酔生夢死浪人日記

 日々、思いついたさまざまなことを気ままに綴っていく

第32回エリザベス女王杯~磁場の外で朝日は昇る?

2007-11-11 00:09:17 | 競馬
 ここ数回、<ブログ更新→ミクシィ表示>に20時間前後かかっている。今稿は11日午前0時9分に更新したが、ミクシィにアップされるのはレース終了後になるはずだ……。と書いて眠り、目覚めてパソコンを立ち上げるや、ウオッカ取り消しのニュースが飛び込んできた。部分改稿でしのぎたい。

 まずは競馬以外から。関東学院大ラグビー部が連覇の道を断たれた。当初発表された軽めの処分に、抗議が殺到したという。日本人は連帯責任が好きだし、<早稲田=善玉/関東学院=悪玉>の図式も背景にある。

 大学ラグビーの帰趨はリクルートによって決する。早稲田が特Sクラス(野球なら中田、佐藤)を獲得し、他の高校代表を有力校が分け合う形だ。「雑草軍団」だった関東学院大だが、今では綺羅星の如く精鋭がひしめいている。「雑草」ならぬ「麻草」を栽培した2人の選手は、思うように試合出場を果たせず、鬱屈していたのではないか。

 さて、本題。エリザベス女王杯の出馬表を眺めているうち、背筋がゾクゾクしてきた。情念が紙背から透け、禍々しい蜃気楼が立ち昇ってくる。ウオッカ取り消しは、大波乱の呼び水だろうか。

 始まりは昨年の女王杯だ。1位入線のカワカミプリンセス(本田)が降着し、福永騎乗のフサイチパンドラが繰り上がりVを果たす。処分を受けたのは本田だったが、「武豊TV!」では別の審判が下されていた。ルメールは力尽きたシェルズレイを、内に寄せずに外に出した。この<掟破り>こそ混乱の引き金と、騎手たちの見解は一致していた。

 ルメールは今回、タナボタVのフサイチパンドラを駆る。このコンビに微笑むほど、勝負の女神は優しくないだろう。女神の怒りの矛先は、福永に向けられているはずだ。福永は天皇賞直後、コスモバルクを御せなかった五十嵐について「福島で乗ってろ」と発言し、物議を醸した。四位は昨年の女王杯、騎乗したヤマニンシュクルが不利を被り、競走能力喪失の憂き目を見た。損失補填を期待できたはずが、ウオッカ取り消しで凶事の倍返しになる。

 今春、アドマイヤ騒動が競馬界を賑わせた。当事者の武豊と岩田はディアデラノビア、アドマイヤキッスと、昨年と騎乗馬を交換して女王杯に挑む。ともに中団からレースを進めるも、相手を意識するあまり金縛りに遭い、仕掛けのタイミングを逸する可能性もある。

 上記の理由で、フサイチパンドラ、ローブデコルテ、アドマイヤキッスは買わない。ついでに、コズミ気味のデアリングハート、ローテと馬体が気になるスイープトウショウ、4カ月ぶりのキストゥヘヴンも外すことにした。ディアデラノビアも消すつもりだったが、ウオッカと同厩ということもあり、4番目に繰り上げた。
 
 現3歳牝馬が最強世代なのか、答えはまだ出ていない。事実ウオッカは51㌔の恵量ながら、同距離の宝塚記念で、カワカミプリンセスに0秒8も離された。ダイワスカーレットにとって、持久力が求められる京都外回り2200㍍は最適の条件ではないが、ライバルの分まで頑張りたいところだろう。

 しがらみと因縁の磁場の外、先行粘り込みを図るアサヒライジングを本命に推す。展開に利のあるダイワは外せないが、コスモマーベラスも面白い。多少の根拠に加え、11月11日の11Rに⑪番というケントク買いの意味もある。

 結論。◎⑨アサヒライジング、○⑦ダイワスカーレット、▲⑪コスモマーベラス、△⑬ディアデラノビア。馬連は4頭ボックスで計6点、3連単は⑨1頭軸の4頭ボックスで計18点。

 カワカミプリンセスの運命は、昨年の女王杯で暗転した。悪いツキがウオッカに受け継がれないか心配である。


コメント (2)
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