閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

蓮の花

2007-08-30 09:00:49 | 日々

この夏は、庭の池の蓮の花が次々咲いてきれいでした。

…と書くとどんな広い庭かと思われそうですが、
「池」というのはホームセンターで売ってるプラスティック製ので、
不用品をもらってきて地面に埋めて作ったもの。
ベビーバスより一回り大きいくらいかな。
それでも春先にはカエルさんが集まってきて
「おたまヶ池」になるし、夏は夏で蓮が咲きます。

もとは隣家の人が鉢(甕?)で育てていた
小ぶりでピンクの八重咲きの蓮。
スイレンじゃなく、上にのびるハスです。
朝のうちがきれいなので、毎朝見に行きます。
雨のあとなど、葉っぱの上に銀色の水玉がころころしているし、
つぼみも桃の実みたいで可愛い。
花びらの散ったのは、しんなりすべすべ柔らかくて、
中華のおさじの「ちりれんげ」にそっくり、大きさも形も。
あんまりきれいなので拾ってくるけれど、翌日には
縁のほうからだんだん灰紫になってしおれてしまいます。

学生のころ住んでいた町の、はずれのほうに蓮田があって、
夏の早朝、よく自転車でお散歩に行きました。
蓮田というのは観賞用ではなくレンコンを栽培しているので、
底なし沼みたいに泥が深くて近寄ると怖い感じ。
だから、蓮は遠くに眺めるもの、という気がしていて、
香りをたのしんだり花びらにさわったりできるなんて
そのころは思ってもみませんでした。

そういえば、その行きだったか帰りだったか、
自転車ごと道端の道路標識に突っ込んだことがあって…
人も車も通らないひたすらまっすぐな道なのに。
どう考えても居眠り運転。
(当時は早起きがすごく苦手だったので、
早朝起きてるということはつまり寝てないということ…)
ハンドルと前輪がぐにゅっと曲がっちゃった。
誰にも見られなくてよかった。

あのあたり、蓮田なんかとっくになくなって、
全部埋めて住宅地になっていると思います。
そして今でも自転車に乗れるかどうか自信のないわたし。

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夏の終わりに

2007-08-29 09:29:32 | 日々

「ディアボロ・ジンジャー」をゲット。
ずいぶん遠くから買ってきてもらいました。
ふだんペットボトル飲料は飲まないし、
とくに炭酸系はまったく買わないんですが、
これはぴりっとショウガ味でおいしかった。
そういえばこんなに冷たいものをよく飲む夏は久しぶり。
ワイルダーの『長い冬』で、真夏の牧草地で働く
父さんとローラが飲むジンジャー・ウォーターは
ブラウンシュガーと粉末ジンジャーと
アップルビネガーを冷水に混ぜて作るそうです。
(生ショウガだと辛すぎて飲めません…)


皆既月食。
うちは東が山、西も北も山、
南はややひらけているけどやっぱり山、
という天体観測には向かない地形なので、
山の上にお月様が顔を出したときは
すでに「皆既」が終わって逆三日月状態でした。
ざんねん。
でも、そのあとまんまるに戻った月は
とても明るくてきれいで、長い間みていました。


裏庭にあらわれた茶々姫、
なんだか妙にチェシャ猫のような顔をしている。
「ちゃーちゃ?」と呼んだら、
「にゃあん」と可愛い声でお返事。
そのとたんに、口からバッタが、ぴょん。

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絵本のつくりかた・再校篇

2007-08-27 13:38:37 | 絵本のつくりかた

同じ日に宅配便が3つ来たと思ったら、
A(読み物)の再校と、
B(絵本)の再校と、
C(絵童話)の色校。

お仕事はいつも均一でなく片寄るものなんですが、
ここまで重なることはめったにないので、びっくり。
だってこれ、わたしはいっぺんに書いたわけじゃなくて、
Aは今年、Bは3年前、Cは昨年…とバラバラだったのに。

再校というのは「2回目の校正」ですね。
色校というのは、絵がカラーの場合に、
実際の本と同じ用紙に刷って色のチェックをすること。
画家さんが色校をしているとき、
たいていわたしは文字の再校をしていることになります。

もう奥付には発行の日付もちゃんと入っているので、
ほんとに出るんだ! という実感がわいてきます。
ついでにAの帯のキャッチコピーを例によって
あれこれ7つくらい考えて遊びました。

とくに問題がない限り、文字を直すのは再校まで。
色の調整が難しい場合は「三校」。
「四校」というのはめったにないのかな?
すべてよし、となったら「校了」で、
あとは出版社から印刷所、製本所へバトンタッチです。

9月から10月にかけて新刊のお知らせができると思います。
たのしみです。

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猫の頭の中(後編)

2007-08-26 17:51:12 | 日々

のぞみは、うちに1つだけあるレバー式のドアに限り、
自分で開けることができました。
この子は体が大きかったので、レバーに届くだけでなく、
体重をかけてレバーを押し下げることが可能だったのです。
(他にも「押すと出るポット」でお湯を出しちゃったりとか
いろいろやってくれましたね…)
のんたの前足はライオンみたいにぽってり大きかったから、
こだちゃんのように長生きしてたらドアノブだって
回せるようになってたんじゃないかと思います。

「おてつだいねこ」のモデルにもなったトマトという猫は、
かなりユニークな思考回路の持ち主でした。
この子がまず考案したのは、コタツや布団に入る方法。
ツメを出した前足で布団の端をパタパタたたきます。
うまくいけば、布団がひっかかって少し持ち上がります。
そのすきまに、すかさず頭をつっこんでもぐりこむ。
「動機プラス偶然」の良い例です。

トマちゃんがユニークだったのは、
これをすべての「開ける」に応用したところ。
つまり…窓やドアの前に敷物とか新聞紙とかあると、
すわりこんで、それをパタパタたたくのです。
「トマちゃんのお餅つき」と呼ばれていました。
餅ついて開くわけはないんだけど、開くと信じてやっている。
その姿は妙にひたむきでいじらしく、
「はいはい」と急いで開けてやらずにはいられないのでした。

最初から自分で開ける気が皆無なのは、すももです。
どうするかというと、閉まった窓やドアの前で、
にゃあうー、にゃあうー、にゃあうー…
さも不満そうに鳴きつづける。
困ったときには鳴いて親猫を呼ぶ子猫方式ですね。
依存度が一番高い。

開けるのは人間の役目でしょォ、さっさと開けなさいよォ、
…と言って鳴いてるんだとしたら、
知能は一番高い、のかもしれない。
(例によって嬢さんにはめっぽう甘いわたくし)

猫が大あくびをするところをつくづく眺めると、
これのどこに脳みそが入るんだ?っていつも思いますけど、
猫は猫なりに、そのちっちゃい頭の中で
いろいろ考えているのでしょう。

いや…なんにも考えてないか。

考えてないよね、さんちゃん?

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猫の頭の中(前編)

2007-08-24 10:38:03 | 日々

昨日の「三者面談」の件とか…
先週の「またバス乗り遅れたっ!」の件とか…
いろいろと書きたいことあるんですが、
セキュリティ上の理由から(?…笑)そっち方面のネタが
全面禁止されてしまいましたので、猫ネタでいきます。


こだまは、アルミサッシの引き戸の窓を
器用に開けることのできる猫でした。
たいてい人が見ていないとき。
すきまにツメをかけて「ぐいっ」とやるらしく、
猫穴のない裏の窓などが、よく15センチほど開いていました。
(もちろん閉めない。閉めたら化け猫。っていうか
閉めてあったら誰も気づかないので…)

「窓開け」は、前にいたジャム太という猫も得意で、
人みたいに「がらっ」と大きな音をたてて
「いま帰ったぞー」と偉そうに入ってきました。
前足の力が強いオス猫だからできたのかな。
いまいる4匹の猫たちは誰もできません。

猫どうしで教えたり習ったり、ということはないので、
各猫各様に「開ける」技術を獲得するわけですが、
それにはまず動機(どうしても出たい・入りたい)と、
偶然のきっかけと、応用力プラス経験が必要です。

猫にゴハンをあげるのは台所で、
ここのドアは丸いノブがついています。
お茶々は「これをさわるとここが開く」ということを理解し、
開けたい(=入りたい=ゴハンが欲しい)ときは
後足で立ち、にゅーんと背伸びしてノブにタッチします。
もちろん猫の手ではノブをにぎって回すことができないので、
これは人に対しての「ここ開けてちょうだい」のアピールです。

これを習得したお茶々は、他の部屋に入りたいときも
「ドアの前で伸び伸び~」を応用します。
2階の1室だけ
開ける向きが左右逆で、
はじめは間違えて蝶番側で背伸びしていましたが、
(その状態で開けてもらうと壁とドアにはさまってしまう)
その後、ちゃんとノブ側でやるようになりました。

さて、この方式で実際にドアを開けたのが、
こだまの兄だったのぞみという猫…
(ああ、こういう話はきりがないな。次回につづきます)

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Grasshopper

2007-08-22 08:22:05 | 日々

知り合いの奥さんに「青ジソ酒のレシピ」を聞かれたM、
「バッタを入れないように」と答えていました。
そ、それはレシピっていうか、それ以前の話では…。

レシピ。
青ジソは、花が咲く前に葉っぱだけつみとり、
(バッタを入れないように!)
きれいに洗って、よくよく水気をふきとります。
大きいびんに底から三分の一くらいまで葉っぱを詰めて、
ホワイトリカーをいっぱいに注ぐ。
それだけ。

レモンを一緒に漬けるとすっきりした味になります。
ただし黄色い皮は苦味が出るし、防カビ剤なども心配なので、
厚めにむいてから、大きく輪切りにして入れます。
このレモンは3ヶ月くらいで先に取り出してしまいます。
シソは1年くらい漬けっぱなしでも問題ありません。

氷砂糖はすこし入れてもいいし、入れなくても。
飲むときに蜂蜜など好みで足してもいいと思います。

わたしはこういうもの作るの好きなんですが、
アルコールはまったく飲めないので、
もっぱら風邪ひいたときのうがい薬として利用しています。
青ジソの抗菌成分とホワイトリカーで強力消毒!
刺激が強すぎたら適当に水割りにして、
なるべく長くゆっくりとうがいするのがコツ。
熱の高いときにやると、くらくらバッタリ、となるのでご注意を。


本日のタイトルは青ジソと無関係なカクテルの名前。
ミントのリキュール、ホワイトカカオのリキュール、生クリーム。
生クリーム?
なんとなく美味しそうだけど、お酒ですよね、これは。
そして何故バッタ?

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巡業

2007-08-21 09:24:18 | 日々

千葉での展示が終わって19日に搬出。
トラックで戻ってくる荷物にあらたな荷物を加えて
24日に静岡の搬入。
それが戻ってくるまえに三重の搬入があって、
ええと、静岡が終わった翌週には群馬だっけ?

7月から11月いっぱい、Mの展示が連続していて、
行ったり来たり、出たり入ったり、
とてもややこしい状況になっています。

展示するものが「絵」だけだったら、
ある程度は人にまかせることも可能ですが、
扱いの難しい立体物があるので、
どうしても本人が現場に行って自分で
荷ほどき荷造りをしなければなりません。
(箱が大きいわりに中身は重くないんですけどね。
これが金属彫刻なんかだったら大変…)

もういっそのこと、4トン引越しトラックを1台買って
全部積んでおいて、どこへでも行けるようにすれば?
って言ったら「それを誰が運転するんだー」と言われた。
そりゃあもちろん団長さん、あなたですよ。
(どうやらわたしの想像の元にあるのは
ディズニーの「ダンボ」のサーカス列車らしい)

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びくびく猫

2007-08-20 09:26:13 | 日々

…すもも嬢さんのことです。
もともと対人にも対猫にも神経質な猫なのですが、
それが近ごろさらに極端で。

他の猫が近くにいると絶対ゴハンを食べない。
いつも周囲の視線を気にして逃げ腰。
やっと食べても、2階で足音がしたとか、
玄関に配達の車が来たとか、ちょっとしたことで
お皿を放棄してカーテンの裏などに隠れてしまいます。

しかも偏食。
リーズナブルなお値段の猫缶は完全に無視。
(「わがままねこ」っていう名前の缶詰は食べるんです…)
ドライフードは、最初に2、3粒手から食べさせて、
「ほらあ、食べられるんだよ。おいしいんだよ」って
安心させてやらないと駄目だったり。

それで室温30度でもしつこく膝に乗る。
机でマウス持ってる右手の「上」に座る。
夜は夜で枕にべったりひっついて寝る。

嬢さんがこんな猫になってしまったのは、
前にも書いたように「ばあや」の過保護もありますが、
なんといっても問題は、茶々姫と真鈴の存在です。

年齢の順では、すもも>茶々>真鈴。
身体の大きさでは、茶々>すもも>真鈴。
しかし、力関係はどうかというと、

茶々は、すももに勝ち、真鈴に負ける。
真鈴は、茶々に勝ち、すももに負ける。
すももは、真鈴に勝ち、茶々に負ける。

というきれいな三角のバランスが保たれていたのは
半年前までで、現在はというと、

すももは、茶々にも真鈴にも負けている。

あらら。
いつのまにか最下位の「負け猫」になってしまった。
そして最年少で最軽量の真鈴がなぜか最強という謎。
猫の社会に年功序列は適用されないらしい。

一般にオス猫同士は、特に繁殖シーズンになると、
なわばり争いで激しいけんかをすることがあります。
(うちのはみんな fixed cat なので、それはありません)
一方、メス猫同士は、もっぱら居住区内での小ぜりあい。
嫁と小姑っていうのか、大奥っていうのか…
「ふーっ!」「しゃーっ!」とやりながらも、
まあそれなりに棲み分けて共存してるんですが。

最近、ばあやの机の上には、
すもも専用のおもちゃが常備してあります。
「雛のつるし飾り」のアイテムのひとつ「桃」で、
ちりめんまがいの布で縫って化繊綿を詰めたもの。
ときどき、他の子がいないときに、これを投げてやると、
嬢さん、子猫のようにころころじゃれます。
癒し効果、あるかなー、すこしは。

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タコ

2007-08-17 21:20:02 | 日々

凧あげではなくて、食材のほうの。

スーパーに買い物に行ったら、お刺身コーナーで
ゆでたタコの足がなぜかすごく美味しそうに見えて、
「タコ買おう!」とMに言って、珍しがられました。
さらに、帰りに出口の屋台のたこ焼きも買ってしまい、
あれ? これもタコだ、とあとから気づく。
なんだろう、この奇妙な行動は。

タコは低カロリーのわりにタンパク質が豊富で、
とくにタウリンを多く含む…そうです。
タウリンというのは血圧を下げ、肝機能を高めるんだって。
ふうむ、ちょいと肝臓あたりが弱ってるのかしらん。

たこ焼きは海水浴場で食べるものと思っていました。
小学生のころ。
海水浴は瀬戸内海。
黄色い卵色した半球形のたこ焼きで、
おばさんがちゃっちゃっと焼いて板に並べてくれるのを、
だしつゆにつけて食べるのです。
あれ美味しかったなあ。
小さい漁師町で、あちこちにタコが干してあって、
半透明の凧みたいにつっぱって潮風に吹かれていたっけ。

本日の夕食
お刺身(ビンチョウマグロとタコ)
鮭の切り身と山盛り野菜の蒸し煮
冷やし味噌汁
(たこ焼きはお昼に食べた)

味噌汁は、かつおぶしでおだしをとって、
つめたーく冷やしておいて、食べる前に味噌をとかして、
細いねぎを刻んでぱらっと浮かすだけ。
ほんとうに暑い日限定のものです。
きょうは冷やす時間がなかったので
濃いおだしに氷をいっぱいいれてつくりました。

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ハッカ水

2007-08-16 09:29:13 | 日々

裏庭のミントの花が咲いています。
葉っぱが濃い緑でフラットな、たぶん日本のハッカです。
ずうっとまえに、どこかの休耕田で半野生化していたのを
根っこごと数株いただいてきたもの。
今年は毎日摘めるぐらい元気。

ミントのなかまは、乾燥しすぎない場所ならよく育ち、
地下茎をのばしてつぎつぎふえます。
むずかしいのは、花壇でおとなしくしていないで
外へ外へはみだしては草刈機に刈られてしまうため、
何年たっても思ったほどふえない…ということぐらい。

ペパーミント、スペアミントも一時期植えていましたが、
数年たつと香りが爽やかでなくなってしまいました。
土や水が合わなかったのかもしれません。
このハッカだけがほとんど変わらず、
おとなしめに定住してくれています。

きれいなハッカの葉を4~5枚とってきて、
カップの底にいれて、熱湯を3分の1くらいまで注ぎ、
ほんのちょっぴり蜂蜜もいれて、ふたをして3分間。
香りが出たら、葉をとりだし、あとに氷をいっぱいいれると
ほんのり黄金色のアイスミントティー。

市販のティーバッグはどうしても「枯れ葉っぽさ」があって、
最近それが急に苦手になってしまったのです。
ハッカの生葉でいれたのは癖のないあっさりした味で、
ティーというより「ハッカ水」かな?
これなら飲めるとわかって、今年はこればっかり。

さあ、とっくに立秋もすぎたことだし。
バテてないでがんばろう。
お仕事たまってるよー。

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