COLKIDが日々の出来事を気軽に書き込む小さな日記です。
COLKID プチ日記
コピー
D810 + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED
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都内の某繁華街にある靴のお店にたまに立ち寄る。
他の商店に無い、変わった製品が置いてあるのだ。
たまにビックリするようなバーゲンもしている。
かといって安物ばかりかと思うと、店の奥には高価なブランド靴もけっこう並んでいる。
面白い店である。
そのお店に、英国の某ブランドの製品によく似た靴が、自社ブランドの製品として置かれていた。
まあどう見てもコピー品だ(笑)
手にとってみたが、実によく出来ている。
普通偽物というのは、雰囲気ですぐにそれとわかるものであるが、微妙なカーブまで見事に再現されている。
日本で作らせているので、作りは非常に丁寧である。
革質に関しては、やはり本家には敵わない。
コストダウンのためか、製法はマッケイに変えてある。
それ以外はオリジナルの雰囲気そっくりで、そこにかえって違和感を感じて、思わず手にとってしまうのだ。
これ、よく出来ていますね。
と聞くと、
そりゃあ本物をばらして作ったんだからね・・・
と悪びれもせずに言われた(笑)
まあ、どこまで本当かはわからないが、「ギリギリの」やり方のようだ。
興味深いのは、本物も扱っている、というところだ。
店の奥には、英国製の本物が展示されている。
通りに面した目立つ場所に、お店のオリジナルブランドの「そっくりさん」が置いてある。
本物は7万円近い金額、そしてそっくりさんは2万円前後の金額・・・
売れ筋は当然そっくりさんの方だろう。
本物はそっくりさんを売るための販促物のようなものだ。
実際何度かお店に立ち寄っているが、奥にある本物は売れた形跡が無い。
本物は定価で売られており、ネットで探した方が安いものがみつかる。
そっくりさんを売るために置いてあるのだから、むしろ高くしておいた方がいいのだろう(笑)
後日、その話題が、別のアパレル系のお店で出た。
しかし、そのやり方はこの業界の常套手段だと聞いて驚いた。
店の奥に本物を陳列し、より目立つところに、価格を抑えた自社のオリジナル製品を置く。
売りたいのは利益の大きい自社ブランドの方だという。
その靴店のように、実情をお客に話してしまうやり方か、あるいはそ知らぬ顔で上品にいくか。
そこはお店のコンセプトの違いで、演出上の問題だという。
実際には、やっていることは大して違わないのだ。
お客にいかにしてものを売るか・・という点では、どちらも長年養われた技術を持っている。
手法は非常に長けているし、かなりあざとい。
案外、正直に話してしまうその靴店の方が、人はいいのかもしれない。
いずれにしても、真面目な製造業の僕などでは、ちょっと太刀打ちできそうに無い(笑)
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