薬膳


D3 + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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誕生日のお祝いに白金台にある薬膳のお店、「白金劉安」にランチを食べに行った。
僕は薬膳が大好きで、今年は何が食べたいかと問われ、即座に薬膳と答えた。
薬膳料理を食べると、数日間体の調子がいい。
糖尿のことを考えても、薬膳は僕にぴったりの料理といえる。

Mrs.COLKIDがお店を選んだが、後になって知ったのだが、ミシュランガイドにも載っている人気店らしい。
南北線の白金台の駅から少し歩いたところにある。
一見普通の民家で、外観からすぐにお店とはわからない。
内部も古い家を改造したような、独特の趣を持つ。


漢方食養湯

ランチのコースをお願いした。
最初のスープは、いくつかの種類が用意されており、自分の体に合ったものを選ぶ。
これは薬膳のメニューとして重要らしく、必ず最初に飲まなければならない。
僕は当然糖尿向けのスープを選び、Mrs.COLKIDは代謝に良いというものを注文した。



特撰五種の前菜

薬膳は、健康に徹底的に留意し、さらには味も両立させるという、非常に高度な料理である。
作り方も凝りに凝っており、吟味されたひとつひとつの食材を、たっぷりと手間隙をかけて調理している。
食べると実際に体が軽くなったように感じるのだから、大変なものである。
糖尿の身でありながら、食べても罪悪感が湧かない(笑)



海老・牛肉又は黒豚料理より一品(これは黒豚)

薬膳というと、夏に飛鳥地方に旅行した時に、やはり非常に凝った料理を出すお店をみつけた。
また時折銀座にある薬膳のお店にも食べに行く。
今回の白金劉安も、1階には瓶詰めされた様々な食材が、まるで研究所のように並んでいる。
単に味だけを追求した一般の料理とは、少し違う世界である。
体調への影響が明白に表れることを考えると、逆に普通の料理が恐ろしいものに思えてくる。



特選健康野菜料理

今回は僕の誕生日ということで、小さな花束を用意してくれた。
店内は暗めの落ち着いた空間で、テーブルごとに簡単な仕切りで区切られており、ゆっくりと食事を楽しむことが出来る。
店主の那須氏が、時折テーブルを回って料理の解説をしてくれた。
なかなかアットホームな雰囲気で、常連のお客さんも多いようだ。
我々は予約しておいたが、続々と人が入ってきて、程なくテーブルは埋まってしまった。



劉安フカヒレオムレツ

料理は特にフカヒレが自慢のようで、フカヒレのオムレツや黒いお米と組み合わせた姿煮はとりわけ美味しかった。
口を開けたサメの標本を使って、店主から使用部位の説明をしていただき、なるほどと感心しながらいただくことが出来た。
ファッション誌やネットなどの記事を見て、来店する女性同士の客も多いようだ。
隣のテーブルでの店主の解説も聞こえてきて、楽しく賑やかな時間を過ごすことが出来る。



フカヒレ姿煮(背ビレ)七穀米丼

デザートの杏仁豆腐は、世界で二番目に美味しい杏仁豆腐・・という解説がつく。
誰もが、では一番はどこですか?という質問をするが、はっきりとした回答は得られない(笑)
食べてみると、余計なものを入れていない純粋な味がして、なるほど美味しい。
二番かどうかはともかく、かなりの自信作であるのは確かなようだ。



美味杏仁豆腐

お店は自然教育園に隣接しており、道を挟んで広大な敷地に緑が広がっているのが見える。
国立科学博物館に付属した20ヘクタールもある施設で、東京のこんなところに・・と驚くような規模である。
薬膳ですっきりと食事したあとは、自然教育園の中を散策するという、健康的なコースを楽しむのもいいだろう(笑)




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