酔生夢死浪人日記

 日々、思いついたさまざまなことを気ままに綴っていく

浮気男とスポーツ

2007-09-08 09:59:27 | スポーツ
 舛添厚労相のあれこれが週刊文春に書き立てられている。実に下らない。フランスでは、政治家のスキャンダルや人格の歪みは不問に付される。政治家は聖人君子と程遠く、問題にしたら全員アウトという認識の上に成立する不文律だ。日本のメディアもぜひ見習ってほしい。

 さて、本題。浮気性なら、俺も舛添氏に引けを取らない。サッカーオランダ代表への揺るぎない愛着は例外にして、スポーツでも心変わりの連続である。10代の頃は熱烈な巨人ファンで、虎狂の同級生と丁々発止を楽しんでいた。だが、上京するや巨人を捨て、広島⇒近鉄とひいきを変える。伝説の「10・19」(88年)を川崎球場で体験して、野球への情熱が失せた。「これ以上ないな」と感じたからである。

 代わって席を占めたのが欧州サッカーだ。90年前後、リーガとセリエAが衛星放送で視聴可能になり、オランダトライアングルが躍動したACミラン、クライフ指揮下のバルセロナに胸を焦がした。現在もリーガとプレミアを合わせ、週3~5試合を観戦している。

 リーガでは一貫してバルサを支持してきたが、急速にオランダ化したレアル・マドリードに心が揺れている。ファンニステルローイに加え、オランダの将来を担うスナイデル、ドレンテ、ロッペンが攻撃の要になった。バルサ(共和国)からレアル(フランコ反乱軍)への浮気なんてあってはならないことなのだが……。

 NFL開幕試合(日本時間7日)で、昨季王者コルツがセインツに圧勝した。コルツはサラリーキャップ(選手年俸総額の上限設定)で多くの主力選手が失い、セインツは積極的な補強で層が厚くなった。コルツ危うしの声もあったが、31点差は意外だった。

 アナリストは個々のポジションを徹底的に分析するが、俺は何年見ても進歩がなく、勘どころが掴めない。ヘッドコーチ(HC)の個性と戦術、QBの技術と判断力、人知を超えたツキの流れといった大雑把なところに注目し、今季もまた週5試合前後、観戦するつもりだ。

 選手を慮るHCとリスキーな攻撃を仕掛けるQBが好みである以上、今季もダンジーとマニングのコルツを応援する。他では攻撃的なチャージャーズ、ベンガルズ、パンサーズ、なかなかドアマットから這い上がれないライオンズ、カージナルス辺りか。鬼(パーセルズ)から仏(フィリップス)にHCが代わったカウボーイズにも注目している。選手は束縛から解放されて大歓迎だが、逆の目が出るような気がする。そういや、チャージャーズは何で首脳陣を一新したんだろう。新HCが貧乏神(ターナー)とは合点がいかない。

 予想すると縛られるので、自然体でシーズンに入り、浮気を幾つも重ねながらスーパーボウルに辿り着きたい。ちなみに、プロたちは「NFLの朝青龍」ランディ・モス(WR)を獲得したペイトリオッツを本命に推している。規律と奔放はマッチするのだろうか。

コメント
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