点と丸


D810 + Carl Zeiss Otus 1.4/55 ZF.2

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パソコンの文字や、小さい印刷物だと、濁点と半濁点の区別が付かない。
僕の目が乱視で、縦と横で線の太さが違って見えることも、原因かもしれない。
恐らくフォントにも問題があり、文字を大きめに表示して確かめないと、どちらなのか判別できない事が多い。

濁点は「゛」、半濁点は「゜」のことである。
例を挙げるなら、「バ」と「パ」である。
こうしてふたつの文字を並べてみれば、何となくわかるが、どちらかが単独で出た場合は判定が難しい。
何度も見直したにもかかわらず、結局濁点と半濁点を取り違えてしまうこともある。

通常は経験から、あるいは前後の文章との係わりから、どちらであるか判断している。
しかしカタカナで書かれた見慣れない外来語などと出会うと、どちらなのかわからない場合がある。
どうしようもない場合は、一度別のソフトにコピペして、わざわざ拡大表示して確認することさえある。

まあそうは言っても、濁点と半濁点を間違えたところで、今までそれほど支障はなかった。
ところが今回ちょっと問題が起きかけた。
風邪薬として病院で処方して貰った薬である。

知人の別の医師に薬の内容を尋ねられ、名称をメールで送った。
その際、濁音を半濁音と読み違えてしまった。
薬の名前というのは、その場で思いつきでつけたような、見るからにいい加減なものが多いのだ。

処方して貰った数種類の薬の名前をメールで送ったところ、悪い事は言わないから、その薬を飲むのは中止しろと言われた。
成分が重複する薬が混ざっているという。
それでは強すぎて、体調がおかしくなりかねないというのだ。

たまたま僕が、眩暈がして困ったと告げたこともある。(結果的にそれは薬のせいではなかったのだが・・・)
今回は僕が濁点と半濁点を間違え、あちらも一文字読み間違えをした。
その結果、薬の中のひとつが、まるで別のものになってしまったのだ。

何でこんな処方箋を書いたのだろう・・と知人は僕の掛かりつけの医師を疑い始めた。
以前その医師が糖尿病の新薬を僕に勧めたことも知っていて、先進的ではあるが、冷徹に人体実験的なことをする人・・という先入観も持っているようだ。
きっとその医師はプライドが高いはずだから、貰った薬は飲んだことにしたほうがいい、とまで言い出した。

そういう人ではないのだがなあ・・と思い、僕の方も、もう一度薬を調べてみた。
薬のパッケージに印字された英文字のスペルを読んで、やっと濁点と半濁点の取り違いに気付いた。
ネットで調べたら、特に問題になるような薬ではないことがわかった。

早速知人の医師にメールでその事を伝えた。
まだ返信はないが、まああちらも一文字読み違えているしねえ・・・
製薬会社も、薬の名前をもう少し慎重につけてほしいものだ。
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