水位


D810 + Carl Zeiss Otus 1.4/55 ZF.2

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海面が上昇した場合、地図上でどこが水没するかをシミュレートするツールがある。
地球温暖化の影響を探るためのソフトだ。
水位が何メートル上昇するかによって、土地の標高の高い低いに応じて、グーグルマップ上の海面より低くなる部分を色分けするソフトである。

もちろん堤防など、水の流入を防ぐための建造物があるので、単純にその予想通りにはならないだろう。
現に海抜ゼロメートル地帯というのがあるくらいだ。
しかし水が流れ込んでしまった場合、地面の高低差は嘘をつかない。
水は最終的には低い方に流れていく。

温暖化による海面の上昇は、ある程度対処できる可能性があるが、急な天災の場合そうはいかない。
地震に伴う津波や、台風の大雨による河川の氾濫などである。
近年の異常気象を考えても、むしろそちらの方が、近い将来に起こりうる。

津波は川を伝って上ってきて、そこから溢れた水が、予想外の方向から襲ってくることがわかった。
一方大雨の洪水の場合は、逆に上流の地域から、水が大量に下ってくる。
災害の直撃を受けている時は、このマップ通りはいかないだろうが、最終的に流れ込んだ水が残る地域は、予想に近いものになるだろう。
こういうものを参考にして、少しでも安全な土地に移り住むのは、賢明なやり方である。

このソフトでシミュレートすると、下町である我が家は当然すぐに水没・・・
そう思ったのだが、なぜか自分の家の周辺だけ土地が水没せずに残っている。
水位を上げていき、周りがすべて水没してしまっても、家の周りは「島」となって残る。
少し高台になっているようだ。
それに加えて、マンションの上の階であるから、比較的水害には強いのかもしれない。
まあ、島になってしまうと生活するのは難しいが、それでもちょっと意外な結果であった。

会社の工場の辺りはどうだろう・・・
と思ったら、こちらも水位が上がっても粘り強く残ることが判明。
実際には川が近くを流れており、そこからのダイレクトな被害は考えられる。
しかし数十年前の大洪水のときも、ここは大丈夫だったという地元の人の証言があり、それを裏付ける形となった。
まあ実際にそんなことが起きたら、交通が遮断されてしまい操業はストップであろうが・・・
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