早大が18日、豪華リレーで明治神宮大会を制した。最後を締めたのは斎藤佑樹である。野球との〝倦怠期〟が続く俺だが、ドラフトで騒がれた〝実力の沢村、人気の斎藤〟両投手には注目している。
神宮にも頻繁に足を運ぶ野球通の知人は、ケガが多い沢村の行く末が心配だという。一方で、地肩と運が強い斎藤は、フォーム改善を条件に、北別府、長谷川タイプに成長する可能性ありと期待している。
同じ18日、ZEPP東京でフレーミング・リップスとMEWのジョイントライブに参戦した。結成30年になるリップスだが、初めて聴いたアルバムは“Soft Bulletin”(99年)だった。ファンというわけではなかったが、グラストンベリー'10総集編のパフォーマンスを見て衝動的にチケットを購入する。
まずはデンマークからやって来たMEWから。3rd“Frengers”と4th“And The Glass Handed Kites”は北欧のイメージそのもののアルバムで、暑苦しい今夏の愛聴盤だった。ヨーナス・ビエーレの澄んだボーカルを軸に、神秘的かつ抒情的な世界が再現され、逆に破綻のなさが気になるほど完成度の高いステージだった。
インターバルを経て、フレーミング・リップスが型破りのステージを展開する。この2週間、“Soft Bulletin”に加えて最近の3作、“Yoshimi Battles the Pink Robots”、“At War with the Mystics”、“Embryonic”を繰り返し聴いたが、音楽を超えたパフォーマンスに予習が無意味だったと悟る。
冒頭でいきなり度肝を抜かれる。正面スクリーンのサイケデリックな映像を背景に、透明のバルーンに入ったウェイン・コインが客席に舞い降り、ファンに次々タッチされる。ウェインがステージに戻ると、カラフルな風船が約20分間、フロアを行き来した。
〝同期生〟ソニック・ユースはインディーズに移って原点回帰の旅を続けているが、リップスの方法論は対照的といえる。シアトリカル、祝祭的、マジカルなパフォーマンスで、ファンに対する愛に溢れている。優しく潤んだウェインの表情が印象的だった。
ラスト近くで演奏された“Yoshimi Battles the Pink Robots”のタイトルは、交流のあるボアダムズのメンバー、ヨシミから取られたという。ウェインは日本に憧れと愛着を抱いているのだろう。
不勉強で臨んだライブゆえ、通り一遍の感想しか書けないが、リップスが真価を発揮するのは夏フェスだと確信した。俺にとって今回のリップス体験は、その時のための格好の予習になった。
最後に、マイルチャンピオンシップの予想を。女王杯の余韻で外国人ジョッキー騎乗馬が人気を集めている。逆の買い方がしたくなるのは、ひねくれ者ゆえだろう。
日本にもリップス、ソニックスの米オルタナ界2大巨頭を感嘆させたボアダムズのようなバンドも存在する。競馬だって同じはずだ。日本人騎手=日本馬のコンビに期待し、⑤テイエムオーロラ、⑩マイネルファルケの先行勢から、⑭ガルボ、⑮ゴールスキーあたりに流してみる。
ガルボの母の名ヤマトダマシイには驚いた。盛岡と水沢で63戦6勝という戦績は、地味ながら耐えるひと昔前の日本の女性像を彷彿させるではないか。












神宮にも頻繁に足を運ぶ野球通の知人は、ケガが多い沢村の行く末が心配だという。一方で、地肩と運が強い斎藤は、フォーム改善を条件に、北別府、長谷川タイプに成長する可能性ありと期待している。
同じ18日、ZEPP東京でフレーミング・リップスとMEWのジョイントライブに参戦した。結成30年になるリップスだが、初めて聴いたアルバムは“Soft Bulletin”(99年)だった。ファンというわけではなかったが、グラストンベリー'10総集編のパフォーマンスを見て衝動的にチケットを購入する。
まずはデンマークからやって来たMEWから。3rd“Frengers”と4th“And The Glass Handed Kites”は北欧のイメージそのもののアルバムで、暑苦しい今夏の愛聴盤だった。ヨーナス・ビエーレの澄んだボーカルを軸に、神秘的かつ抒情的な世界が再現され、逆に破綻のなさが気になるほど完成度の高いステージだった。
インターバルを経て、フレーミング・リップスが型破りのステージを展開する。この2週間、“Soft Bulletin”に加えて最近の3作、“Yoshimi Battles the Pink Robots”、“At War with the Mystics”、“Embryonic”を繰り返し聴いたが、音楽を超えたパフォーマンスに予習が無意味だったと悟る。
冒頭でいきなり度肝を抜かれる。正面スクリーンのサイケデリックな映像を背景に、透明のバルーンに入ったウェイン・コインが客席に舞い降り、ファンに次々タッチされる。ウェインがステージに戻ると、カラフルな風船が約20分間、フロアを行き来した。
〝同期生〟ソニック・ユースはインディーズに移って原点回帰の旅を続けているが、リップスの方法論は対照的といえる。シアトリカル、祝祭的、マジカルなパフォーマンスで、ファンに対する愛に溢れている。優しく潤んだウェインの表情が印象的だった。
ラスト近くで演奏された“Yoshimi Battles the Pink Robots”のタイトルは、交流のあるボアダムズのメンバー、ヨシミから取られたという。ウェインは日本に憧れと愛着を抱いているのだろう。
不勉強で臨んだライブゆえ、通り一遍の感想しか書けないが、リップスが真価を発揮するのは夏フェスだと確信した。俺にとって今回のリップス体験は、その時のための格好の予習になった。
最後に、マイルチャンピオンシップの予想を。女王杯の余韻で外国人ジョッキー騎乗馬が人気を集めている。逆の買い方がしたくなるのは、ひねくれ者ゆえだろう。
日本にもリップス、ソニックスの米オルタナ界2大巨頭を感嘆させたボアダムズのようなバンドも存在する。競馬だって同じはずだ。日本人騎手=日本馬のコンビに期待し、⑤テイエムオーロラ、⑩マイネルファルケの先行勢から、⑭ガルボ、⑮ゴールスキーあたりに流してみる。
ガルボの母の名ヤマトダマシイには驚いた。盛岡と水沢で63戦6勝という戦績は、地味ながら耐えるひと昔前の日本の女性像を彷彿させるではないか。











