ハンズ・オフ


Z7 + NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

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昨日自動車で帰宅する途中、高速道路で渋滞に巻き込まれた。
高速に上がるなり、いきなり渋滞であった。
うわっと思ったが後の祭り・・・

ノロノロとしか動いていない。
まったく動かない訳ではないからまだいいか・・・
と、思ったその時、ある事に気付いた。
これは自動運転にピッタリのシチュエーションではないか。

何しろ3シリーズは日本で初めて高速道路でのハンズ・オフを実現したことを謳っている車なのだ。
高速道路上での時速60キロ以下の渋滞時にのみに働くというものだ。
3つの単眼カメラで前車や前々車の状況を分析し、細かくコントロールしているのだ。
それを使わない手は無い。

と思ったが、どうやったらいいのか分からない。
ろくにマニュアルを読んでいないので、普段と違うことをやろうとするとあたふたする。
ダッシュボードにはそれらしきスイッチはない。
液晶画面のメニューからと思ったがみつからない。

まてよ、常識的にはハンドル上に操作ボタンを付けるはずだと思い探してみたら、車線とハンドルのイラストの描かれたスイッチがある。
(外国車のイラストって何だか日本と感覚が違っていて面白い)
多分これだろうと思い押してみると、そのモードに入ったらしき表示が出た。
その他にも適当にスイッチを押していると、ハンドルのLEDが点灯し、どうやらハンズ・オフが作動しているらしい状態になった。
これはちゃんと取説を読んで操作方法を知っておかないと・・・

恐る恐る手と足を放してみる。
おお、確かに自動で運転している。
前の車が前進すると、自分の車も加速を始める。
前の車が停止すれば、こちらも制動をかけるが、そのタイミングが自分のやり方より少し遅くてちょっとドキッとする。
思わず足をブレーキの上に持っていくが、特に問題なく停止してくれる。

道は直線に近く、ほとんどカーブは無いのだが、それでも車線の中央を走ろうと制御しているのは伝わってくる。
途中で高速道路の車線が減少し(それが渋滞の原因なのだが)、隣の車線の車が前に割り込んできた。
どうなるかと思って見ていたら、早めに察知して制動をかけて道を譲ったが、車が少し面食らったのか(笑)、前車との距離を再度詰めるのに多少タイムラグがあった。

最初はどうなるか心配で、いつでもサッと人間が操作する状態に戻れるよう準備していた。
しかしそのうち慣れてきて、ある程度なら任せても大丈夫かな・・という気持ちになってきた。
もちろん油断はせずに気を遣ってはいるのだが、それなりにリラックスして座っていられるようになった。
自動運転への対処法が掴めて来た。
(後から知ったが、その間ドライバーの視線を監視していて、長時間前方からそれたら警告を出したり停めたりするらしい)

結局渋滞を抜けるまで、20分ほどその状態で走行した。
手も足も何もせず、車の動きに任せて、ただ前方を見て座っていた。

通常の渋滞時の運転のように、常に前車の動きを監視して停止と前進を繰り返す動作から解放されるので、確かに楽である。
その上、面白くて眠くならない(笑)
渋滞時のストレスを軽減してくれる効果は意外に高いかもしれない。
数年後には古くなってしまう発展途上の仕組みではあるが・・・

3シリーズにはそれ以外にもストレスや危険を回避する様々な機能が搭載されている。
車線変更時に後ろから車が迫っているとドアミラー上に警告を出す機能は、けっこう便利で高速ではしょっちゅう使っている。
駐車時にも何か知らない機能がまだあるようだし、例の50m手前まで自動で戻れるリバース・アシストの機能もある。
マニュアルをよく読んで、これらのハイテクな機能を使いこなさないと、せっかく買った意味が無いと反省した。
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