不可思議


シグマのズームを使っていて、つくずく感じることがある。
これはやっぱりシグマの色だなぁ・・ということ。
ニコンのレンズより透明感や切れがあり、抜けが良い。
冷たい清涼飲料水を飲むような気分。
それは同社の美学なのだろう。

一方ニコンはというと、常にぬけの悪いコッテリとした何かがつきまとう。
煮込んだスープとでも言うか、レンジの狭い真空管アンプを聞くような印象がある。
ところが後から後から見えていなかった情報が出てくるような奥深さがあって、それを引き出せない自分の加工技術の方が不足しているのではないか?という思いに駆られる。
高価な超望遠レンズまで同じ傾向があるのをみても、明確な哲学があってそういう製品を作っているのは明らかなので、余計にその理由を探求してみたくなる。

シグマの画質はスカッとしていて気持ち良いが、ある時妙に薄っぺらく感じることがあって、しばらくたつとなぜかニコンのレンズに戻っている。
これは自分でも大変不思議なことだ。
必ずしもニコンのレンズの画質が好きなわけではないのに・・・

D2X + SIGMA 10-20mm F4-5.6 EX DC HSM
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