慰霊


慰霊堂に行くと聞いて、Mrs.COLKIDは同行を辞退した。
申し訳ない話ではあるが、事情を知った上でそういう場所に行くのは、重い気持ちになり気が進まないらしい。

特に霊感が強いわけではないが、Mrs.COLKIDは特定の場所に行くのをとても嫌がる。
鹿児島の西郷隆盛が自決した洞窟では寒気がすごかったそうだし、那須の戦争博物館にも絶対に行きたがらない。(以前連れて行ったら展示してあった日本刀の前で凍りついた)
巣鴨プリズンの跡地にある某高層ビルディングにも行きたがらない。

数年前古いホテルのいわくありげな部屋に泊まった時は、誰かの顔が見えるのではないかと、恐ろしくて鏡を見ることが出来なかったという。
僕は気にせずにグーグー寝てしまったので、どういう神経をしているのかと言われた。
シャイニングみたいな目に遭ったらさすがに腰を抜かすかもしれないが・・・(笑)

気のせいかもしれないが、たしかに何となく足が向かない場所というのはある。
今回は慰霊堂でお線香を上げて祭壇に拝んでみたが、ここがあの惨劇の起きた場所かと思うと、足元から重いものがジンジンと伝わってくる。
公園になっていて外では子供たちが無邪気に遊んでいるが、明るい気持ちには到底なれなかった。

意外なことに、ひとりで来て拝んでいる若い人がいた。
恐らく関東大震災ではなく、その後の東京大空襲で身内の方を亡くされたのだろう。
といっても直接会ったことは無いはずだが・・・
若い世代にそういう気持ちが残っているのを見ると少しほっとする。

ま、撮影に関してはひとりで歩いた方が自由に撮れていい。
特に今回歩いた下町コースは、写真の題材が多くて面白い。

D3 + AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED
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