閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

2006年のおしごと

2006-12-31 10:34:12 | 日々

出版したもの

読み物 1冊
絵本 4冊+1冊(新装版)
紙芝居 1作

(書いた時期と出版時期がかなりずれるので
数にはあまり意味がありません。
やや絵本に偏っているのも、たぶん偶然)

これからの予定

これから印刷 1冊
画家さん待ち 4冊
出版社で検討中 3冊
文庫化の予定 2冊
復刊の可能性 1冊
未定 3冊くらい

構想中 数え切れないほど(…嘘?)


いろんなことがありました。
助けていただいたり、励ましていただいたり。
ありがとうございました。
2007年も、閑猫堂、よろしくおつきあいくださいませ。

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凍りこんにゃく

2006-12-30 09:51:05 | 日々

…って、ご存知ですか?

お豆腐を凍らせたのが高野豆腐でしょう。
ああいうふうに、こんにゃくを凍らせて、
からからに干しあげたものが、凍りこんにゃく。
「しみこんにゃく」ともいいます。

水で戻すとスポンジ状になります。
(昔は、ほんとにスポンジがわりに、
肌の柔らかい赤ちゃんの沐浴に使ったそうです)
うす黒っぽくて、スカスカして、ふにゃふにゃして、
柔らかいけど、ばらばらにはならない。
で、お味は、というと、味はないの。

わたしの実家では、これがお正月に欠かせない食材でした。
小さく切って、黒豆を煮るときに入れるのです。
甘ーいおつゆをたっぷり含んだ凍りこんにゃくを
黒豆の合間につまんで食べるのが美味しかったな。

家は父の転勤であちこち移動していたのですが、
凍りこんにゃく入りの黒豆というのは、
いったいどこの地方のおせちだったのかな。
関西か九州のどこかだろうと思うのですけど。

年々、凍りこんにゃくは入手が難しくなり、
母が熱心に探し回っていたのを覚えていますが、
いつしか途絶えてしまったようです。
実家のおせち料理を、わたしはまったく継承していません。
凍りこんにゃくのことを思い出すのは、
架空の郷里を懐かしむような気持ちかもしれませんね。

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もぐら

2006-12-28 09:05:09 | 日々

階下でしゃかしゃかと怪しい音がすると思ったら、
やまねの次は、もぐら。
真鈴ちゃんから、お歳暮です。

もぐらはよくいますが、もこもこ掘った土を見るだけで、
ご本人にはめったにお目にかかれません。
例によって真鈴は、とってきたら満足げにごろんとして、
「はー、疲れた。あとはなんとかしてね」という顔。
はいはい、なんとかいたしましょう。

もぐらの手足は穴掘り向きで、
平らな面を歩くようにはできていないらしく、
床ですべってなかなか前に進めないでいるので、
簡単につかまえることができました。

…やわらかあい!
大きさは10センチほどで、チャコールグレイで、
ぬいぐるみみたいに、ころころ、ふかふかしています。
しばらく持っていたいような手触り。
だけど、もぐらさんはそれどころじゃなく、
じたばたじたばたじたばた。
噛まないかな? 噛まないよね? 噛まないで!と
土の上に置いたら、あっというまにもぐって消えました。

あとでMに報告したら「よく噛まれなかったね」って。
えええ、もぐらって、やっぱり噛むの?

日光にあたると死んでしまうという通説は誤りで、
もぐらは泳いだりもするそうです。


ところで、わたしがいちおう管理をしている
HP「鳥の巣研究所」の一部のページで
しばらく前からリンクの不具合が生じておりましたが
ようやく対処法がわかって修正できました。
ご迷惑おかけしてすみませんでした。
(しかし、そもそもの原因はわからないまま…)

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招待状

2006-12-26 09:29:06 | 日々

某所から新年会のご招待をいただきました。
会場は某高級ホテルの「ボールルーム」。

…舞踏会!?

困ったわ、着ていくドレスがないの。
(それ以前に、踊れませんが、それはおいといて)

それに雪だったらどうしましょう。
お城はとても遠いのよ。

とりあえず魔法使いにおねがいして
畑の聖護院大根を馬車に
…ならないわねー、やっぱり。

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ヘヴン

2006-12-25 16:04:35 | 日々

冬休みに入り、お弁当をつくる必要がなくなったら、
とたんに朝起きられなくなったわたし。
ぱそ猫すももが大喜びで、べったりくっついて寝ています。
猫は、人間に育てられても、自分のこと人間だとは思わない。
でもヒトのこと猫だと思っているかもしれません。

ときおりKの部屋からバチバチバチッと
発作的にキーボードを連打する音が聞こえます。
何やら創作中。
音楽を流しながらよく文章が書けるもんだと思いますが、
(わたしはそれは全然できない)
BGMがあったほうがイメージがふくらむのだって。
で、ご注文により、クリスマスプレゼントは
モーツァルトの「レクイエム」のCDです。

作品の内容については、わたしは関知しておりませんが、
先日、珍しく数ページ分を見せてくれたところによると、
近未来戦闘モノっていうのか、ルビ付き漢字を多用した
シリアスでダークな雰囲気で始まったと思ったら、
とつぜん体長4メートルの猫が乱入してきて、爆笑。
面白いぞー。

しかし問題はですね、
これまでかなり大量に書いているようだが、
完成にこぎつけた作品がまだ1つもナイ…。
そこんとこ、ぜひがんばってくれたまえ。


Kは「料理の基本・おいしい中華」という本を
プレゼントしてくれました。
そう、わたしは中華がいちばんできないのよねー。
こちらもガンバリマス。
Mには「ニワシドリのバワーのミニチュア」をもらいました。
って書いても、なんのことかわからないと思いますので、
これについてはまた後日…。

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絵本のつくりかた・サンドイッチ篇

2006-12-24 10:02:21 | 絵本のつくりかた

昨夜の夕食はサンドイッチでした。
どちらかというと夜は和食が多いので、珍しいことです。
じつはこれ、取材というか、実習のための献立。

6月ごろからMと考えていた「サンドイッチの絵本」の案が
ようやくめでたく難関を突破しました(ぱちぱちぱち)。
もう紙をパネル張りして下描きも始めているのですが、
念のため、いっぺん作ってみましょう、ということで。

絵本に描く予定の材料をひととおりそろえ、
同じ手順でやってみました。
道具とか切り方とか、すべて絵に描くことを頭において
「ここはマッシャー? フォークでいいか?」
「トマトは横に輪切りね。チーズは三角のほうが」
「うーん、この色が微妙なんだよなあ」などなど、
ひとつひとつ確認しながら、ようやく完成。
見た目には、まずまず予定どおりの出来ばえです。
ところが。

試食した全員の一致した意見…
「これでは食べにくい!」

いやあ、実際にやってみてよかった。
たしかに、思ってたよりずっと食べにくいんです。
べつにお料理本じゃないんだけど、この絵本を見て
「これ作って!」っていう子がいるかもしれないでしょ。
せっかく作って不評だったら申し訳ないですから。

終盤の3場面ほどを、いそいで手直ししなきゃなりません。
どこをどうしたらいいか、食べながら、考えながら、相談。
食べ終わるころには打開策がまとまる。
ふう。すっかりお仕事ゴハンになっちゃった。
(ちなみに、もう一品はポトフ。鶏手羽元でだしをとって、
かぶ、にんじん、キャベツ、玉ねぎ、ウインナソーセージ)

食後、Mはさっそくダミーを抱えてアトリエに逆戻りです。
パネルに張ってあるのは、いつもと違うフランスの紙。
これは、先に別の絵本を描くつもりで張ってあったのを
そのまま流用しただけ、だそうで、
「紙はまあべつになんでもいいんだよ」と
わりといいかげんそうなことを言ってるMです。

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トルツメ

2006-12-23 13:48:27 | 日々

…というのは、印刷の校正用語です。
余分な文字を取り去って、あとを詰める、という指示。
たとえば「うさぎ」が間違って「うささぎ」になってたら、
片方の「さ」に赤鉛筆でピッとチェックをして、
余白に、トルツメ、って書きます。

今年5月に実家の父が82歳で他界しました。

遺品のほとんどが、大量の「紙」でした。
小学校の作文からはじまって、若い頃の山日記。
読んだ本の抜き書き。哲学を独習したらしいノート。
どれもみんな几帳面なこまかい字でびっしり。

独身時代から書きためた200篇をこえる詩。
小説やラジオドラマの脚本の習作。
子どもを持ってから書くようになった童話や少年詩。
活字になったもの。ならなかったもの。
何冊ものスクラップ帳。推敲の途中の草稿や創作メモ。
かかわっていた読書サークルのための資料や記録。

それから、未使用の原稿用紙、ノート、罫紙、白紙、封筒。
職場で余った書類も、白い裏を上にしてきちんと重ねて。
使わないまま黄ばんでしまった、たくさんのたくさんの紙。

定年まで勤めていたのは、地味な広報誌の編集室でした。
だから印刷や校正の勉強をしたノートもありました。
晩年は読むことも書くことも不自由になっていたのに、
1月に出た『波のパラダイス』は真っ先に手に取ってくれました。
あとで母が見たら、著者も出版社も見落とした誤植に
父の鉛筆でチェックが入っていたそうです。
寝たきりになったのは、それからまもなくで。

うすく震える鉛筆で書かれた「トルツメ」の4文字。
最後のおしごと、でしたね。

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いつか、別の場所で

2006-12-21 13:32:12 | お知らせ(いろいろ)

連載「青い羊の丘」第3話です。
ニュータイプロマンス冬号。
旅人のおにいさんがかっこいいな。
最後の1行は妙に意味深に見えますね。
(そのように書いたのは自分ですけども)

店頭でごらんになる方は110ページをどうぞ
…って、前回も書きましたら、書店ではしばってあって
中を見ることができなかったそうで、スミマセン。

他のページは、ちらちら見てるだけ、なんですけども、
最近のアニメの声優さんって、声だけじゃなく
ご本人もじゅうぶん素敵でなきゃいけないし、
歌も歌えなきゃいけなくて、たいへんなのねー、
と思うのでした。

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リトル・ドラマー・ボーイ

2006-12-21 08:20:57 | 日々

どこへ行ってもクリスマスソングがにぎやかです。
同じ曲ばっかりで、ちょっと耳タコかもしれないけれど、
お気に入りの1曲を選ぶなら、わたしは、これかな。
「リトル・ドラマー・ボーイ」。

懐メロのクリスマスソングのCDを持っていて、
コニー・フランシスやフランク・シナトラに混じって
この曲が入っています。
歌っているのはローズマリー・クルーニー。
巻き舌の、かなりインパクトのある声。

ぼくは貧しい太鼓たたきの少年。
幼子イエスさまのお誕生を祝いに来たけど、
何もあげるものを持ってない。
だから、かわりに、太鼓をたたこう。
心をこめて、ぼくのいちばんじょうずな太鼓を。
(輸入盤で歌詞カードがついてないので、聞いた感じで
たぶんそういう歌だろうと思っているのですが…)

2分半しかない短い歌ですが、最後のところ、
聴くたびにじーんとなっちゃうの。
わたしはこういうドラムの音に弱いんです。

このCDには、マヘリア・ジャクソンの「天には栄え」と
「もろびとこぞりて」も入っています。
こちらは、さらにドスのきいた、っていうか、
小気味よい迫力の声量で、憂いも吹っ飛ぶという感じ。
あ、そうだ、ゴスペルのクリスマスソング集を買おう…。

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ミルクティー

2006-12-19 08:31:39 | 日々

初霜でした。

毎朝、ミルクティーをいれています。
お湯と牛乳と半々にして
(牛乳は一度にたくさん飲むと胃が重くなるので…)
それにティーバッグをほうりこんで電子レンジにかける、
というお手軽ないれかたをしていましたが、
このごろは葉っぱのこまかいサバ紅茶で
小鍋でひとりぶん煮出してつくっています。
鍋と茶こしを洗わなきゃならないけど、
やっぱり冬はこのほうが美味しいです。

シナモン、カルダモン、クローブの粉末を、
その日の気分で、適当に、ほんの少しずつ。
スパイス好きだけど、朝ごはんなので、軽めに。

以前、実家の母が、
「間違えてチリパウダーを入れちゃった!」
と言っていました。
ああ、それ、やりそう。
朝は手先もぼんやりしてるし、
スパイスのびんって、みんな似てるもの。
わたしも気をつけなくては。

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