歩いた感触は意外にソフトで長距離を歩いても疲れが少ない。
もちろん防水性能も万全である。

KEENは家族経営の会社だそうだが、社会貢献を経営の礎としており、機会平等や環境負荷低減の活動に積極的に取り組んでいる。
サイトを開くと、まずはウクライナへの人道支援、災害復興支援などの活動報告が山のように出てくる。
リサイクル素材を使用し、環境に悪いものを極力排除して、地球環境保全への貢献を目指している。
その徹底ぶりは驚くほどで、そちらを主とする会社かと思うほどである。
パタゴニアなどもそうだが、アウトドア系の会社は当然自然と接する機会が多いだろうから、環境保護の重要性を痛感しているのかもしれない。

同社は撥水加工に使用される過フッ素化化学物質(PFC)の削減にも力を注いでいる。
人体や環境に有害である可能性のある物質だという。
ついいつも通り撥水スプレーをかけようとしたが、それでは意味がないと気付き慌てて止めた。
製品の性能は高く、社会貢献の活動も徹底して行っており、これからの企業のあり方を示されたようで感心した。
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