跡地


D3 + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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埼玉に住む仕入先のAさんと話をした。
彼の家のそばに大きなショッピングモールが出来て、休日は自動車の大渋滞が起こるようになった。
それにつれて町も大きくなり、以前は何も無い寂しい土地だったところに、様々な施設が作られたという。

彼の学校のそばに火葬場があったのだそうだが、そこも取り壊され、跡地に駐車場やマンションが建った。
その周辺は以前より薄気味悪い場所で、日が暮れると真っ暗になり、子供たちも近付かなかったという。
あんなところに住居を建てるなんてと、地元の人たちは噂しあっていた。
彼が学生時代には、その辺りで女性の悲鳴が聞こえて、様子を見に行っても誰もいなく、怖くなって逃げ帰ったりしたという。

当然のように「出る」という話が広まった。
道端で霊がうずくまっているのが見える・・とか、タクシーの運転手が嫌がってその付近に行きたがらない・・とか・・・
ただでさえマンションが売れない時代なのに、こんな話が広まったのでは致命的だ。

そういえば、Mrs.COLKIDの実家付近でも、同じような話がある。
その昔、処刑した人の首をさらしていたという場所があった。
そういうところは全国にあるのだろう。
そこはただでさえジメジメとした湿地帯で、住むに適した場所ではなかったのだが、その場所に建売住宅を建ててしまった。

よりによってあんなところに建てるなんて・・と地元の人は顔をしかめていう。
業者は変な噂が出ないよう、かなり気を遣ったようだ。
こういう話は、現地にお客を運ぶタクシー運転手との会話で漏れることが多いらしく、まずタクシー会社に緘口令が敷かれたという。

そういう場所は日本中にあるということだ。
気にしない人は気にしないのだろうが、これから家を建てようという人は、地元の人と親しくなって、あらかじめ情報を得ておいた方がいいだろう(笑)
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