クルージング


Z7 + NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

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ふと思い立って、クルージングに行ってみた。
都内の川を船で巡るのである。
日本橋のたもとに船の発着場がある。

実は前から一度乗ってみたかったのだ。
いつも橋の上から撮影するばかりだったので、いつかあの船に乗りたいと思っていた。
お盆休みで天気も良く、都内で休暇を過ごすにはちょうどいいと考えた。



いくつかコースがあるが、90分の「神田川クルーズ」周遊コースを選んだ。
当日朝、受付開始より少し早めに行ったら整理券は1番であった。
新型コロナの影響でお客は少ないようで、全部で10人に満たなかった。

コースは日本橋を出発して皇居の方に向かい、工事の終わりかけている常盤橋、気象庁の横を通り、靖国神社のそばを抜けて、東京ドームの辺りで神田川を右折する。
そこから水道橋、お茶の水を経て、秋葉原の万世橋、浅草橋を通り、広い隅田川の河口に出る。
波が少し高い隅田川を下り、永代橋の手前で日本橋川の水路に戻り、兜町の辺りを通り日本橋に戻る、というものだ。

これが滅法面白くて、90分が短いと感じたほどだ。
いつも歩くお馴染みのコースであるが、低い目線から見ることでとても新鮮に感じられる。
熱の入った解説が素晴らしく、歴史的な説明はもちろん、映画、小説の舞台になったことなども取り混ぜ、聞いていて飽きなかった。

凄かったのは橋の下を通る時だ。
古い橋の裏側には、戦争中に機銃掃射を受けた際の銃弾の痕がかなり残っている。
日本橋自体が、震災の時に焼けた船が流れてきて引っかかり、橋の裏側に一部溶けたような跡が残っている。
東京という都市の過去の傷跡が、見えないところに当たり前のように残っているのが驚きであった。



数日前の雨で川に汚水が溢れ出ており、臭いはけっこうきつかった。
まあ仕方ないであろう。
オープンエアの船で撮影には適していたが、太陽光もまともに浴びた。
日差しが強くジリジリと焼けて、腕が真っ赤になった。(日焼け止めクリームを塗っておくべきだった)
だが今日に限って言うならば、川面に風もあり湿度も低く、上を高速道路が走っている日陰では過ごしやすくも感じた。

カメラは久しぶりにズームレンズを持って行った。
しかし船が動いているので撮影は難しかった。
かなりの枚数撮影したが、ここに載せられる品質のものはほんの数枚程度だろうか。
しかし満足度は非常に高いクルージングであった。
もう一度行きたいと思っている。
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